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コロンゾンとは、
- 20世紀に魔術師アレイスター・クロウリーが召喚した悪魔。
→本記事で解説する。 - ①を基にした『とある魔術の禁書目録』のキャラクター。
→コロンゾン(とある魔術の禁書目録)を参照。 - ①を基にした『真・女神転生』のキャラクター 。
→ヤダ、何このコロンゾンカッコいいを参照。
※本記事の内容は元々「禁書目録のコロンゾン」との併用記事に記載されていた物ですが、現在は記事の肥大化に伴い分割措置を取っております。禁書のコロンゾンについては該当記事へどうぞ。
概要
1909年に魔術師アレイスター・クロウリーが召喚した悪魔。
召喚・喚起の理論はジョン・ディーのエノク魔術、その中の魔術的宇宙が基となっており、クロウリーが実践したのも、ディーが提唱した30もの「Aethyr(アエティール)」という高次領域から、「天使」「悪魔」等とも表現される高次意識体との交信・接触を試みるものであった。
クロウリーもディーの神秘学に影響を受け、既に「テクス」「リイ」と呼ばれるアエティールへの没入を済ませている。
クロウリーは召喚・喚起作業を一時期中断していたものの、聖守護天使エイワスの「声」を聞いた事で、1909年に弟子のヴィクター・ノイバーグを連れて作業を再開、ノイバーグと共に北アフリカを旅し、残りの「体験」を成功させたのだった。
余談だが1909年は妻ローズ・クロウリーとの離婚で第二子ローラ・ザザ・クロウリーの親権を渡し、『黄金の夜明け』の秘儀を公開して魔術業界を騒然とさせ、そしてかの万物照応表を記した「777の書」の初版が発行された、彼にとって激動の年でもある。
333の悪魔「コロンゾン」の召喚実験
悪魔コロンゾンは〈黄金の夜明け団〉や〈銀の星団〉における実践的な魔術師の修行過程で、〈セフィロト〉間にわだかまる〈ダアト〉(クロウリーの体系では深淵と同一)を渡る際に、その深淵から結合を妨げる存在とされる。
ビナーは8=3位階すなわち「神殿の首領(マジスターテンプリ)」に対応しており、コロンゾンの妨害を超り越えることは、アデプトに課せられた試練である。
第14番目の《ウティ》以外、召喚・喚起作業は特に支障もなく行われていた。しかし第11番目の《イクー》で、深淵の主「コロンゾン」の危険性を聞き、クロウリー達も万全を期した。
第10番目のアエティールはザクスと呼ばれる
このアエティールは呪われており、霊視を得る者がその事を事前に警告されているため、筆記者のために予防措置を取ることにする。邦訳《霊視と幻聴》より
それは3羽の鳩の血で「魔法陣」を描き、その陣の「三角形」の中に入ったクロウリーと霊的なダメージを負うことなく一時的に同化するという理論であった。
「ZAZAS ZAZAS NASATANADA ZAZAS」と有名な古の呪文を唱えると悪魔コロンゾンが降臨し、陣の中(三角形の外)に居たノイバーグを様々な手法で誘惑し始める。悪魔コロンゾンは美女、賢人、蛇、様々なものに姿形を変えるがノイバーグは動じない。
ノイバーグは93の聖守護天使エイワスに祈った。悪魔は「私は天使(エイワス)を知っているぞ。天使と汝らの交渉は全て、不潔な魔女の仮面に過ぎないのだ」と言った。
ノイバーグは悪魔に呼びかけを命じた。悪魔は自分の本質が「ディスパーション」(拡散,分散)であると告げた。しかし油断したと見たのかコロンゾンは魔法陣の円に砂をかけ、魔法陣の円を消し、人の姿を取ってノイバーグに襲いかかった。
コロンゾンと取っ組み合いになったノイバーグだが、持っていた魔術剣のおかげでなんとか元いた陣の中に戻すことが出来た。
そしてコロンゾンは「全ての物事は拡散である。拡散こそが物事の本質足り得る。10番目のアエティールは付随物の世界で本質がないのだ」と言う。
コロンゾンはそこからもしばし誘惑を続けたが、幾つか言葉をかわし、やがて鳩の血の効力が切れたのかクロウリーの体から去っていった。
クロウリーは深淵の帳を意識的に乗り越え、〈8=3〉位階すなわち〈神殿の首領〉に達した。
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関連項目
- ジョン・ディー
- アレイスター・クロウリー
- コロンゾン(とある魔術の禁書目録):同一存在という設定。同じく深淵の試練。
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