サガン鳥栖単語

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サガントス
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サガン鳥栖とは、佐賀県鳥栖市を本拠地とするサッカークラブ、及びJリーグに所属しているプロサッカーチームである。

概要

日本プロサッカーリーグ
サガン鳥栖
基本情報
創設年 1997年
クラブカラー ブルーピンク
所属 J1リーグ
ホーム
スタジアム
駅前不動産スタジアム[鳥栖市]
ホームタウン 佐賀県鳥栖市
備考 鳥栖フューチャーズ(後述)の後継クラブ及び後継チーム(※事実上の前身)
プロサッカークラブテンプレート

『サガン鳥栖』の名前の由来は小さなが固まって岩となった『』で、『佐賀』という佐賀弁が掛っている。『ユベントス』に発音を似せている所もあったりする。1997年鳥栖フューチャーズ解散後のチーム募により名付けられた。

チームカラーサガブルーサガピンク。『サガブルー』は大地に広がる融合させて作成したもので、『サガピンク』は鳥栖フューチャーズ時代からの名残の色である。2005年まではユニフォームに近い青色だったが、2006年現在チームカラーに変更された。旧ユニフォーム時代には全く使われなかったピンクも、現在ではユニフォームに使用されている。

鳥栖市だけではなく、佐賀県各所や県を越えて福岡県筑後地方からの観戦者も多く、鳥栖市民以外にもされるように、と『サガントス』表記で活動したりする。筑後地方ではアビスパ福岡とのサポーターの取り合いとなるが、久留米市企業(ブリヂストンベストアメニティ不動産ホールディングスなど)はサガン鳥栖に出資していたりする。

ホームタウンはあくまでも鳥栖市佐賀市久留米市など各地から観客が訪れるが、練習は概ね鳥栖市内限定で活動している。(練習鳥栖市北部グラウンド、鳥栖市陸上競技場。かつては福岡県小郡市練習したりもしていたが。)そのため、サガン鳥栖の強化による行政事業はほとんど鳥栖市に委ねられている。

試合はホームゲームのほとんどを鳥栖スタジアム駅前不動産スタジアム)で行っているが、10月は芝のり替えの為、1試合ないし2試合は佐賀市にある佐賀県総合運動場陸上競技場を使用していた。(2011年シーズン修により鳥栖スタジアム10月開催。2013年10月からは全て鳥栖で開催。)大ビジョンの設置は鳥栖スタジアム2007年からで、佐賀1998年から既に導入されていた。

キャンプ地は大分県日田市中津などで行われる。の中の鯛生金山練習したり、から登山をさせられたりと、キャンプ中の練習は過酷といっていい。2012年からは沖縄読谷村にてキャンプを行っている。

近年は観客動員も増加。スタジアムで選手入場の際に行われる、グリーンデイのマイノリティ原曲とした応援歌合唱は迫がある。

なお、2011年までJ2オリジナルの10チームの中でJ1経験がなかった事から、「鳥栖兄貴」のあだ名がついていた。

歴史

前史(1987~1996年)

詳細は「鳥栖フューチャーズ」の記事を参照。

1997~2005年

1997年1月鳥栖フューチャーズの解散後、鳥栖市民のにより1997年2月、『サガン鳥栖FC』として復活した。この時、JFA法的措置として鳥栖フューチャーズの後継であることを認め、旧JFLに引き続き参戦することを認めた(※フューチャーズ時代までの天皇杯出場回数の継承も認められている)。ただし、チームとしても組織としても鳥栖フューチャーズとサガン鳥栖の間に直接的な連続性は

その旧JFLでは2年連続4位と言う好成績を挙げ、1999年J2開幕10チームの一チームとなる。 しかし、J2で毎年のように不甲斐ない成績を残すばかりで、挙句の果てに2003年に最下位。この時代は2002年より問題行為を起こしまくった公明党員で解体業が本業の女社長古賀照子によりどんどん暗黒化していった。

2004年は「プリンセス功」とユニフォームスポンサー契約するも、ブービーに。 やがて第二次解散騒動がやってきて、前会社が解散。2005年初めに現在会社となる(結局古賀は後に公職選挙法違反で逮捕)。

2006年~2009年

2006年ユニフォームチームフラッグチームカラーを一新した際、順位が4位に急上昇する。 しかし、シュナイダー潤之介や新居辰基といったを次々と放出し、翌年は8位に低迷。

2008年、いきなり開幕ダッシュに成功し、2006年同様終盤までJ1昇格争いをする。 天皇杯4回戦にナビスコ優勝J1大分、5回戦にJ1神戸にそれぞれ圧勝し 「これ、J1も行けるんじゃね?」とファンに思わせておきながら、残り2戦を残して最下位・徳島に惨敗。 この間、J1昇格のが断たれたため、未だに"お荷物チーム"のイメージから抜けられない。

2009年チームの一員だった藤田祥史が大宮に移籍した為に、練習試合で当時JFLニューウェーブ北九州(現:J2ギラヴァンツ北九州)に負けてしまうという波乱の出来事が起こった。その為、2009年のサガン鳥栖は2003年以来の最下位になるかが心配されていたが、何とか開幕3連敗の落ち込みから脱却し、苦しい戦いが続いているが、横浜Mから山瀬ハーフナーを期限付きではあるが獲得することができ、得点急上昇し、シーズン途中には元・アビスパ福岡のホベルトが加入。切り札的存在のトジンもここ最近活躍し、遂には5位まで順位を上げた。が、その後、J1争いに失速し、上位対戦を0勝1分3敗と、散々な結果で調子を落とし、結局5位どまりでJ1昇格に届かなかった。監督である野靖之はこのシーズンをもって退団。

2010年~第二次松本体制~

2010年2006年まで監督として揮した松本育夫ゼネラルマネージャー監督として復帰し、元韓国代表で元鳥栖DFの尹晶煥(ユンジョンファン)がヘッドコーチに就任する。選手面では、武優斗、渡邉将基ら、4選手を鳥栖監督野靖之率いる横浜FCに奪われ、『Mr.サガン鳥栖』こと、高橋義希がベガルタ仙台に移籍するなど、シーズンオフから波乱のシーズンとなってしまったが、山瀬幸宏全加入での残留、京都サンガから豊田陽平を獲得、ジュビロ磐田からの獲得など、着々と攻撃を補強し、MF、DFも、前シーズン並の補強をした。序盤は安定した滑り出しを見せたサガンだったが、W杯終了後からじわじわと低迷してしまい、勝ちが遠くなってしまう。次第に下位に下がって行き、一時期2ケタ順位まで落としてしまったが、最終的に9位となった。選手の入れ替えがしく、交換トレードのような形で野崎陽介が横浜FCへ、横浜FCから田中和を獲得。更に、金民友韓国代表に選出され、長期離脱するなど、選手編成が固定できなかった。得点面でも首位べて25得点以上差が付いた。

激動の2011年~遂に悲願達成~

飯尾和也野崎陽介が横浜FC全移籍、特別定選手の森本良までもが横浜FCに移籍し、横浜FCは追い打ちをかけるかのように大宮藤田祥史(2008年までサガン鳥栖在籍)を獲得。サガン鳥栖に在籍した選手がごっそり横浜FCに移籍した一方のサガン鳥栖サイドはFWザスパ草津に期限付き移籍させたり、衛藤裕を徳島ヴォルティス放出日高拓磨をコンサドーレ放出するなど、また選手面で波乱を生んだ。

一方の補強は広島から岡本知剛、甲府から國吉博をそれぞれ期限付きで獲得、横浜Mの大量解雇組から浦田延尚、湘南から永田亮太を獲得。特別定選手だった野田之介を々加入を内定させ、どうにか補強を進める。

 前半戦は水戸ホーリーホックに5-0で勝利するなど、序盤こそ好調だったものの、愛媛FC戦の敗戦を京都サンガ戦で2-1で勝った以外は勝利を逃し、順位も2位だったのが9位に下がってしまった。しかし、8月14日から伝説が始まった。ホームベアスタガイナーレ鳥取戦で1-0で勝利すると、チームの勢いは止まらない。東京ヴェルディ水戸鳥取ガイナーレ鳥取戦(特にこの時は6-3で勝利)にも勝ち、4連勝を飾る。

ベアスタファジアーノ岡山の6-0での勝利の前後に引き分けるものの、そこからまた4連勝を飾り、順位は一気に2位にまで上がるようになった。10月23日FC東京戦ではFC東京の猛攻に遭うが、何とか耐え0-0のスコアレスで終了した。その後は最下位FC岐阜引き分けるなど、アウエーで中々勝点を取る事ができずにいた。そしてついにホームベアスタギラヴァンツ北九州戦に2-3で敗れ、記録が16で止まってしまった。勝点65同士で迎えた徳島の『鳴門決戦』(詳細は該当記事参照)で、金民友ゴールなど3得点を取って快勝し、大一番を3-0で勝利した。
そして迎えた最終節。ロアッソ熊本ホームベアスタでの対戦。今年最後の九州ダービーJ1を賭けた大一番なだけに、観客は鳥栖スタジアム過去最高の22,532人がスタジアムに集まった。前半は先に攻められ0-1で終わるものの、後半に早坂ゴールで追いつく。しかし更に点を取られ、絶体絶命になったが、木谷ゴールを決め、2-2とした。結果、このまま引き分け、サガン鳥栖は勝点69、札幌FC東京勝利したため勝点68と、勝点1差で2位となり、創設15年Jリーグ参戦13年で初めてのJ1昇格を決め、J2オリジナル10チームJ1行きの切符を手にしていなかった鳥栖がその切符を手に入れた。この年は豊田陽平の23ゴールを筆頭に、赤星拓の好セーブ藤田直之ロングスローなどがこの年のサガン鳥栖の徴となった。なお、この年にアビスパ福岡J2へ降格した事から、翌シーズンから九州クラブJ1プレイするクラブとなった(なお、2013年に後を追って大分トリニータが昇格)。

2012年~J1一年生~

J1で戦うこととなった2012年シーズンシーズン前から積極的な動きに出る。新加入として、特別定選手だった岡田黒木・恭兄弟大学から加入。全移籍では小林ヴァンフォーレ甲府から獲得、期限付きで根煥、水沼宏太横浜F・マリノスから獲得。更に、かつてサガン鳥栖に在籍していた全移籍で、高橋義希、トジンを期限付きで獲得。戦維持としては、移籍濃厚と噂されていた豊田陽平全移籍で獲得、岡本知剛のレンタル期限を1年延長して残留、2011年ベストメンバーがほぼ残留という形で残った。

 軒並み下評でJ2降格争いをすると言われて迎えた開幕戦。当時清武弘嗣、扇原山口蛍U-23三羽を率いていたセレッソ大阪と対戦し、しい攻防の中、0-0のスコアレスドローJ1初戦を終えた。続く第2節のジュビロ磐田戦は先制しつつも逆転を許し、1-2でJ1勝利とはならなかった。迎えた第3節・横浜F・マリノス戦で水沼宏太が古巣相手にゴールを決め、1-0で念願のJ1勝利を手にした。

この年の特徴として、前半戦はホームでしか勝てない『内弁慶』と化していた。前半17節を見ると、ホームでは5勝3分1敗と圧倒的な強さを魅せつけたのに対し、アウエーでは1勝3分4敗と分が悪かった。しかし、その中でも中位辺りにうまく順位をキープすることが多く、下評をひっくり返す活躍を見せた。後半戦、第22節の清水エスパルス戦で遂にホームを喫すも、第24節までは名門の鹿島アントラーズガンバ大阪、前年J1優勝柏レイソルを相手に勝利するなど、一時5位まで躍動する活躍を見せた。だが、第27節・サンフレッチェ広島戦からJ1で初の3連敗を喫し、順位も二桁が見えるところまで落ちた。

しかし、その後アウエーアルビレックス新潟戦に勝利すると、第31節・ジュビロ磐田戦に3-2でリベンジし、残り3戦を残してJ1残留が確定した。第33節に浦和レッズを3-1で下し、勝利を収めて一時は3位に。ACL出場がかかった最終節、横浜F・マリノスとの直接対決では中村俊輔の直接FKにやられ、0-1で敗戦、この結果、J1元年となる2012年シーズンは5位で終了。ACLこそはならなかったが、J1初昇格チームとしての歴代最高順位を記録した。また個人としては豊田陽平が19点で得点ランキング2位の快挙を達成。ベストイレブンにも選ばれた。
攻撃の躍動で3得点を挙げる試合が8試合と非常に多いが、逆に3失点することも多く、こちらも5試合ある。何故か3-2で勝利、2-3で敗戦という試合が多い。

2013年~降格圏争いからの脱却、天皇杯の軌跡~

5位躍動により、選手の大量引き抜きが懸念されたが、流出は岡本知剛、根煥、トジンレンタルバックカターレ富山に期限付きで移籍していた國吉博の全移籍、黒木愛媛FCへのレンタル黒木ロアッソ熊本へのレンタル豊田陽平藤田直之を始め、2012年シーズンを戦った多くのプレーヤーが残留した。また、高橋義希がベガルタ仙台から全移籍、水沼宏太横浜F・マリノスから全移籍で残留。移籍は横浜F・マリノスから金井貢史、ガンバ大阪から正也を期限付き移籍で獲得、ライバルアビスパ福岡から末吉也を全移籍で獲得した。大学からは特別定選手に定されていた清武功暉、岸田坂井達弥をそれぞれ獲得し、久々高校生ルーキーとして秀斗を獲得した。

ユニフォームスポンサーとして、リヴァプールFCセビージャFCユニフォームを手がけるウォーリアとの契約を発表。

序盤3節、開幕戦ホーム鹿島アントラーズ戦は1-1の引分でスタートする。第2戦のアウエー・湘南ベルマーレ戦も1-1で引分けた。第3戦の川崎フロンターレ戦は両チームゴール乱発の末、5-4で辛うじて勝利した。しかし、ここから守備の歯車が狂ったといってもいい。4月を1分3敗で終え、5月も1勝4敗、しかも6失点試合込みで負けが続き、気づけば降格圏争いの15位に達していた。

J1再開後、アルビレックス新潟から菊地直哉を期限付きで獲得。攻撃では8月にはゴールキーパーの相次ぐ故障により、特別強化定選手の藤嶋栄介だけになったGK清水エスパルスから林彰洋を獲得する。攻撃にはロニに代わり、ニルソンとセレッソ大阪から期限付き移籍で播戸二が加入した。ここからサガンの守備の立て直しが始まった。8月24日ホームベガルタ仙台戦で1-0と初完封し、9月21日川崎フロンターレ戦までに引分を挟んで5連勝という結果を残した。9月28日10月19日までは3連敗するものの、10月27日ホームセレッソ大阪戦以降3連勝を挙げ、ホーム終戦浦和レッズ戦は4-1で4連勝でホーム終戦の有終の美を飾る。最終節アウエー・ヴァンフォーレ甲府戦は惜しくも0-0のスコアレスシーズンを終了した。結果、順位は12位まで上げた。

この年の天皇杯はすさまじい闘を繰り広げ、5年ぶりの準々決勝進出となった12月22日ベアスタ川崎フロンターレ戦では延長の末、2-0でサガン鳥栖が勝利し、見事クラブ史上初のベスト4進出となった。しかし、日産スタジアムで行われた横浜F・マリノス戦では0-2で敗れた。それでも、リーグ戦で低迷していたチームが一丸となって戦った天皇杯は、見事にベスト4まで進み、2013年を締めくくった。

2014年~目指した頂点・監督交代の先に…~

2013年シーズン途中から堅守を心掛けていたサガン鳥栖にとって、菊地直哉の全移籍は嬉しいクリスマスプレゼントとなった。更に、年が明けた1月8日には他チームにおいてGKの玉突き移籍が相次いでいた中での林彰洋全移籍も発表され、鳥栖サポーターを安堵させた。その他には、ジュビロ磐田から安田理大が全移籍、同じくジュビロ磐田から菅沼実が期限付き移籍で、ヴァンフォーレ甲府から崔根が全移籍で、柏レイソルから谷口博之が期限付きで移籍。また、前年から所属していた播戸二と金井貢史がぞれぞれ全移籍し、さらにサンフレッチェ広島から岡本知剛が期限付き移籍し2年ぶりに鳥栖に復帰した。また、新人では先述のGK危機の際にチーム一残っていた藤嶋栄介を、また韓国U-17代表経験のあるキム・ミンヒョクを獲得した。
放出水戸ホーリーホックへ、野田之介が名古屋グランパスへ、室拓哉大分トリニータへ、木谷公亮FC岐阜全移籍、末吉也とジョナサン大分トリニータへ、岡田湘南ベルマーレへ期限付き移籍をした。また、ニルソン、黒木が退団、正也はガンバ大阪へ復帰、さらに、黒木ロアッソ熊本へのレンタル移籍延長となった。

序盤は開幕戦、徳島ヴォルティスを相手に5-0で勝つなど、着実に勝点を積み上げていった。特に、4月5月が好調で、この2ヶ間に勝点を19積み上げ、一気に首位に躍り出て、ワールドカップ中断前の試合を消化。一方、ヤマザキナビスコカップは3連敗の後、3連勝を挙げたが、得失点差で僅かに決勝には及ばなかった。

中断明け後も快進撃が続いていたが、8月上旬に尹晶煥が突如監督契約を解除するという発表が出る。代わりに名されたのが、コーチ吉田恵8月16日ホームでの揮を執ったが、『跳ばない奴はサガン鳥栖』と、堂々と差別コールを連呼するFC東京サポーターの前で、FC東京に敗れた。しかし、8月23日大宮アルディージャ戦で吉田監督自身の初勝利を果たした。その後もを落とすが、勝利数が多かったため、勝点の積み上がり方が非常に効率よく、9月以降は勝点19を積み上げた。ホーム最終節、浦和レッズに先制されるも、その後を左右した同点弾で引分け、アウエー最終節、鹿島アントラーズを1-0で下し、4位に終わった・・・かに見えた。そう、で中止になったアルビレックス新潟柏レイソルの試合が残っていた。柏レイソルが0-2で勝ち、勝点60、得失点差+10で並んだ。結果、総得点で7点上回るが4位に上がり、5位に終わった。いわゆる『ACLやねん!』の発動であった。

2015年~危ういシーズンでした。~

2015年のサガン鳥栖。この年からクラブエンブレムリニューアル。これといって契約満了選手はいなく、ジョナサン契約解除のみだった。移籍選手として、谷口博之(前所属・柏レイソル)と菅沼実(前所属・ジュビロ磐田)の期限付きからの全移籍、清水エスパルスから吉田豊ジュビロ磐田から東、京都サンガF.C.から田村亮介(期限付き)の獲得を発表した。新加入選手として、福岡大学から山鹿屋体育大学から福田斗、秀岳館高校から笹原、東山高校から鎌田大地を獲得。サガンからの移籍は安田理大がヴィッセル神戸へ、金井貢史がジェフユナイテッド市原・千葉へ、播戸二が大宮アルディージャ全移籍、坂井達弥松本山雅F.C.へ、岸田がV.ファーレン長崎へ期限付き移籍をした。

監督人選として、元ジュビロ磐田監督で、京都サンガF.C.コーチを務めた森下仁志氏を選出。サガンのスタイルを継承するとともに、『これぞサガンだ』といわせるような、熱いサッカーを魅せることを誓った。

第1節で逆転して2-1でアルビレックス新潟勝利するところから始まったが、このシーズンの特徴として守備崩壊と決定不足というのに悩まされた。1stステージは11位で折り返す。すると、2ndステージは既に『降格』か『残留』かの2文字を争った戦いとなってしまい、次々と勝点を落としてしまう。特に豊田陽平の負傷も後半戦に大きく出た。その中で、谷口博之が躍動し、様々なポジションで安定感を出した。ポジションが4-5-1から3-4-3に変わると、一気に残留に望みが見え、アルウィンでの松本山雅FC戦で2-1で勝利し、残留が決定。シーズン通算順位11位で終了した。

7月にはサイバーエージェントグループ株式会社Cygamesスポンサーとなる。

リアル346プロ初の企画として『スターライ鳥栖ステージ』が企画され、大空直美黒沢ともよ佳村はるかが来場した。

2016年~監督は年収が低っかでんてぃ?~

先に監督人選に困っており、フェリックス・マガトを招聘する見込みだったが『の流出』を理由に断られ、結果的にマッシモ・フィッカデンティを招聘した。

藤田直之ヴィッセル神戸へ、水沼宏太FC東京へ移籍してしまった。逆に移籍組としてはセレッソ大阪から栃木SCから中美慶哉、大宮アルディージャから富山を、磐田から牲歩見を、柏レイソルから藤田優人獲得した。また、新規加入として筑波大学から三丸拡が、ジェフユナイテッド市原・千葉U-18からGKが加入した。他の移籍としては岸田がV.ファーレン長崎への期限付き延長、清武功暉のロアッソ熊本への期限付き延長、山崎徳島ヴォルティスへ、藤嶋栄介が千葉ユナテッド市原千葉へ期限付き移籍。田村亮介が京都サンガFCに復帰。

フィッカデンティ監督就任後のチーム新体制会見で、「鳥栖は上位に行けるを持っている。どんな相手とも戦えるチームにしたい。」とった。

フィッカデンティ尹晶煥時代から続くショートカウンター体のスタイルから緻密な守備から連動性ある攻撃につなげるポゼッション重視の戦い方に変更。フォーメーションも中盤をダイヤモンドにした4-1-3-2が流となる。1stステージは長年培った戦術との違いに選手が適用できず低迷したが、2ndステージに入るとフィッカデンティの戦術が浸透。アンカー高橋義希が固定されたことでチームバランスも安定し、一時は優勝争いに顔を出すほどの勢いを見せた。最終的に8位で終えたが、ポジティブな印を与え乍らJ1残留を果たす。

2017年 - 2019年~"伝説のストライカー"トーレス~

2017年あたりから大口スポンサーの資を頼りにこれまで見られなかった大補強をおこなうようになる。林彰洋鎌田大地2017年)は新地へと立ったものの、権田修一やビクトル・イバルボビッグネームチームに加わった。充実した戦を手にしたフィッカデンティ体制の2年だったが、好不調の波がしく、特にアウェイ戦では2勝しか挙げることができなかった。それでも新戦原川の活躍もあり、年間8位という成績を残す。

フィッカデンティ体制3年2018年は7連敗を喫するなど低迷し、ワールドカップの中断期間前は降格圏の17位にまで沈んでいた。そこへ元スペイン代表のフェルナンド・トーレスが加入。世界的なビッグネーム鳥栖にやってくる現実とは思えないニュース海外サッカーファンからも注されるようになるが、トーレスを活かす戦いを見出せず、勝ち切れない試合が続くチーム10月18日にフィッカデンティ解任という決断を下す。フィッカデンティ時代の3年間は守備ではリーグトップクラスの堅さになったものの、得点不足という問題が最後まで解決できなかった。コーチから昇格した監督に就任してからは最後の5試合を3勝2分という好成績を残し、14位でJ1残留を果たす。

2019年スペイン人のルイスカレーラス監督に就任。前線タレントを生かした攻撃的なサッカーすが、蓋を開けてみると開幕10試合でわずか1得点という想像以上の低迷っぷり。選手から戦術を不安視するも噴出していたこともあり、カレーラスはわずか10試合で解任となる。同時にカレーラス監督名前から実現していたCoCo壱番屋とのコラボ企画打ち切りとなった。
コーチに戻っていたが再び監督に就任してからも苦戦は続き、8月いっぱいでフェルナンド・トーレスは現役を引退。一時は最下位にまで転落するなど最後まで崖っぷちの戦いが続くが、最終節で辛くも勝ち点の差でJ1残留を決める。

2019年9月28日Cygamesスポンサーからの撤退を発表し、クラブ震が走る。この撤退劇についてはCygames会社であるサイバーエージェントFC町田ゼルビアを買収したことが原因とされているが、Jリーグのアドバイザーを務める堀江貴文氏は「おそらく相は鳥栖社長大口スポンサーに断りもなく高額年俸の選手とったり、息子社長にしてバスケットボールチーム作ったりした挙句、さらに高額のスポンサーをしたことによると思われ」と見解を述べている。

2020年 - ~育成型クラブへの転換~

大口スポンサーを失ったダメージは大きく、2019年決算で20億円の巨額赤字を計上したこともあり、2020年からは人件費圧縮のため選手を放出し若手中心のポゼッションスタイルに方針を転換することになる。開幕前はJ2降格を予想する識者も多かったが、ユースの大会で結果を残してきた下部組織出身の若手が躍動。2種登録である17歳中野伸哉も積極的に起用され、13位でシーズンを終える。

2021年債務過となる厳しい経営を強いられるが、ユースからの昇格組をはじめとした若手が台頭。降格補に挙げられた下評を覆して代表選によるリーグ中断前を9勝6分け3敗の勝ち点33で4位と躍進する。後半戦は大地の移籍もあってペースダウンするも前年を上回る7位という成績を残す。苦しい台所事情で結果を残した監督シーズン終了後に退任となるが、その後監督による選手・スタッフに対するパワハラ告発され、Jリーグ側から認定される。クラブには長期間に渡って問題を看過してきたとして、罰300万円および譴責処分が科せられる。

2022年から前モンテディオ山形コーチ川井健太監督に就任。「攻撃的で観客を魅了するサッカー」をテーマに意気込んだ新監督だったが、債務過の続くチームの多くが移籍し顔ぶれが大きく変わることとなった。勝ち切れない試合が続き、リーグ最多タイの15引き分け記録するも何とか中位を維持し奮闘。終盤の6試合で2分4敗と不調に陥ったが、11位で10年連続でのJ1残留を果たす。

2023年も厳しいクラブ経営を徴するかのように宮代大聖小泉慶、ジエゴといった放出。逆にJ2J3で活躍していた選手を補強することでやりくりをする。開幕戦こそ湘南ベルマーレ相手に大敗するが、その後は残留争いに巻き込まれない程度の中位をキープ。一方、怪人の続出もあってメンバーが固定できず、若手の台頭も少なく、大きな躍進も期待できないのも現実だった。最低ノルマJ1残留は苦しむことなくクリアしたものの、前年を下回る14位に終わる。

その他

アビスパ福岡との因縁

サガン鳥栖とアビスパ福岡の因縁はJFLでそれぞれ鳥栖フューチャーズ福岡ブルックスの時代からあった。1995年ブルックスが福岡に移転すると、鳥栖フューチャーズ選手をごそっと抜きだされ、1995年に先にJリーグに昇格され、鳥栖フューチャーズ1996年PJMが撤退して解散となったことがある。『サガン鳥栖』誕生後、福岡と対戦する場合は福岡サポーターから「博多でも田舎でもサガン鳥栖は弱い」、「跳ばない奴はサガン鳥栖」と言われる始末だった。も、J2では順位が鳥栖福岡で逆転した年が2度ほどあり、2011年には鳥栖J1昇格し、福岡J2に降格したため、遂にカテゴリでも逆転することとなった。サポーター同士でも小競り合いが起き、2007年には福岡サポーター鳥栖勝利の際に鳥栖駅を占拠して問題となった。なお、サガン鳥栖のアンチテーマ福岡サポーター(ウルトラオブリなど)以外にもFC東京浦和レッズなどで歌われている。

横浜FCとの因縁

2007年-2009年にサガン鳥栖を率いた野靖之率いる横浜FCに何故かサガン鳥栖在籍経験者が大量にいることから、2chでは『ダービー』と呼ばれる。最大10人ものサガン鳥栖経験選手が野らの手により横浜FCに移籍したため、2010年以降のサガン鳥栖VS横浜FCでは鳥栖側のブーイングが絶えなかった。ちなみに、その選手の活躍度はというと・・・渡邉将基と高地系治がスタメンに出るだけで、後は2011年シーズンを見るとほとんどの選手が活躍できなかった。ただ引き抜いただけでは勝てない、ということか。(これで横浜FCに上回れたらサガン鳥栖は『第2横浜FC』になりかねなかった。)
2012年野が横浜FCを途中退団したためか、何とか解消方向に持っていきつつある。

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主なタイトル

個人タイトル

現在の所属選手

背番号 Pos. 選手名 生年 加入年 前所属 備考
- 監督 川井健太 1981.6.7 2022 モンテディオ山形コーチ
1 GK アルナウ 1997.12.27 2024 奈良クラブ
2 DF 山崎浩介 1995.12.30 2023 モンテディオ山形
3 DF 木村 2001.8.24 2024 FC東京 【レ】
5 MF 河原 1998.3.13 2023 ロアッソ熊本
6 MF 福田 1992.5.1 2022 アルビレックス新潟
7 MF 手塚 1996.4.6 2022 アルビレックス新潟
8 MF 中原 1996.7.8 2024 東京ヴェルディ
9 FW 河田篤秀 1992.9.13 2023 大宮アルディージャ
10 MF 本田 2001.5.1 2020 サガン鳥栖U-18 【H】
11 FW ヴィニシウス・アラウージョ 1993.2.22 2024 FC今治
12 GK コ・ボンジョ 2002.3.15 2023 大学
13 FW 横山 2003.3.4 2023 松本山雅FC
14 MF 藤田直之(C) 1987.6.22 2022 セレッソ大阪
16 DF 上夷 1996.4.5 2024 大分トリニータ
18 MF 日野翔太 1996.4.5 2023 拓殖大学 【卒】
19 MF 森谷太郎 1988.9.21 2022 愛媛FC
20 DF キム・テヒョン 2000.9.17 2024 ベガルタ仙台
21 MF 1992.12.13 2022 モンテディオ山形
22 FW 富樫 1993.8.10 2023 ベガルタ仙台
23 MF 菊地泰智 1999.5.7 2022 流通経済大学
25 DF 渡邊 2002.2.8 2024 法政大学 【卒】
27 MF 楢原慶 2004.4.7 2022 サガン鳥栖U-18 【H】
28 DF 祐介 1990.9.2 2024 セレッソ大阪
31 GK 岡本 1983.5.17 2022 愛媛FC
32 FW 屋佳介 2005.5.7 2023 サガン鳥栖U-18 【昇】【H】
34 DF 長澤シヴァタファリ 2002.12.12 2023 関東学院大学 【卒】
36 DF 北島郁哉 2005.11.20 2024 サガン鳥栖U-18 【昇】【H】
41 FW 樺山諒 2002.9.17 2023 モンテディオ山形
42 DF 原田 1996.7.22 2022 FC今治
48 DF 黒木雄也 2007.12.4 2024 RIPACE SOCCERCLUB 【2】
51 GK イ・ユンソン 2005.5.23 2024 政府Gスポーツクラブ
71 GK 1989.12.22 2020 横浜F・マリノス
88 MF 長沼洋一 1997.5.14 2022 サンフレッチェ広島
99 FW マルセロ・ヒアン 2002.6.8 2024 横浜FC

※備考欄は【】=全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手

過去に所属したおもな選手

歴代監督

監督 在任期間 備考
楚輪博 1997年1999年
高祖和 2000年2001年
博志 2002年
美徳 2003年
松本育夫 2004年2006年
野靖之 2007年2009年
松本育夫 2010年
尹晶煥 2011年2014年途中 J1昇格(2011年)
吉田恵 2014年途中~シーズン終了
森下仁志 2015年
マッシモ・フィッカデンティ 2016年2018年途中
2018年途中~シーズン終了
ルイスカレーラス 2019年2019年途中
2019年途中~2021年
川井健太 2022年

マスコットキャラ

ウィントス」。

2006年チームカラーが変更となった際に、このキャラカラーも変更。 現在水色ピンク色の形をしたキャラクターとなっている。 モチーフ佐賀に住む「カチガラス(カササギ)」。 「カチカチ」と鳴くこのカラス佐賀県である(※補足:本来は中国大陸朝鮮半島原産) その鳴き、「カチカチ」を英語読みにし、「鳥栖」をくっつけて「ウィントス」という名がついた。

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64 ななしのよっしん
2019/10/06(日) 07:30:59 ID: SUGbHZnAMz
審がハンド視できなかった、視できる位置にいれなかったのは混戦だったので、まだ擁護の余地がある。
しかし副審は明らかオフサイドラインより手前に立ち遅れて、2度オフサイドを見逃している。これでは審のサポートにならない。
この日はゴールキックコーナーキックが、逆にされたという判定が東京側が2回、鳥栖側が2回あった。
暑い中の判定で同情はするが、ファンとしてはたまったものじゃない。

鳥栖の“疑惑ゴール”、物議醸す判定にスペイン 「論争を巻き起こすシーン
https://www.football-zone.net/archives/221708exit
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65 ななしのよっしん
2020/03/19(木) 07:04:20 ID: SUGbHZnAMz
一昨年の赤字5億円分の大半がトレースの年俸分だろうな。
まずは選手の放出することだと思う。

鳥栖が存続危機協賛が相次いで離脱し資
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202003180000673.htmlexit
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66 ななしのよっしん
2020/04/27(月) 12:29:24 ID: SUGbHZnAMz
意外とく堕ちたな

赤字鳥栖、最悪チーム消滅かJ3以下降格の可
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202004260000519.htmlexit
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67 ななしのよっしん
2020/04/27(月) 12:45:52 ID: 2y8HSGj2pf
そんな財政ヤバい状態なのに年俸7億でトーレス獲るとかアホすぎる
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68 ななしのよっしん
2020/04/27(月) 22:37:22 ID: SUGbHZnAMz
なりふり構わないな。まぁ買えというなら買うけど。

赤字20億円、鳥栖が陥った「負の連鎖」 クラファン牛乳販売に活路か
https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/603842/exit
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69 ななしのよっしん
2020/08/15(土) 07:45:31 ID: LuQJoQoWyT
いつの間にか新型コロナウイルスの感染の爆心地になっているけどどうすんの
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70 ななしのよっしん
2021/01/16(土) 18:41:09 ID: Blf6dKaq7d
とっとと破産すれば?
サッカーのことはまたやれるようになったら考えればいい
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71 ななしのよっしん
2021/04/27(火) 20:21:49 ID: CvJSfjKxyz
去年がのような今シーズン
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72 ななしのよっしん
2021/09/18(土) 23:21:45 ID: obWfLzi7Ej
なんかこのチームって毎回、予算少ないシーズンの方が結果残してねえか?
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73 ななしのよっしん
2022/09/19(月) 16:21:58 ID: K575tlLUrR
10年以上もJ1にいるとは思ってもいなかった
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