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トワイライトエクスプレスとは、JRが運行していた寝台特急である。
乗った瞬間から旅が始まる。
記憶に残る旅には、記憶に残る出会いがある。
概要
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大阪駅と札幌駅とを結ぶ「臨時」の寝台特急で、1989年よりJR西日本が運行していた。
臨時扱いであるが、繁忙期には毎日運転されていた。また、時刻表の運休日にも、旅行会社のチャーター便として運転されていたこともあり、実質的には定期列車に近い形での運転だった。
運用線区は大阪方から順に「東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・津軽線・海峡線・江差線・函館本線・室蘭本線・千歳線」となっており下り列車は1495.7kmを、上り列車は1508.5kmを走破していた。
客車は宮原総合運転所の24系25形客車を使用しており、2001年には車両のリニューアル工事が行われている。非常に充実した車内設備を持ち、特にA寝台個室「スイート（2人用）」「ロイヤル（1人用）」の設備は豪華の一言に尽きた。部屋にはTVモニターによるビデオサービス、電動ベッド、個室ごとにシャワー・トイレが備え付けられており、アメニティーグッズの無料提供[1]・検札後のワンドリンクサービス・翌朝の新聞配達サービスも受けられた。またスイートの場合は車掌から乗車証明書発行を無料で受ける事も可能であった。
3号車は食堂車ダイナープレヤデス。フランス料理のフルコースディナーが味わえた（値段は12000円とおそらく列車で提供される食事としては当時の日本最高額）。また、朝食昼食パブタイムの営業もあり、JR全体でも3食全て食堂車で食べられる列車はトワイライトエクスプレスの下りだけであった（上りでは昼食の代わりにティータイムを行っている）。
4号車はサロンカーサロンデュノール（北のサロンという意味らしい）。窓も大きく、青函トンネル通過時に車掌がトンネルの解説やクイズ大会などを行う事もあった。
カシオペアと並んで、「切符の取得難易度が非常に高い」列車であった。特に繁忙期のスイート・ロイヤルは、ネットオークションで原価の倍以上の値が付くこともこの列車では珍しい事ではなかった。
大阪駅・京都駅・札幌駅をはじめ沿線沿いでは列車自体の珍しさや乗車の難しさから写真を撮影する人も多かった。
2015年3月12日大阪/札幌発の列車をもって、車両の老朽化を理由に「トワイライトエクスプレス」は廃止され、大阪を始発・終着とする寝台列車も消滅した（大阪を経由する寝台列車はサンライズエクスプレスが残存する）。
トワイライトエクスプレスの伝統は名称と共に2017年春運行開始のクルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に受け継がれることになった。
しかしながら、車両については京都鉄道博物館で一部保存されるほか、全般検査（自動車の車検にあたる）の期日まで余裕があるため、団体専用の寝台夜行列車として運行されることとなった（「特別なトワイライトエクスプレス」と呼ばれることも）。
2015年5月16日から「山陽コース（大阪・京都～（琵琶湖1周）～大阪～（山陽本線）～下関）」、同年7月から「山陰コース（大阪～（山陽本線・伯備線）～米子～（山陰本線）～下関）」の運行を開始した。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」までのつなぎとされており、2016年3月22日の大阪駅到着をもって運行を終了、完全引退となった。
編成
寝台特急時代
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 電源車 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A寝台個室 | A寝台個室 | 食堂車 | サロンカー | B寝台個室 | B寝台個室 | B寝台個室 | B寝台 | B寝台 | 電源車 |
| （大阪⇐⇒札幌）一部区間で進行方向逆転 | |||||||||
団体列車時代
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 電源車 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A寝台個室 | A寝台個室 | A寝台個室 | A寝台個室 | サロンカー | 食堂車 | 乗務員室等 | 電源車 |
| （大阪⇐⇒下関） | |||||||
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関連項目
脚注
- *有料になるがB寝台利用者でも入手できた。
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