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大型艦建造とは、ゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」にて2013年12月24日に追加実装された艦娘建造システムのことである。
本システムの名称として、公式Twitterの初実装時点でのアナウンスでは、「【大型艦(含む新造艦)建造】システム)」と表記している。
しかし、以降の建造画面の切替ボタン上及び公式Twitter上では「大型艦建造」、同ボタン選択時のアラートでは「大型艦/新型艦建造システム」、明石の台詞では「大型建造」と表記揺れが生じているため、本記事では事実上一般的に認知された呼称と考えられる「大型艦建造」に表記を統一する。プレイヤー間では緒方健三「大型建造」と称されることも多い。大量に資材を溶かすことから「溶鉱炉」の別称もある。
また、従来から実装されている建造システムを大型艦建造と対比する際の呼称について、本記事では建造画面の切替ボタン上の表記に従い「通常艦建造」と表記する。
概要
※以下は2013年12月24日付・初実装時点での運営アナウンスに基づく。
通常艦建造とは別枠として、特定の任務[1]を達成することで追加開放される建造システムであり、後述する「大型艦建造で入手できる主な艦娘」に挙げられた通常艦建造や海域ドロップでは入手不可能な艦娘及び通常艦建造では出現確率が低いとされる艦娘を入手できる可能性がある[2]。
通常艦建造と同じく、大型艦建造も実行結果をプレイヤー自身が確定させることはシステム上不可能である。
重要な注意点として、大型艦建造を実行する際は、以下のように通常艦建造に比べ大量の資源や開発補助アイテムを必要とする。
通常艦建造における各資源の最大投入量は999であり、それに比してあまりに莫大な資源を投入可能であることから、運営からは「十分な資源及び開発資材等の備蓄がある場合のみ、ご活用ください。購入アイテム(課金)での大型艦建造は極力避けて頂くよう、お願い申し上げます。」といったアナウンスが公式Twitterにて事前になされただけでなく、実際に大型艦建造を選択した際の画面上においてもアイテム娘によるアラートが出る仕様となっている。
大型艦建造の操作自体は通常艦建造とほぼ同様である。 公式Twitterの解説によれば、「大型艦建造を実行する際、複数あるドックのうち1つのみを使用し、他の建造ドックを空にしておくことで、全建造妖精が応援に向かうため、建造結果に「(ほんの少し)良い影響」がでる」とのことであるが、実際どの程度の効果があるのか定量的に検証することは仕様上難しい状況である。
課金を避けるべき理由
上記のように運営が課金による大型艦建造を避けるようアナウンスしている件について解説する。
いわゆる「米帝」と呼ばれるような、大量課金による圧倒的な物量にモノを言わせたプレイスタイルを取る提督が、運営の忠告に耳を貸さず各資源及び開発資材(高速建造材含まず)を課金アイテムにより上記最大量まで購入・投入して大型艦建造を実行すると、1回あたりの建造で消費される金額は10000円以上に相当(!!)[3]すると試算されている。
艦これは、各媒体にて「(従来のソーシャルゲームと異なり)重課金を回避できるばかりか無課金でもまともにプレイできる懐に優しいゲームバランスに定評がある」とされてきただけに、例え課金アイテムを利用していたとしても、人並みな艦これプレイ中ではまずお目にかかれない試算額であろう。
元来、建造及び開発は「ポイント等の手持ち資産を消費してくじを引く」という、他のソーシャルゲームにおけるいわゆる「ガチャ」に相当するシステムであるため、艦これのゲームシステムをよく理解しないうちにこの数字が独り歩きしてしまうと、「よりによって艦これに超高額ガチャ登場」「頭のおかしい超廃課金()」「こんなに課金しないとお目当ての艦娘に逢えないので那珂ちゃんのファンやめます」等々の誤解を招きかねないと思われる[4]。
しかし、実際のところ、艦これにおける「資産」である資源4種や開発資材は、任務や遠征等によって常態的に入手できる上、資源は時間経過で微量ずつながら自然増加するため、大型艦建造を週1~2回のペースで実行できる量の資源を無課金で持続的に得ることは十分可能であることが検証されている。
着任して間もない提督はほんの数隻規模の艦隊でも資源管理が火の車状態であろうが、ゲームの進行によって資源運用のノウハウを理解するに従い解決策を見出せるはずなのでご安心頂きたい[5]。
大量資源投入によるリスクとリターン
大半の提督が大型艦建造に期待する結果は、やはり通常艦建造や通常海域でのドロップ等の機会において入手困難な戦艦や装甲空母・正規空母・陸軍所属艦艇等のレア艦娘の入手であろう。
ただ、現時点ではこれらの艦娘の有無はゲームの進行を決定的に左右する要素ではない。また、運営も大型艦建造の実行を提督諸氏に強制もしくは推奨している事実は一切ない。むしろアラートのようにおすすめできないとまで言っている。
特にイベントを控えた時期は、大型艦建造を行うよりも資源を貯めたり装備の開発や艦娘の育成に注力する方が、提督諸氏にとって好ましい結果を生むかも知れない。もちろん、各種情報を基に「万一に備えて[6]」大型艦建造による艦娘の配備を図ろうとするのもまったく自由である。
また、艦船図鑑のコンプリートを目的に大型艦建造を行おうという場合においても、無理な建造により資源を使い果たし、艦隊の錬度向上や装備の充実化を疎かにしてしまっために、イベントの進行に支障をきたし、イベントクリア報酬(入手可能性を確率論で考えれば大型艦建造より確実である)の先行実装艦娘を逃してしまうといった事態も想定できる[7]。
加えて、提督なら身を持って理解していることだろうが、駆逐艦であろうと戦艦・空母であろうと、艦娘を運用・育成していくためには資源を継続的に消費しなければならず、その消費資源量を長い目で見た際の累計は、彼女らを建造した際に消費した資源量をあっという間に上回ってしまうのである。
莫大な資源を投入して鳴り物入りで建造した強力な艦娘なのに、彼女を運用する資源を賄えないがために戦場で花を咲かせることができないという事態がどれほど哀しいものなのかは、過去の提督の体験及び史実を鑑みれば一目瞭然であろう。
これらの理由から、莫大な資源の投入が困難な提督・投入を躊躇う提督が、無理をしてまで大型艦建造によるレア艦娘建造を強いられなければならない必然性はない[8]。
そしてなにより、通常艦建造と同じく、大型艦建造も実行結果をプレイヤー自身が確定させることはシステム上不可能である。大事なことなので二回言いました。
一目惚れしたあの艦娘欲しさに膨大な資源を投入したところで、お目当ての艦娘が必ず手に入るわけではないのだ。 提督諸氏よ、海の漢(女性提督含む)はハズれても泣かない!
以上のことから、現在実装されているシステムに基づいた大型艦建造は、艦娘の収集・育成、海域の攻略など、多くの面で当座のプレイ目標を達成してしまった、熟達した提督諸氏に与えられた新たなる攻略指標、もしくはお楽しみ要素の1つであるという事を熟知して頂きたい。
提督諸氏においては、「購入アイテム(課金)での大型艦建造は極力避けて欲しい」という運営の度重なるアナウンスに耳を傾け、レア艦娘目当ての射幸心に踊らされることなく、手持ちの資源量と相談して計画的に実行することが大型艦建造の賢い使い方であろう。
現行仕様の妥当性についての議論
大型艦建造の初実装からそれなりの時間が経過した現在、提督諸氏による大型艦建造の結果報告もWikiやまとめサイト等で参照できるようになりつつあり、これら累積されたデータの統計からレア艦娘の取得確率も算出されている[9]。
それに伴い、通常艦建造の対象にもなっている艦娘が高確率で建造される等の事象を根拠とし、「大型艦建造の結果として得られる艦娘の平均的な価値(レアリティ・能力値・初期装備等)は、通常艦建造のそれと大差がないため、投資した資源量の大きさと釣り合っていない」とする意見[10]も数多く上がるようになっている。
結果として、この記事の掲示板をご覧になってもわかるように、激しい議論が各所で巻き起こっている状況である。
これについては、一般的な宝くじ等と同様の確率論であることに加え、どの艦娘を「当たり」と捉えるかは提督個々人のニーズや価値観による[11]ため、現行仕様下における艦娘の建造確率が妥当であるか否か、この記事においてなんらかの結論を記載することは避けるべき性質の問題である。
妥当性の是非についての判断は提督個々人に委ねるものとしたい。
現行仕様に不満を抱かれ、なんらかの仕様変更が必要と考えている提督諸氏は、ぜひとも運営に対し建設的な改善案を意見して頂きたい。公式Twitter以外の窓口として、艦これプレイ画面下の「お問い合わせ」より運営に要望を送信することが可能であり、本記事ではこちらの利用を推奨したい[12]。
大型艦建造で入手できる主な艦娘(2020年10月時点)
太字は通常海域でのドロップがなく大型艦建造でのみ入手可能な艦娘、斜体は通常海域でのドロップはあるが通常建造では入手不可能な艦娘
戦艦(海外艦含む)
- 大和
- 武蔵 ※2014年7月4日以降建造可能
- 長門型(長門・陸奥)
- 金剛型(金剛・比叡・榛名・霧島)
- 扶桑型(扶桑・山城)
- 伊勢型(伊勢・日向)
- ビスマルク ※秘書艦として「Z1」が必要。
- ウォースパイト※2020年10月13日実装。秘書艦として「金剛改二」/改二丙が必要
装甲空母
正規空母
- 赤城
- 加賀
- 蒼龍
- 飛龍
- 翔鶴型(翔鶴・瑞鶴)
- Saratoga ※2017年9月12日以降建造可能。秘書艦を「Iowa」(国籍繋がり)「神威」(建造所繋がり)
- アーク・ロイヤル※2020年10月13日から建造可能。秘書艦に「Warspite」が必要。
軽空母
水上機母艦
重巡洋艦
- 最上型(最上・三隈・鈴谷・熊野)
- 利根型(利根・筑摩)
- ザラ ※2017年1月25日以降、「ある2隻の艦娘のどちらかが秘書艦を務めている(公式発表)」状態で建造可能。検証によりリベッチオかポーラが第1艦隊旗艦のときに建造が確認されている。
軽巡洋艦
練習巡洋艦
潜水艦
給油艦
陸軍所属艦艇
関連動画
関連項目
脚注
- *直接の解放条件となるのは『「大型艦建造」の準備!(その壱)』『「大型艦建造」の準備!(その弐)』の2任務。
さらに前提として、これらの任務を出現させるための条件である第3艦隊開放に至る複数の任務を段階的に達成していく必要がある。 - *「大型艦」「新型艦」という呼称・表記に反して、史実において比較的排水量が大きい艦種(戦艦や正規空母等)や、比較的後期に建造された艦、もしくはゲーム上での新規実装艦娘に限って建造される仕様ではないことに注意が必要である。
とりわけ、「新型艦」との表記があることから「今後の新規実装艦娘はすべて大型艦建造のみの対象となる」等の困った事態も予想されていたが、2014年1月30日付のメンテナンスにおいては、新規実装艦娘の一部及び2013年11月のイベントにて先行実装されたレア艦娘が通常艦建造の対象とされた。 - *まとめサイト等で一般的に認知されている具体的な試算額は14300円とされている。
ただし、アイテム屋さんで購入できる資材は単品購入に加えて複数アイテムのセット購入(期間限定セットも存在する)もあり、また、実際に編者が再試算した際は端数額が生じたため、計算過程によっては試算額に差異が生じるものと思われる。本記事では、「どのような計算過程をとっても確実に10000円以上に達する」という趣旨に留めておくのが妥当と考えられるので、詳細については必要に応じて各々が再試算頂きたい。 - *大型艦建造の初実装時点では、画面上に通常艦建造と同様のアイテム屋さんへの移動ボタンが表示されていたが、2014年1月8日のメンテによってこのボタンは廃止された。
運営もこうした課金にまつわる誤解について懸念していた模様であり、この仕様変更も安易な課金行為への対策の一環と思われる。 - *キラ付けによって遠征を大成功させる・オリョールクルージングを行う等、資源稼ぎの効率化を目的として確立されたノウハウは多数存在する。
その一方で、本記事中の建造可能頻度はあくまでも理論的な収入資源量に基づくものであり、イベント期間で出撃や入渠の頻度が高くなるなどで支出資源量が増加している場合はこの限りではないことにも注意が必要である。 - *例として、2014年初旬頃、雑誌に掲載された開発陣へのインタビューが物議を醸したことがある。
「例えば(大型艦建造でしか入手できない)大鳳が、今後予定されるミッドウェー海戦を基にしたイベントにてなんらかのキーキャラクターとなることもあり得る」とも取れる文章がある、という情報が錯綜したものであった。
しかし、これは運営の公式アナウンスではなく、文章自体にも様々な解釈があるため、今後のゲーム展開として公式に確約された事項とは言い難いと判断された。
実際のところ、その後2014年夏に展開されたイベント「AL/MI作戦」において、大鳳はクリア等に必須の艦娘とはならなかった、という経緯がある。 - *実例を挙げると、一般的な大和型建造レシピ1回で消費される油4000があれば大和型は昼戦(要50)なら80回、HP1からの修復(要760)なら約5.26回可能である(ともに未ケッコン状態で計算)大型艦建造が艦隊運営にいかに大きな影響を与えるかお分かりであろう。
- *逆に、同じような状況の提督が無理をしてまで大型艦建造に踏み切るのも、個人の裁量次第である。
- *各自検索等で確認頂きたいが、当然ながら、提督諸氏が行ったあらゆる大型艦建造の試行結果が投稿されているわけではない。成功時は声が大きくなり、失敗時は沈黙するのが人間の常であるため、算出された確率は鵜呑みにするのではなく、若干低めに見積もった方が妥当であると想定できる。
- *これを上述の「海の漢はハズれても泣かない!」に対比するなら、「ほぼハズレしか出ない!」と言い換えられるであろう。 単に「ハズれることが問題」なのではなく、「高確率でハズレが出る現行仕様は理不尽である」とする意見である。
- *「任意の一艦娘のみを「当たり」と考える」「大型艦建造でのみ建造可能な艦娘ならいずれでもよいと考える」「任意の一部艦種の建造確率を上げるために、建造対象が絞られる大型艦建造を利用する」等々。
例えば3つ目の考え方について補足すると、戦艦(特に金剛型・扶桑型・伊勢型)については、2015年5月現在一般的となっている通常艦建造の戦艦レシピに比べ、各資材最低値での大型艦建造による建造確率の方が明らかに高いという統計が出ている。このため、いずれかの戦艦を得ることが目的であれば、通常艦建造の戦艦レシピを複数回試行するより、各資材最低値での大型艦建造を1回試行した方が、結果的に累計資材消費量が少なくて済む可能性が高いといえる。
概要でも引用した公式Twitterの「良い影響」発言については、そもそも「良い影響(から必然的に得られるべき良い結果)」の客観的な判断基準が定義されていない点だけでなく、こうした提督個々人のニーズや価値観について配慮されていない点からも論理的に問題であると言わざるを得ない。 - *公式Twitterは常時大量のリプライが送られており、意見が埋もれてしまう可能性が高いため。
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