時雨沢恵一とは、日本のライトノベルあとがき作家で、声優。代表作『キノの旅』『アリソン』など。
概要
1972年3月、神奈川県生まれ。「時雨沢恵一」はペンネームで、「時雨沢(しぐさわ)」は銃器ブランド「SIG SAUER(シグ・ザウアー[1])」から、「恵一」はとある漫画のキャラクター名の漢字違い。
2000年、第6回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)で『キノの旅』が最終候補作品に選出される。受賞は逃したものの、同年3月にメディアワークスのライトノベル誌『電撃hp』(現在は休刊して『電撃文庫MAGAZINE』に移行)に掲載され、小説家デビューを果たす。その後「キノの旅」の人気が爆発、シリーズ化とともに電撃文庫を代表する看板作家に。2006年からは電撃小説大賞の審査員を務めている。
2018年、自書のソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインのアニメで、声優デビュー。並びに同作品とルパン三世 Part5にてアニメ脚本家デビューを果たした。
バイク(ツーリング)およびガンマニアで、作中に登場するバイクや銃[2]には実在のモデルが存在することが多い。このほかにもアニメ・漫画をはじめ写真撮影、旅行、カラオケ、スクーバダイビング等々、様々な趣味を持つ。Twitterではもっぱらニュース番組を実況している。
仕事の間にニコニコ動画やYouTubeを視聴している(むしろニコ動やYouTubeを見る合間に仕事をしている疑惑)。ニコニコ動画でのお気に入りジャンルは「歌ってみた」(注・2008年12月時点)。
ちなみに、自身の作品の二次創作をR18作品含め容認している数少ない作家である。「『自分で作った作品を世に出そう』という勇気のいる試みを尊重してあげたい」とのこと(ただしネタがかぶるのが嫌だから読むことはしない)。
あとがき(注・この記事のあとがきではない)について
毎回毎回あとがきに凝りまくることで知られる。あとがきを楽しみにする読者も多く、サイン会でファンから一番多く言われたことは「あとがき頑張ってください」だったほど。
そのあとがきはまさに神出鬼没。文庫本という限られた体裁の中で、限りないあとがきのバリエーションを生み出している。もし一見普通のあとがきが最後についているように見えても、決して油断してはならない。
なお、あとがきから先に読む読者のため、あとがきには一切ネタバレを書かないことを信条とする。
おそらくあとがきをボツにされた経験を持つ唯一の作家にして、あとがきがアニメ化された唯一の作家。
『キノの旅』が初めてアニメ化された2003年発売の同作7巻収録『カラーなあとがき』にて、2003年現在の夢として語っていたあとがきのアニメ化だが、その夢はそれから14年後、『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』第9話にて「アニメなあとがきの国」として実現。Twitterでは、ファンからたくさんの祝福の声が送られた。
後に自身が脚本を務めた総集編回であるGGO5.5話においても、あとがきと称しCパートでやりたい放題の公式MADを披露する。
雨沢恵一(あめさわめぐみはじめ)
『電撃hp』における誤植によって生まれた、時雨沢恵一とはまったくの赤の他人。現在は主に『学園キノ』のあとがきに登場し、時雨沢恵一に冷たくツッコミをいれることが多い。時雨沢恵一曰く、ツンデレ美少女。時雨沢恵一のTwitterにも時折登場する。
作品リスト
- キノの旅
- “一つの大陸の物語”シリーズ
- 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。(電撃文庫、上下巻)
- ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(電撃文庫、現在7巻まで)
- お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe(メディアワークス文庫)
- 夜が運ばれてくるまでに―A Book in A Bed(メディアワークス文庫)
- 答えが運ばれてくるまでに―A Book without Answers(メディアワークス文庫)
- 撲殺天使ドクロちゃんです(電撃文庫) - 共著
- まい・いまじねーしょん―電撃コラボレーション(電撃文庫) - 共著
- ※アイコンをクリックすると、ニコニコ市場の検索結果ページもしくは商品ページに飛びます
関連動画
関連あとがき
関連商品
関連項目・リンク
- アリソン(アニメ化の際は『リリアとトレイズ』とあわせて『アリソンとリリア』をいうタイトルで放映)
- リリアとトレイズ
- メグとセロン
- キノの旅
- 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。
- 電撃文庫
- 黒星紅白
- 小説家の一覧
- 時雨沢恵一Keiichi Sigsawa (sigsawa) on Twitter - Twitterアカウント
脚注
- *英語風発音では「シグ・サウアー」。日本では「シグ・ザウエル」と呼ばれることが多い。
- *『キノの旅』シリーズではそれぞれモトラド(注・二輪車、但し空を飛ばないものだけを指す)、パースエイダーと呼ばれる。
- *児童書レーベルバージョン。基本的には電撃文庫版と同じ(但し一部収録されていない話がある)だが、書き下ろしで短編とあとがきが追加されている。
- 11
- 0pt