第1回将棋電王トーナメントとは、株式会社ドワンゴが主催する第3回電王戦に出場するソフトを決定する大会である。2013年11月に行われた。
参加ソフト
23ソフトがエントリー。内5ソフトが辞退し、下記18ソフトが予選に参加した(太字は個別記事有)。
AWAKE (巨瀬亮一)
Apery (平岡拓也)
ponanza (山本一成、下山晃)
ひまわり (山本一将)
Selene (西海枝昌彦)
習甦 (竹内章)
K-Shogi (本田啓太郎)
Labyrinthus (細羽英貴)
メカ女子将棋 (竹部さゆり、渡辺弥生、酒井美由紀、辻理絵子、木村健)
scherzo (氏家一朗)
YSS (山下宏)
やねうら王 (磯崎元洋、岩本慎)
カツ丼将棋 (松本浩志、福田栄一)
Bonanza (保木邦仁)
ツツカナ (一丸貴則)
Calamity (川端一之)
クマ将棋 (上瀧剛)
N4S (横内健一)
大会で使用するPC
第3回電王戦並びに第1回将棋電王トーナメントではドスパラが提供する「GALLERIA 電王戦」を使用。同じスペックのPCの購入も可能。
将棋を指すために生み出されたマシン
第2回 電王戦 では、コンピューター将棋ソフトが見事プロ棋士に勝利をおさめました。
その第3局で使用されたGALLERIAが、最新のハードウェアによってさらにパワーアップ。
第3回となる今回は、将棋電王戦、ならびに電王トーナメント全戦にて、公式統一採用パソコンとして使用されます。
最新のCPUに、超大容量の高速メモリを搭載。それでいて実際に購入可能なマシン。それが電王戦に用意されたGALLERIAです。
GALLERIAは、全てのコンピューター将棋ソフトがその実力を発揮できるよう、全力でサポートします。
CPU:インテル Core i7-4960X Extreme Edition (6コア/定格3.60GHz)
グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX660 2GB
メモリ:64GB DDR3 SDRAM(PC3-12800/8GBx8/4チャネル)
ハードディスク:1TB HDD (SATA3)
詳細なスペックはこちら(外部サイト)
ルール(抜粋)
- 完全スイス式8回戦の予選を行い、上位12ソフトが決勝トーナメントに進出(その内予選上位4ソフトは決勝トーナメント1回戦シード)。
- 決勝トーナメントで5位以内に入ったソフトが電王戦出場となる。
- 持ち時間は予選リーグが15分(切れ後は1手10秒)。決勝トーナメントは2時間の切れ負け。
- 入玉は27点宣言法を採用。入玉宣言はソフトが行う事。
- 賞金は優勝250万円、2位100万円、3位70万円、4位50万円、5位30万円。
結果
予選リーグから無敗のponanzaが、決勝にてponanzaと同じく第2回電王戦に出場したツツカナと激突。開発者の山本一成氏の言を借りて言うなら「気持ちの悪い序盤」から、中盤の熾烈なねじり合いを経てツツカナの抵抗を振り解き、188手にて勝利。栄えある初代電王に輝いた。
また3位決定戦は今大会のダークホース、やねうら王と古豪の将棋ソフト・YSSがマッチアップ。ソフトの練度を補うべく、思考時間を序盤~中盤で多く割いたやねうら王がYSSとのギリギリのせめぎ合いを展開するも、一手の悪手を切っ掛けにYSSが一気に押し切り勝利。3位の座を手にした。
電王戦最後の一枠はベスト8に勝ち残った4ソフトの敗者復活方式で争われ、第2回電王戦に先鋒として出場した習甦と元奨励会員のプログラマーが開発したAWAKE、「勝利だけを追い求める」をコンセプトにした(開発者談)Apreyと多くの「チルドレン」を生み出した革新的ソフトBonanzaがそれぞれ激突。習甦とApreyが勝利し、有力と見られていたBonanzaはここで脱落した。
5位決定戦は習甦とApreyで戦われ、解説の西尾明六段も「カッコいい寄せ」と賞賛を寄せた習甦が予選での不調(8位突破)を晴らすような華麗な寄せを見せ、勝利。5位に滑り込み、前回に続いて第3回電王戦の出場権を獲得した。
予選リーグ・決勝トーナメントの全対局結果および棋譜は対戦結果 | 将棋電王トーナメントを参照。
関連記事
- 紹介記事
- 自戦記
- 観戦記
- その他
関連動画
関連生放送
関連項目
外部リンク
- 0
- 0pt