BLJとは、ニンテンドウ64のアクションゲーム「スーパーマリオ64」においてのバグ(Glitch)の名称及び、その状態である。ニコニコ動画では、それを行っているマリオの様子から「ケツワープ」と呼ばれている。
概要
英語圏で使われる呼び名で、正式名称は”Backwards Long Jump”。意味は「後ろ幅跳び(後ろに勢いのある?)」という意味である。
やり方は後ろを向いてZ(しゃがみ)を押しながら、1フレームごとに「[A]→無入力→[A]→無入力→…」を繰り返す。
TASやRTAなど様々なところでショートカットの手段として用いられる。しかし、バグ使用後のマリオの速度が大きいために正確に制御するのは大変難しい。TASでのフレーム単位の入力でも難しい場合がある。
このバグ技は、日本初期版、北米版(U版、海外VC版)、オーストラリア版(AU版)、ヨーロッパ版(E版)のみで可能である。なおバグ修正版を発売したのは日本のみで、海外ではVC版でも、BLJは可能である。
現在ではBLJにポーズを組み合わせることで、より高性能になった“PBLJ”が主流である。
原理
BLJの原理は、以下の通りである。
通常、ジャンプをしてマリオが加速した場合、本来ならば着地前にスピードが減速される。しかし、しゃがんだまま後ろ方向への幅跳びを行うと、幅跳びを開始した直後に着地したことになるため、スピードの減速が行われることがなく、どんどん加速がついていく。
このため、マリオがありえない速度で動くことができ、壁を抜けたり、一瞬でスターの場所へ移動したりなどが可能となった。
なぜこのバグが起こったのかは定かではないが、おそらく前方向に連続で幅跳びされることはもともと想定されていたが、後ろ方向では想定されていなかったのが原因ではないかと考えられている[1]。
BLJは後ろ方向への幅跳びの際一瞬で着地できる箇所で可能であるが、ある程度の速度まで加速させるには、壁や障害物などにマリオが引っかけるか、急であるが滑り判定のない坂などの助走距離のとれる場所が必要となる(主な引っかかる場所については下記項目を参照のこと)
特に段差に対して横向きに行うBLJに関しては、「SideBLJ」と呼ばれ区別されている。が、特に区別する必要がない場合はBLJで統一されている。SideBLJだけを区別する場合の例として、SideBLJ less(SideBLJなし、禁止)などがある。
上記の他、、BLJを利用したテクニックとして木、水などでの速度維持やHYPERSPEED FLYING(高速飛行)などがある。
BLJが可能な主な場所
- 階段(縦に使うことも横に使うことも可能。横の場合はSideBLJとなる。)
- 上昇しているもの(リフト、エレベータなど)
- 急で滑り判定のない坂
- 段差(例外あり)
- 上下がふさがっている場所(ロビー中央階段横の空間、ドッスンの端など)
現在、見つかっているBLJが行える場所は数百カ所あり、ウォーターランド以外のコースでは、最低1カ所は存在する。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- 5
- 0pt