KEYBOARDMANIA単語

KEYBOARDMANIAとは、コナミ株式会社が発売したキーボード演奏シミュレーションゲームである。略称は「キーマニ」。 海外では「KEYBOARD HEAVEN」の名称で稼働していた。

2000年にアーケードゲームとして登場し、ギターをベースとした「ギターフリークス」、ドラムをベースにした「ドラムマニア」の後に発売された。

ゲーム機は、YAMAHA製の2オクターブ鍵盤(24鍵) と 1ホイール (ピッチベンド)を兼ね備えたキーボードを実筐体に組み込み、上部に重低音スピーカ4機、両サイドに軽音などを捉えるスピーカー2機を搭載。他ゲーム機と異なりモニターを縦に装備するという筐体であった。 使用基板は、Firebeat基板、beatmaniaⅢでも利用されたが、KEYBOARDMANIAに使用されている物はグラフィックコントロールが独特なこともありほぼ専用基板となっている。

ゲームは、他のコナミ製の音楽ゲーム(音ゲー)と同様に、上から降りてくるノートオブジェクト(音符)が、赤い判定ラインに重なったら鍵盤(キー)を押して演奏しクリアやスコアを競うという音楽ゲームである。　2000年までに販売・運営されていた音楽ゲーム特にBEMANIシリーズにおいて仕様で存在しなかった、「ロングノート」いわゆる「落しっぱなし」判定を採用した。

KEYBOARDMANI特有の仕様として、他音楽ゲームではキー音にサウンドを割り当てる事が多いが、 このゲームにおいては、鍵盤コントロールと演奏の一部に「MIDI」を利用しているため、 そのMIDI音色(YAMAHA XG音源)がそのまま鳴るという特殊な仕様や(ホイールなどでは、一部特殊な音やエフェクトなど音声ファイルを鳴らす部分もある)、 当時としては高価だったCDドライブを2機搭載し、片方をCD音源に割り振るという構成を取っていた。
　このため、MIDI鍵盤＋シンセサイザー＋CD音源という、高音質且つリアルな演奏感や、 　先述のスピーカーから流れる音質、音楽ゲームと違う音楽性等から惚れこんだユーザは多く、根強いファンの中には未だに4作目を期待している人も多い。

ただ、この仕様が足かせをしてしまうこともあり…
先述の通り、最もサイズが大きいであろうキー音(音声ファイル)が無いので、1曲の楽曲のファイルサイズは非常に小さいものの、BGMに使うCD音源は生収録であ、全曲合計で70~80分程度の曲しか収録できない。
よって、すべてを引き継いだまま次回作へ行くことが出来ずそのバージョンでしか遊べない楽曲が発生したり、
画面との幅があっているにもかかわらず、押すこと自体を戸惑ってしまうキーボードという物理的キーの多さ、
楽曲のクリア条件が、Beatmaniaシリーズのような「ゲージノルマ（通常設定で70%）」に加え、
ギタドラ・DDRのように「ゲージが無くなると途中閉店する」というとりわけ厳しい設定
結果、「高難易度」「難しい」とプレイヤーが根付かず、初心者へのハードルが高かったことインカムが振るわなかった事や YAMAHA製シンセサイザーとMIDIを利用したことで機器メンテナンス代もあがってしまった事で撤去するゲーセンもしばしば、 それらの結果売り上げも伸びず、さらにKONAMI内部でのいざこざも発生し3作で事実上の開発中止となった。

収録された楽曲の一部は、他のBEMANI系音楽ゲームに移植されており

• beatmaniaIIDX
• pop'n music
• DanceDanceRevolution (DDR)
• GuitarFreaks　(ギターフリークス)
• DrumMania (ドラムマニア)
• オトカドール
• トイズマーチ
• ノスタルジア

などで、現在も遊ぶことが出来る。

特に、2017年に本作の流れを汲むBEMANIシリーズ「ノスタルジア」が稼働を開始したが、 稼働初期の頃から『Morning Music』『Pink Rose』『緑の風』等のKEYBOARDMANIA初出の楽曲が度々移植されている。
　特にノスタルジアが初めてKAC種目に選出された際の最終決勝課題曲が、あの3rdmixにおいて高難易度を誇った『Carezza』であり、ファンからは驚きと称賛をもって迎えられた。次のノスタルジアP.2では演奏のリアルさを追求したリサイタルモードや難易度REALが追加され、 操作デバイスこそ違えどもその精神は受け継がれている。うん、だからあんなガチャガチャキーボードじゃなくて普通のキーボードにして、画面青くして稼働しましょう。-KEYBOARDMANIA XG-

海外では、YAMAHA製キーボード「EZ250i」の付属ソフトとしてKeyboardmania Yamaha Editionが同梱されていた他、 　日本国内の根強いファンからの要望に応える形として、PlayStation2 に『KEYBOARDMANIA』『KEYBOARDMANIAⅡ -2nd&3rd Mix-』が発売され、専用コントローラーも発売された。 　Consumer専用曲として、フジテレビのF-1テーマ曲として使われた「TRUTH」や「gymnopedie(skip over MIX)」が収録されているほか、 FREEモードでは、コントローラーを利用して音色を変更できるというオプションもあった。 なおUSBなので別の用途にも利用できるが、コナステ版ノスタルジアには利用できない。おのれKONAMIめ…

ゲームのプレイ画面では、ムービーが流れているものの、画面構成やプレイ状況から中々目が行かないので苦労するが、Light modeなどで、譜面が楽な状況で見るとコミカルな映像が流れているので楽しめる。　その中では何回でも出てくるキャラクターが存在しゲームのマスコットキャラクターとなっている。 　ここではそのキャラクターを紹介する

• ウサオくん
• ヒッキー
• マイティガイ子
• ロボ
• アスパラ星人

ウサオくんは、初代～3rd Mix まで登場した紫のうさぎでKEYBOARDMANIAを代表するメインキャラクターとなっている。 　車に乗ったり、買い物に出かけて財布を落としたり、スイカ割りしたりなどコミカルに動く。 　また、Pop'n Music ではキャラクターとして選択でき、KEYBOARDMANIAの楽曲が移植される際は大抵このキャラが設定されている、胸には「I♥ KM」と書かれ、「I LOVE KeyboardMania」という意味が表現されている。
　大阪の「アミュージアム茶屋町店」では、等身大のウサオくんが、姿、格好を変えお出迎えしてくれる。

ヒッキーは、2nd MIXから登場した、浮き輪をつけた緑色の熊である。職業は八百屋さん。なぜかスイカを好む。Pop'n Music ではウサオくんが負けたときに上から降ってくる

マイティガイ子は、初代に登場する女性キャラ、『All My Love』や『Mighty Guy』に登場している。
そのほか、Pop'n Music では特定楽曲において、AYA の下に小さく出現するほか、ノスタルジアではジャケットにフルサイズで乗っている

ロボ は、初代「ARMAJIRO」で、AC版では飛んでキーボードを演奏しているロボット。CS版では縄跳びしていてさびでこける。

アスパラ星人 は、2nd Mix の「Manhattan Sports Club」に登場する宇宙人。　Pop'n Music では同楽曲のキャラクターとして使用可能

先述の通り、いくつかのキャラクターは、pop'n musicにおいてプレイヤーキャラクターとして選択できる。キャラクターは隠れ愛好家が多い。

また、余談ではあるがKEYBOARDMANIAを開発したチームのゲームでは隠しコマンド等で、ウサオくんがしばしば登場する。

• ParaParaParadise (隠しコマンドで登場)
• 出撃！戦国革命 (隠しコマンドで登場)

なお、こちらの2機種、2021年02月現在では稼働が確認できていない…。

稼働から、23年経過し、今でも現行で稼働させているゲームセンターはあるものの、機器の劣化目立ち既に純正品でのサポートは終了、 部品も供給されない中、各部分の代替パーツもそうそう見つからない、店舗側でも修理やメンテナンスに苦労しながら全国のゲームセンターでまだ頑張って稼働している。

2020年からの疫病の影響で、どのゲームセンターも瀕死になっており通常プレイの他支援が望まれている状況である。

• KONAMI
• BEMANI
• Pink Rose
• Synthesia
• KM全曲鑑賞
• ノスタルジア ←本作の精神的後継作