VMAXとは、ヤマハ発動機が製造しているオートバイ(大型自動二輪車)である。
よく、「V-MAX」と書き間違えられるが、V-MAXだとレイズナー用語になっちゃうのでご注意を。
概要
VMAXは1985年、海外市場向けに製造が開始された。日本国内仕様は1990年に発売された。車体形状はネイキッドとクルーザーの中間的、別名「ドラッガー」(ドラッグレーサースタイル)といわれる。
搭載しているエンジンは4ストローク水冷V型4気筒エンジン。バンク角は70°で排気量は1197cc。当時としては強力なトルクを誇り、ゼロヨンでのラップタイムは10秒台を記録した。
燃料タンクはシート下に存在し、エアインテークも実はダミーだったりするという奇抜なデザインも話題となった。
VMAXのキャブレターにはVブーストシステムという特殊なシステムが搭載されていた。エンジン回転数が6000rpmを超えると、インテークマニホールド部分のバルブが開き、8500rpmで全開となる。すると、高回転域では2つのキャブレターを連結して大量の混合気をエンジンに送り込めるようになる。日本国内仕様は馬力規制(当時は100馬力を超えるバイクは製造できなかった。ただし輸入車には規制はなかった)があったため、このシステムは搭載されなかった。
初代VMAXは2007年頃まで製造が続けられた。
2008年6月、モデルチェンジが行われ海外仕様向けに2代目が発売となった。2009年4月、日本国内仕様も発売となった。2代目VMAXは同社のフラッグシップスーパースポーツバイクであるYZF-R1の技術を応用しており、V型4気筒エンジンであることには変わり無いが、排気量が1679ccまで拡大、バンク角も65°に改められた。燃料供給装置は現代的なインジェクション(燃料噴射装置)に改められ、Vブーストに代わってYCC-I(可変ファンネル)を搭載しており、海外仕様であれば最高出力は200PSにも達する。(国内仕様は151PS。それでも2011年7月現在、日本国内仕様のバイクの中では最大出力を誇る。)
初代の弱点であった車体剛性も強化されたが、その代償として車体が更に大柄となってしまい、重量は311kgとなった。
VMAXの国内仕様はヤマハ発動機が認定した店舗(実質的にはYSPグループ)のみが販売する。
スペック
初代
排気量 | 1197cc |
ストローク数 | 4ストローク |
エンジン型式&気筒数 | V型4気筒 |
吸排気弁機構 | DOHC4バルブ |
バンク角 | 70° |
冷却方式 | 水冷 |
最大出力 | 134.9PS/7500rpm(海外仕様) |
最大トルク | 12kgmf/7500rpm |
トランスミッション | 常時噛合式5速MT |
ブレーキ | 前:油圧式ダブルディスク 後:油圧式ディスク |
燃料タンク容量 | 15リットル |
全長/全幅/全高 | 2300mm/795mm/1160mm |
シート高 | 765mm |
重量 | 254kg |
タイヤサイズ | 前:110/90-18 61V 後:150/90-15 74V |
排気量 | 1679cc |
ストローク数 | 4ストローク |
エンジン型式&気筒数 | V型4気筒 |
吸排気弁機構 | DOHC4バルブ |
バンク角 | 65° |
冷却方式 | 水冷 |
最大出力 | 200PS/9000rpm(海外仕様) 151PS/7500rpm(日本仕様) |
最大トルク | 17kgmf/6500rpm(海外仕様) 15.1kgmf/6000rpm(日本仕様) |
トランスミッション | 常時噛合式5速MT |
ブレーキ | 前:油圧式ダブルディスク 後:油圧式ディスク ABS標準搭載 |
燃料タンク容量 | 15リットル(ハイオク指定) |
全長/全幅/全高 | 2395mm/820mm/1190mm |
シート高 | 775mm |
重量 | 311kg |
タイヤサイズ | 前:120/70R18M/C 59V 後:200/50R18M/C 76V |
劇中車
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関連項目
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