Ξガンダム(RX-105 Xi Gundam)とは、富野由悠季の小説及び『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するモビルスーツである。
概要
Xi GUNDAM Ξガンダム |
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型番 | RX-105 |
全高 | 28.0m |
頭頂高 | 26.0m |
重量 | 32.0t(本体) / 80.0t(全備) |
出力 | 3,980kw |
推力 | 160,000kg |
装甲 | ガンダリウム合金 |
兵装 | 頭部バルカン砲×2 |
メガ粒子砲×2 | |
ビーム・ライフル | |
ビーム・サーベル×2 | |
ファンネル・ミサイル | |
ミサイル・ランチャー | |
シールド |
反連邦政府組織“マフティー・ナビーユ・エリン”からアナハイム・エレクトロニクス社へ秘密裏に発注された最新鋭のモビルスーツ。
アナハイム製の機体だが、機体にそれを示す物証は残されていない。しかし、ケネス・スレッグ准将は工場までは突き止められてはいなかったが、アナハイム製だと見抜いていた。また、長年ガンダムと接してきたブライト・ノア大佐も回収された本機を前にして、アナハイム製だと看破している。
その機体名は、かつてのニュータイプ戦士、アムロ・レイの最後の乗機であるνガンダムを引き継ぐという意味合いが込められている。
頭部サイコミュブロックが搭載されており、パイロットの脳波を拡大する。また、このシステムにより、脳波コントロールされるファンネルの使用が可能。
擬似反重力推進装置ミノフスキーエンジン(ミノフスキー・クラフト)を装備しており、サブフライトシステムを用いずに、大気圏内で単独で長距離飛行が可能となっている。この装置により圧倒的な機動性を獲得した本機は、さながら軽飛行機のように身軽でリモコンのモデル飛行のように空を舞い、ペーネロペーのビーム・ライフルによる狙撃を楽々と躱している。
Ξガンダムは、完璧なビーム・バリアーを展開し、防御と高速飛行が行える革命的な機体である。バリアー能力はコクピットも含めた機体の各部にあり、ミサイルやビームなどを防ぐ。高速飛行時には、機体の進行方向へ波形を変えたビームを流して大気の干渉を拡散する事でマッハ2以上の速度で移動する。
作中ではマフティー・ナビーユ・エリン(ハサウェイ・ノア)の乗機として運用され、本機の時代の最先端を行く性能とハサウェイの高い技量が合わさり、物量で劣るマフティーが地球連邦軍のキルケー部隊と互角に渡り合うための原動力となった。その一方で、マシーンに余裕のない組織の台所事情から、ハサウェイ以外の者がパイロットとなって物資の運搬に使われることもあった。
主にインドネシアやオーストラリア等の地域での作戦に投入された。連邦政府の差別意識を合法化させる法案を阻止する為、アデレードで連邦中央閣僚会議に対する襲撃を仕掛けた際には、奇襲で空港に多大な被害を与え、自軍のモビルスーツ部隊の攻撃なども加え閣僚の半数を粛正する成果を上げる。トドメを差す為、再度襲撃を行うが、ペーネロペーにより誘い込まれ、地上に設置されていたビーム・バリアーに包まれ機能を停止。マニピュレーターやバーニアをペーネロペーにより溶解させられ、連邦軍に接収された。搭乗していたマフティーはビーム・バリアーにより、全身火傷と打撲を負って病院に搬送され、5日後に裁判も無しに銃殺刑に処される事となった。
デザインに関しては、小説版、『GジェネレーションF』版、『GUNDAM FIX FIGURATION』、そして劇場版(冒頭静画)の4種類が存在する。前二者は森木靖泰、後二者はカトキハジメがデザインを担当した。
基本的な形状に大きな変化は無いが、小説・劇場版は胸部コクピット上面にも頭部を模したアンテナが備えられているのが特徴。
劇場版においてバランスが大きく変わり、白を中心にしたカラーで上半身から青色がほぼ排除(掌の甲や頭部のみ)、腕部が巨大化(前者3点も大きかったが、劇場版のはミノフスキー・フライトユニットと比較しても見劣りしない大きさになっている)頭部デザインもより鋭角的(身も蓋も無いが悪役っぽい)になっている。
ゲーム作品では『GジェネレーションF』版で登場する。
武装
- 頭部バルカン砲
原作小説には登場しない武装。
歴代ガンダムと同様、側頭部に2門を装備する。 - 肩部メガ粒子砲
原作小説には登場しない武装。
登場しない左右の肩部前面装甲内に1門ずつ搭載。使用時には肩部装甲を正面に跳ね上げる形となる。 - ビームライフル
旧来のビームライフルと比べ、初速が倍あるビームライフル。
海面ギリギリで発射させて囮に使用されたり、ペーネロペーの攻撃で故障した際には過剰にチャージする事でわざと爆発させ目眩ましにするなど、マフティーの機転を利かせた戦法に度々利用された。 - ビームサーベル
バックパックに2振りを装備するが、マニピュレーターで保持せずとも、基部にマウントした状態からビーム刃を形成することが出来る。発振色はゲーム版ではピンクに対して劇場版は緑。 - ファンネルミサイル
ミノフスキー粒子散布下においても確実な目標捕捉を可能とする、脳波コントロールされるサイコミュ兵装。
小説版Ξガンダムの設定画にはファンネルミサイルの存在自体がないのだが、下巻ではファンネル表記で使っていた。
円錐を二つ繋ぎ合せたような、独鈷杵を思わせる形状が特徴だが、これはGジェネ出演の際に新たに描き起こされたもの。後部腰部アーマーに10基装備。ペイロードに余裕があり専用のファンネルポッドを装備するペーネロペーと比較して装弾数が少ない - ミサイルランチャー
両腕部にミサイルランチャー、両脚部に大型ミサイルランチャーを内蔵しており、これによる対地爆撃を可能とする。 - サンドバレル
対MS、対実弾迎撃用散弾。ゲーム等では実装されていない事の方が多い。
初出は、小説『ガイア・ギア』。
武器以外
- ミノフスキー・クラフト(ミノフスキーエンジン)
反重力推進装置。この装置により、重力下で、擬似反重力推進を行う本機は、サブフライトシステムを用いなければ空戦が出来ないグスタフ・カールに対し、圧倒的なアドバンテージを得ている。 - ビーム・バリアー
機体を防御するビームのバリアー。ミサイルやビームから機体を守り、モビルスーツ1機を撃墜出来る倍の出力のビーム・バリアーに対し、その威力を軽減し、マフティーの命を救っている。
このビームを進行方向に波形を変え照射する事で、大気の干渉を拡散させ、音速突破を可能にする技術である。その速度はマッハ2以上で、機体全体が光に包まれて見えるという。 - 頭部サイコミュブロック
パイロットの脳波を拡大するシステム。
小説版の機体解説
GUNDAM MECHANICAL DATA BASE
Ξガンダム
秘密結社マフティー・マビーユ・エリンが、月面の複合企業アナハイム・エレクトロニクスへ秘密裏に発注した最新鋭モビルスーツ。機体に装備したミノフスキーエンジンにより、擬似反重力推進を可能とする。そのクスィーという名称は、かつてのニュータイプ戦士アムロ・レイが最後に使用した機体ニューガンダムを引きつぐ意図でつけられている。
1 頭部センサー。
可動式で、アンテナの上部が前後に動く。
2 ビームサーベル。
両肩にマウントされたトーチからはメガ粒子を発振させ、敵モビルスーツを両断することが可能である。
3 頭部サイコミュブロック。
パイロットの脳波を拡大するシステム。
4 コクピット。
頭部の形状を模している。
6 腕部ミサイルランチャー。
5 ミノフスキークラフト発振器。
6 脚部ミノフスキークラフト発振器。
8 スタビライザー。
9 腰部大型ミサイルランチャー。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
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