3.11――――その時、国は動いた。市民を守るために。
災害派遣、領土防衛、テロ問題、国際援助活動。
この物語は国の防衛を志した、若者たちの青春の物語…
(第1話冒頭より)
あおざくら 防衛大学校物語とは、週刊少年サンデーに連載されている漫画作品である。
作者は二階堂ヒカル。
えーと概要ね
2016年22・23合併号より連載を開始した作品で、今まであまり実情が明らかにされなかった『防衛大学校』(以下防大とする)のキャンパスライフにスポットを当てている。
連載開始当初には左の人達が攻撃材料として各所で話題を呼んだが、内容そのものは笑いあり涙あり成長ありの王道的な熱血青春学園ストーリーものといった感じで、物語の舞台はともかくとしてテーマがあまり重くなく、気兼ねなく読むことができる。
また作者の前作にあたる『ヘブンズランナーアキラ』同様取材に取材を重ねており、漫画的な描写や演出はあるものの、雰囲気自体は防大そのものである模様。
防大に興味がある人やこれから受験したいといった受験生はこの作品を読んで雰囲気を知るのもいいだろう。(無論漫画作品なので丸々鵜呑みにはしないように)
尚、防大という特殊な機関を取り扱う関係上、連載時は所々ミスが存在する。
これらの問題は単行本版で修正されているが、その関係及び下記の掲載の為か単行本の販売は他の作品に比べやや遅めである。
その単行本版では1巻の防大OBの覆面座談会を始めとして、巻末に防大に所縁ある人物のインタビューを掲載している。当時の貴重なエピソードなども語っているので防大のみならず自衛隊に興味があるならば是非とも一読していただきたい。断じてステマではない
因みに、ニコニコ静画内の『クラブサンデーぷらす』でも本作を読むことが出来るのでお試しで読んでみるのも良いだろう。
中に入るとまたあらすじがあるから頑張ってね
近藤勇美は、高校で学年1位を取るほどの優等生だが貧しい自営業の息子である為、進学を諦めてかけていた。
そんなある日、店番をしてた際かつて遊んでくれた桂木吾郎が来店し、自衛隊に入り活躍してることを後で聞く。その動画を見て仮に進学できても、家を継ぎ地元で生きていくことになるだろうと思っていた勇美の心に揺らぎが生じ…その矢先、再開発で店を畳むことが決まる。
進学が絶望的かと思われかけた時、進路担当の先生が集めた資料の中に、桂木が勧めた防衛大学校の存在を知り、自分にはここしかないと勉強に励み見事合格!
着校後、部屋をともにする同期や先輩たちと出会い、和気藹々とした雰囲気で上手くやっていけるだろうと思っていたが…入校式が終わったその日の夜、今まで優しかった先輩たちの態度が一変し、疾風怒濤の防大生活が始まりを告げた。
今、登場人物を呼び出してるから、ちょっと待ってね
近藤勇美 (こんどう いさみ)
本作の目の輝き不備主人公。東京・調布木多高校出身で113小隊所属で中期の小隊学生長付。校友会は儀仗隊所属。
実家は『近藤食堂』という小料理屋を営んでいる。
高校時代は優等生だったのだが、実家が学費を捻出できないこともあり進学には消極的だった。
だが桂木の勧めと進路担当が集めた資料で受験料・入学金・学費が無料で毎月手当が支給される防衛大学校へ進学する。
大の勉強好きで料理スキルも高く、貧しい環境で育った故か入校式以降の変化にも必死についていこうとする鋼メンタルの持ち主。だが、その反動で高校時代はクラスメイト相手に商売ごとを行い、金銭ごとに関わると性格が変わりかつ吝嗇なためあまり女子が寄り付かなかった。また奢りやお返しという単語に弱い。
入学した当初こそ金銭の為に入ったものの、夢や目標を持って入学してきた同期を目の当たりにし、また桂木からの問いもあり自分も本気でやりたいこと、守りたいものを探し続けることになる。
高校時代に、彼が作ったマル秘ノートの中身を写メで撮った同級生に対し、流出したら特定者を見つけて潰すと脅しを掛けているが、そのスキルは冗談抜きで鬼女顔負けと言っていいレベルで、ヘルウィークでいかんなく発揮されることになる。
ヘルウィークが落着後は、武井の全てを晒したを謝罪させヘルウィークを終焉に導いた男として小隊内で注目を浴びることになる。
夏季定期訓練でカナヅチだった自身を鍛えてくれた乙女、そして海上訓練中に溺れかけたトラウマから自分を見失っていた際に激励しに駆け付けた坂木に好意を抱く一方、力不足の者あるいは楽観的な考えを持つ同期を容赦なく切り捨てようとする土方とは激しく対抗する。
名前のモデルは新撰組局長・近藤勇。
沖田蒼司 (おきた そうじ)
勇美の前期同期。東京・麻布西高校出身。
父親がエリート自衛官であり、自らもその姿に憧れ入校した。
いわゆるお坊ちゃまで高校時代は留学を経験したり父親の教えでヨットを嗜んでいる。
優し気な性格かつ背も高く女性受けがいいが、良くも悪くもマイペースで不器用なために、入校式直後はミスが多く同期はもとより上級生達からも白い目を向けられる。
見た目とは裏腹に大食らいで、他の皆がマズいと思ってるベチャめしも難なく平らげてしまうほど。
メンタルは太いほうだが楽天家で、校友会では短艇委員会を希望するも練習についていけず、見かねた坂木に退部と引き換えに彼が所属する剣道部に強制入部させられてしまう。
育ちやら器量やら何もかも勇美とは対称的に描かれており、ヘルウィークで名を挙げた勇美に対し、゛ダメっ子”の烙印を押され、坂木や姉である美月からもなじられ、挙句に土方から退校を勧められてしまう始末。
それでも尚、自衛官になるという決意や思いは紛れもなく本物で、憧れであり目先の目標でもある勇美に少しでも追いつくよう己を磨き続ける。また土方の真の顔を目の当たりにして以来は彼に強い不快感を持つ。
名前のモデルは新撰組一番隊組長・沖田総司。
原田忠 (はらだ ただし)
勇美の前期同期。愛媛・今治第二高校出身。
ガタイもでかく、高校まで野球一筋で高校も甲子園に出場する強豪校だったがレギュラーには届かず、将来は海外派遣に従事し野球を普及することを夢見ている。
弟のプラモを作ってあげたりする兄貴肌な人物でムードメーカーなのだが、ある出来事をきっかけにミスを重ね続け、苦悩の末学校から脱柵(脱走のこと)しかけるが、勇美の涙ながらの説得によりすんでのところで思いとどまる。
上記の件で夢を持ち他人に気遣いする余裕を見せる一方で、足元を見てすらいなかった己の未熟さを痛感し、気分転換で野球観戦に連れていってくれた際に西脇に相談。その勧めで校友会で最も厳しいとされる應援團リーダー部への入部を決意する。
武井とは着校当初こそ犬猿ともいえる仲だったものの、夏季休暇にてある一件を経てからは意気投合するようになる。
名前のモデルは新撰組十番隊組長・原田左之助(本名は彼の諱である忠一から)。
武井寅明 (たけい とらあき)
勇美の前期同期。島根県出身。
博識で防大のことも知っているようだが謎も多く、明らかに勇美たちとは距離を取っており、あまり快く思われてない。
休養日に単独行動してた際、自身の不注意で服務事故を起こしてしまい、ミスを恐れ報告を怠ったためにミーティングで坂木から大喝を浴び、中隊全体を巻き込むヘルウィークの起因を作ってしまう。
同期達がヘルウィークで苦難にあってるにも関わらず、自身は罰を免除され、余計な発言で同期から不興を買う。
とはいえ、自覚はあるものの謝罪をすることには頑なに拒み続ける様を目の当たりにした勇美へ、いらぬ一言を口走ってしまったばかりに己の過去を徹底的に暴かれることになってしまう。
(以下ネタバレ)
彼自身は幼少から「武ちゃん」と呼ばれ、高校も名門『開政高校』(モデルは説明不要)に進学する神童で、祖父の介護の為地元に戻り、その後亡くなった祖父との約束である自衛官になる為防大にやって来た。
…のだが、その一方で、女子と付き合ったことが皆無で、女子にモテるリア充に強い憎悪を抱いており、謝罪しないのも、自分より女子受けがいい奴らに頭は下げないという困ったチャン自分勝手な考えによるものだった。
しかし、そのことをシイッターの裏アカウントでつぶやいたことが勇美の目に止まってしまい、つぶやきをはじめ、ナンパ用の画像等々、彼が作ったパワーポイントで無慈悲にも115号室の1学年達の白日のもとに晒されてしまいついに轟沈。
その後、自らの胸の内をぶちまけ開き直るも、外見だけをみて中身を知ろうともしていないことを勇美から論破され、それを飲み込んで仲間と認めているという言葉を聞きついに折れ、中隊全員に謝罪を行い、自らもヘルウィークに参加することでヘルウィークは終わりを迎える。
(ネタバレここまで)
ヘルウィーク以降は勇美達115号室1学年の面々と行動を一緒にするようになったり、風邪で休務になった勇美に代わりノートを取ったりと協力的な態度を取るようになる。
…そして前期が終わってからもう一つの顔が浮き彫りになっていくようになり、原田とは夏季休暇に起きたある一件を通して意気投合する仲になる。
名前のモデルは新撰組五番隊組長・武田観柳斎。
東堂進 (とうどう すすむ)
東京都出身で着校しなかった人物の人数調整で勇美達の部屋にやってきた前期片割れその1。
音楽に詳しく高校時代は軽音楽部に所属しギターを担当していたバンドマン。当時の呼び名は“Shin”
防大でも軽音楽部に入るつもりだったが運動部への入部が必須と知り、上対番と同じ部であるパラシュート部へ入部する。
原田同様あるいはそれ以上に武井に対し快く思っておらず、ヘルウィークでその不満を爆発させるもその真意を知り、仲間と認めるようになる。
ブルーインパルスに憧れて防大を志望した大の航空マニアで、浜松基地へ見学に行った際には人目もはばからずに興奮する様子を見せた。
前期メンバーの中では常識人ポジションといえるのだが、物事を甘く考えるふしがあり、秋季訓練にてそのツケを払う羽目になってしまう。
名前のモデルは新撰組八番隊組長・藤堂平助。
平山吾郎 (ひらやま ごろう)
兵庫県出身で着校しなかった人物の人数調整で勇美達の部屋にやってきた前期片割れその2。
高校では元相撲部に所属していた。セリフが一言しか喋っておらずぶっちゃけ影が薄…かったのだが、115号室同期に中で唯一の彼女持ちであることが判明し、独自のポジションを得る。
地味ながらも物事をそつなくこなし前期を乗り越えるが、夏季休暇中に世間とのギャップを痛感し、土方の勧めもあり退校を決意。国ではなく愛する人を守りたいという胸の内を受け止めた勇美ら前期メンバーに見送られながら防大を去る。
名前のモデルは新撰組副長助勤・平山五郎。
土方俊明 (ひじかた としあき)
東京都出身で勇美の中期同部屋の同期。校友会はアメリカンフットボール部所属。
前期では部屋長や校友会から太鼓判を押されるほどの優等生であった一方で、訓練についていけない者、考えが甘い者に非情に接する自他ともに厳しく当たる人物で、前期で同部屋だった谷、一向に呼び出しが改善しない沖田や秋季訓練でヘマをした東堂に対し容赦の無い言葉を投げかけ平山に退校を促した張本人。
これは夢が破れたことによって引きこもりになった兄、それに絶望し崩壊寸前になる自身の家庭を目の当たりにしてきたことがその根幹にあり、自身の過去を打ち明けた上で勇美から、兄や両親そして他人を知ろうともしてないことを指摘されたことに逆上し衝突、以降犬猿の仲となる。
谷に過去の所業を暴露されて以降は同期に甘い顔を見せなくなり、入校以降関係を断っていた実家から兄が開校祭にやって来たときには激しい罵倒を浴びせたりとより先鋭的になる。
名前のモデルは新撰組副長・土方歳三。
谷 (たに)
勇美の同期で土方とは前期同部屋。
校友会の合宿中に土方のいる部屋の前で、立ち尽くしていたことを勇美に訝しく思われた。
その時は何も答えなかったが、実際は前期で土方から散々言葉を浴びており、彼が東堂に浴びせた言葉に感情を爆発させ平山達を退校させたことをカミングアウトしてしまう。
名前のモデルは新撰組七番隊組長・谷三十郎。
坂木龍也 (さかき りゅうや)
4学年で勇美の前期部屋長で中期の小隊学生長。高知県出身。
小柄な容姿ながら常に威圧感を纏い、なにかしら不備があるたびに厳しく𠮟るがため1学年からは鬼の部屋長と恐れられる。
しかし、なぜ意味のない指導をするのかという勇美の問いに(条件付きで)答えたり、原田が脱柵未遂を起こした際には上に報告する前に捜索に協力したり…と厳しいながらも根は後輩思いの人物。
4学年のみが知っているが、乙女は実妹。そしてひょんなことからその事実を知ってしまった勇美に対して脅迫釘をさしている。その乙女とは定期的に連絡を取り合っており、彼女の携帯が壊れた際は普段以上にヤバイオーラを漂わせるほどの重度なシスコンっぷり一面を見せた。
ミスを積み重ね脱柵を試みるわ、服務事故を起こすわ、ダメっ子の面倒を見なきゃいけないわ、目の輝きが無い守銭奴がいるわと一癖も二癖もある115号室部屋っ子を束ねる作中屈指の苦労人だが、(勇美のアシストもあれど)見事にまとめ上げ、中隊指導教官から中期からの小隊学生長の打診を受けるに至る。
沖田同様、父親が自衛官。趣味は釣りで高校時代の剣道部後輩たちとキャンプに行ったりするアウトドア派。
名前のモデルは海援隊隊長・坂本龍馬。
西脇鷹史 (にしわき たかし)
4学年で勇美の前期サブ部屋長。鹿児島県出身。
非常にゴリラ大柄で性格も容姿に違わぬほど豪快かつおおらかで、細かいことは気にしないウホッ!ナイスガイで愛するものを守りたい為に防大に進学したロマンチスト。そしていびきも豪快。
着校当初は非常に優しかったが、防大生活始まりの口火を切り、入校式以後は坂木同様、勇美達1学年に厳しい指導を行うようになる。
だが(訓練も兼ねるが)料理を奢ってあげたり、原田の校友会への問いに真剣に答えたりと坂木以上に後輩を気遣い、勇美に乙女心を説いたり思いやりに見返りを求めようとする行動に苦言を呈したり…とコメディ寄りのキャラ付けながらかなり常識人でハイスペックな人物。
所属校友会はラグビー部だが、過去には様々なスポーツを経験している。
口癖は「バッカもーん!」「防大生たるもの…」
名前のモデルは薩摩藩藩士・西郷隆盛。
岩崎林太郎 (いわさき りんたろう)
4学年。勇美の中期部屋長。高知県出身。
書道をよく嗜むが腕前は…お察しください。
小隊学生長付に任命されるも、その役目に戸惑っていた勇美に本来の役割を話す。
現在こそ余裕を持ったり他人の筋肉に感激したり何かとポーズを決める変態変わり者だが、かつては体力補備だったりとあまり目立った存在では無かった…が、初めての棒倒しで優勝した大隊が防大舎前を練り歩く姿を目の当たりにしてからは並々ならぬ想いを秘め4学年になり棒倒し総長に就く。
本番では決勝で最強と目される吉田率いる第2大隊相手に苦戦を強いられるが勇美と土方が作った隙を逃さず制限時間終了間際に勝利を決め、これまで果たせなかった悲願をついに成就させた。
名前のモデルは三菱財閥創業者・岩崎弥太郎。
岡上乙女 (おかがみ おとめ)
勇美と同期。高知・土佐筆山高校出身で112小隊所属。
高校時代は薙刀で全国大会に出場してたほどの腕前で、部屋にのぞきに来た勇美と松平を返り討ちにするほど。
のちに引率外出で皆とはぐれた勇美と行動を共にして打ち解けあい、一緒に頑張ることを誓い合う。
両親が離婚したため苗字こそ違うが、坂木は実兄。兄貴も兄貴だがこっちも負けず劣らず愛が重いブラコンっぷり。
校友会で悩む勇美に儀仗隊への見学を勧め、のちに一緒に入部する。
水泳が抜群に上手く、小隊学生長付に推薦した兄に恥をかかせぬ為に、カナヅチ皆から取り残されつつあった勇美を鍛え上げる。その勇美からは惚れられるも異性としての感情は全く持ち合わせてはいない。
名前のモデルは坂本龍馬の姉・坂本乙女。苗字は彼女の嫁ぎ先である岡上家から。両親の離婚や兄妹という設定は乙女の史実に基づいたものと思われる。
松平容介 (まつひら ようすけ)
2学年。111小隊所属。
勇美の上対番で、防大のいろはを勇美に教える。
女好きなのが玉に瑕だが面倒見がよく、必需品以外にも参考書を泣く泣く奢ってあげたり、原田が脱柵した際、自身が行った行動について悩んでいた勇美に対し励ましの一声をかけてあげたりした。
校友会はバドミントン部だが、過去に應援團リーダー部へ強引に入団させられたことがあり、原田が入部を示唆した際には血相を変えて考え直すよう促した。
ちなみに初登場時は134小隊だったのだが、後に上記のように変更されている
名前のモデルは会津藩9代目藩主・松平容保。
大久保俊道 (おおくぼ としみち)
4学年。112小隊所属。
糸目で常に笑顔を絶やさないが、考えが読めず不気味な雰囲気を漂わせている。
着校日直後の週番担当で覗きで松平とお仕置きされた時から勇美に目をつけており、後に自身の所属校友会である少林寺拳法部へスカウトした。
夏季定期訓練時、ホテル小原台の中隊週番で、その際に見せた変態行動っぷりは1学年は元より本作読者たちの度肝を抜いた。
名前のモデルは薩摩藩藩士・大久保利通。
武智満平太 (たけち まんぺいた)
4学年。第1中隊所属。
気迫あふれる人物でゴルゴ顔が特徴。
1学年初の外出日時の週番担当で、外出点検の際は1学年達に防大の洗礼を浴びせ、勇美に対し゛目の輝き不備!!″と彼の代名詞と言い放つ。
所属校友会は短艇委員会で、校友会紹介で115号室に訪れた際はその気迫でユニフォームを破るケンシロウばりのパフォーマンスを見せ、入部を促した。
名前のモデルは土佐藩藩士・武市半平太。
清川一郎 (きよかわ いちろう)
3学年。第3大隊所属。
勇美が呼び出し指導されている時に出くわし、曲がった襟章を直してあげたり与太話をして気を逸らして指導を終わらせたり…と助け船を出した。
所属校友会は儀仗隊で、乙女と共に見学に来た際に勇美と再会して、その鋭い表情はここでは武器になると褒め、儀仗隊への入部を決意させる。
名前のモデルは浪士組を結成した明治維新の火付け役的存在・清河八郎。
芹澤我們 (せりざわ がもん)
3学年。中期の勇美と同部屋。茨城県出身。
レスリング部所属で体格はガッチリしてるが、あまり威圧的ではなく勇美のことは「近ちゃん」と呼ぶ愛嬌を持つ。
上記のレスリングでは国体も狙える実力者なのだが、過去はあまり友達がおらずその代わりにアニメを見続けた結果、かなりのアニオタ…もとい二次元しか愛せない男となってしまった。
その為彼のロッカーや棚にはありとあらゆるクッズで埋め尽くされ、フィギュアはもとより開校祭ではキャラクターのPOPまでお披露目することになった。どこに隠してたんだ
名前のモデルは新撰組初代局長・芹沢鴨。
新海錦 (しんかい にしき)
3学年。中期の勇美と同部屋。茨城県出身。
パーマとしゃくれ顎と「ククク…」と笑うのが特徴的。
芹澤とは同郷のようで、彼が筋金入りのアニオタであることに動揺する勇美と土方に、芹澤を怒らせる事をしないようにと釘をさす。
名前のモデルは新海誠新撰組初代副長・新見錦。
千葉周一 (ちば しゅういち)
海上自衛隊所属の二等海尉で中期より配属された指導教官。
勇美と乙女が交通事故に遭遇した際にたまたま通りかかり事後を引き受け帰校を促し、その後無事を知らせた。
かつて坂木が1学年時の前期部屋長で彼が頭の上がらない相手。
名前のモデルは北辰一刀流創始者・千葉周作。
松井常代 (まつい とこよ)
近藤食堂のお向かいである酒屋の娘で、勇美とは同級生の幼馴染。愛称は『常ちゃん』
スタイル抜群で、勇美の将来を気にかけたり弁当を作ってあげたりしていたためか、高校時代はクラスメイトから正妻扱いされていた。自身は現役で大学合格し、現在は花の女子大生。
勇美とは定期的に連絡をとっているが、幼馴染以上の進展はない様子。
後にGWに指令外出のため原宿にきてた勇美とバッタリ再会。忙しくて帰れないと言っておきながらだいたい松平のせいでナンパに現を抜かしてたことに激怒し喧嘩別れしてしまうが、翌日勇美が実家に帰ってきた際には体つきや声が変わっていることに気付き、彼なりに頑張ってることを再認識し、帰った後勇美へ励ましのメッセージを送る。
夏季休暇ではこれといったサービスシーンが無く、編集者含め読者達を落胆させたが単行本6巻のカバー裏を覗くと…。
連載当初は名前の呼び方が「つねちゃん」だったが、後に「とこちゃん」と松平同様変更されている。
名前のモデルは近藤勇の正妻・松井つね。
桂木吾郎 (かつらぎ ごろう)
幼い頃に勇美とよく遊んでいた近所の兄ちゃん。
当時は『ごっちゃん』と呼ばれバスケ選手のような体格だったが、現在は筋肉隆々の偉丈夫に様変わりして、再会した際に勇美が本人と見抜けなかったほど。
高校卒業後自衛隊に入隊し、東日本大震災に従事。その時の活躍が動画サイトにアップされている。
近藤食堂にはちょくちょく顔を出しており、勇美に防大への進学を勧め、合格を知った際は期待を込めた一方で少なからぬ責任を感じており、夏季休暇で実家に戻った勇美と面を向かってその覚悟を問い、その答えに安堵し激励を送る。
名前のモデルは長州藩藩士・桂小五郎こと木戸孝允。
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