あきつ丸(あきつまる)とは、『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する、日本陸軍の丙型特殊船「あきつ丸」をモデルとした艦娘。
絵師はくーろくろ殿、担当声優は能登麻美子殿であります。
将校殿…いや、提督殿。このあきつ丸に御用でしょうか
大型艦建造実装の際、「まるゆ」とともに実装された陸軍の艦娘。艦種は艦これ初の「揚陸艦」であります。
このように、語尾に「あります」と付けるのであります。陸軍っぽいでありましょう?え、ケロロ軍曹っぽい?はて?
そして、提督殿のことは「提督殿」と呼ぶのであります。ときどき陸軍の癖で、「将校殿」と言い間違えそうになるのであります。
ちなみに自分、最近知ったのでありますが、海軍(と現在の海上自衛隊)では役職・階級自体が敬称となっているとのことで、「提督殿」という呼び方はしないのだそうであります。
言われてみれば確かに自分以外の艦娘は提督殿の事を「提督」か「司令」としか呼んでいなかったであります・・・。 クソ提督、なんて言っていた艦娘もいるようでありますが、海軍の風習は不思議であります。
性格は真面目で、ふざけたりはしないのであります!ただ、海軍の自由な気風に影響されて「新しい仲間が来たみたいですよ。あぁ…言の葉も感化されてきたであります。」とつい気安い口調となってしまう事も。
また、放置されてしまうと「提督殿……!自分、待機も任務の一つでありますが……隊に所属してから、少し、寂しいと思うようになったであります……。」と、意外と寂しがりやなところも見せてしまうのであります。
軍帽を被り、白手袋を嵌め、詰襟の軍服の上衣を着ております……が、下はスカートであります。ミニスカートであります。そしてサイハイソックスを履いているのであります。絶対領域!
色白。一部の方々から「顔が真っ白でちょっと怖い」との声もあるのが残念であります。
実はこの白い顔は、史実における対空迷彩塗装(本人が持っている飛行甲板のように、幾何学的で暗い色の模様)をイメージしたものと思われるのでありますよ。
改となった後のダメージ絵では、顔やお腹の色は真っ白ではなくなっているので、おしろいか何かで顔を白く化粧しているのだろう、とも推測されているのであります。
時々「声が少年っぽい」とも言われるのでありますが、胸部装甲は中々のものであります。ニコニコ静画では「胸きつ丸」という謎のタグも使われているようでありますが、はて?なお、だからと言ってお触りなどは厳禁であります。憲兵本来の管轄の陸軍艦娘でありますので、憲兵隊がすっ飛んでくるかもしれないのでありますよ!
戦闘力としては生粋の海軍艦娘に比べると一歩譲らざるを得ないのであります。
海軍で言うところのHPがちょっと多くて火力が低い駆逐艦と言ったところでありまして、駆逐艦よろしく小口径の主砲しか装備できない事も相まって砲撃戦での火力は期待されると少し不安であります。
駆逐艦と違って15.5cm三連装副砲と言う強力な火器を搭載可能でありますが、本体の能力値があまり高くないので総合的な火力は大して変わらないのであります……。
ちなみに雷撃能力は備えていないのであります。
それではこのあきつ丸の売りは一体何なのかと言いますと、陸軍出身であるが故に海軍にはない独特の装備を持っている事であります。
初期装備で持っている「大発動艇」、これは戦闘においては何の効果もないお荷物でありますが、これを装備して遠征に向かいますと、1つあたり5%余分に資材を持って帰ってこれるのであります(最大4つで20%増し)。
さらに大発に兵員や戦車を搭載すれば装甲化された敵のトーチカや要塞を攻略する際には下手な艦砲射撃よりも有効な戦果を上げることもできるのであります。
あきつ丸は残念ながら燃費は駆逐艦などに比べれば良くなくいのですが、大発を搭載できる艦は少ないので、あきつ丸の出番であります。
さて、進化したこのあきつ丸。本領発揮であります!
むしろ、とばしていくのであります!
改造して「あきつ丸改」になると、灰色だった服が黒に一新!そして、艦載機の運用のために左腕側に持っていた飛行甲板は背後から左横へとカーブを描いて展開される形となり、そして右手には小さな灯篭のようなものを持つようになるのであります。
この灯篭はいわゆる「走馬灯」で、カーブした飛行甲板へと艦載機の影を映しこむことによって艦載機を召喚していると推測されるのであります。なかなか幻想的・魔術的な光景でありましょう?
服装と相まって「帝都物語」の魔術師「加藤保憲」を、はたまた「デビルサマナーシリーズ」の悪魔召喚士「葛葉ライドウ」をイメージしたりする提督もいるようですが……それどちらも男性であります!あと石馬戒厳でも無いのであります!
先ほどのあきつ丸独特の装備の話の続きでありますが、まず一つは「あきつ丸改」の初期装備その1「三式指揮連絡機(対潜)」であります。
これは空母に搭載する艦載機の一種でありますが、他の攻撃機や爆撃機の対潜能力が補助的な程度であったのに対し、こちらは対潜専用の艦載機であります。なお元々対潜能力がない正規空母には搭載できず、軽空母かあきつ丸にのみ搭載できる艦載機であります。
ゲーム的な話になりますが、注意点としてこの連絡機は単体では相手が潜水艦であっても攻撃できないのであります。どういう事かと言いますと、艦爆または艦攻に属する艦載機を1つ以上積んでいない場合、そもそも昼の砲撃戦に参加しなくなってしまうので、必然的に対潜攻撃をしないと言う事らしいのであります。
次に、あきつ丸改の初期装備その2「カ号観測機」であります。こちらも三式連絡機と同様に対潜用艦載機であります。違いは命中力や索敵力を削った代わりに対潜値自体がさらに高いものとなっております。
またこちらは軽空母だけでなく航空巡洋艦・航空戦艦にも搭載できますので、対潜艦隊を組む際の大きな手助けになるはずであります。
またゲーム的な話ですが、こちらも軽空母に搭載する際は連絡機と同様に艦爆か艦攻を1つ積まないと攻撃しないので注意であります。航巡と航戦については元々無装備でも砲撃する能力を持つのでカ号のみで攻撃できるであります。
余談でありますがこのカ号観測機、オートジャイロ搭載の回転翼機で、要するに現在の艦載ヘリコプターの始祖と言える艦載機であります。カ号のカは回転翼のカで、オートジャイロの方からオ号と呼ぶ場合もあるのであります。
次に、史実にて戦闘機を運用しようとしていた事から、砲撃をする艦種であるにも関わらず、本来は空母に積むものである艦上戦闘機を搭載することができると言う点も売りであります。烈風と言う最新鋭機まで搭載できるのであります。
と言っても改造前は搭載しても0機なので意味が無く、改造してあきつ丸改になって初めて意味を持つものではありますが、敵艦との制空権争いの助けになれるのであります。ただし、自分の艦戦はあくまで上陸支援でありますから、味方に艦戦を本格運用する空母がいない場合は艦戦を出すことができないのであります。
余談ですが2016年10月21日のアップデートで、自分あきつ丸にも秋刀魚mode、つまり期間限定グラフィックが実装されたのであります!
イベント海域は大物と出会える予感がするのであります。
2014年夏のイベントとなりました「AL/MI作戦」にて、自分あきつ丸に思いがけない出番があったのであります。
なんと「E-4【MI作戦】 北太平洋MI諸島近海」にて自分を第一艦隊に編成すると、最初の分岐を固定できるのだそうであります!最初に発見した提督殿には敬意を捧げねばなりませんね。
解説いたしますと、この海域のルートは左回りと右回りがありまして、
- 左回り
- 一回羅針盤に打ち勝てば、索敵値と三戦目の戦艦に気を付ければテンポよくボスに挑める。また、そこで外しても右回りに移行するので実質的にボスへの挑戦権が右回りより1回多い。
- 右回り
- ハズレ分岐2ヶ所の内、一つの分岐条件がほぼランダムの様で、どのような編成でも逸れる時は逸れる。ただし、最短で進むと弾薬消費が2戦だけで、100%の力でボスに挑める。
その為E-4では比較的羅針盤と戦わなくてすむ、左回りが好まれていたのだそうであります。
しかし左回りに行くにはますスタートの分岐を下に行く必要があり、その条件が『第二艦隊に駆逐艦4隻』、または『第一艦隊に揚陸艦』だったのであります!
ちなみに言いますと、ここのボスは陸上型、つまりは三式弾が有効である代わりに雷撃が効かないというボスでして、駆逐艦でルートを固定すると、夜戦をする第二艦隊に編入できる三式弾装備可能艦が一人のみとなってしまい、戦力的に不安が出てしまうのであります(当時はまだ駆逐艦にも搭載可能な対地兵装であるWG42は実装されていなかったのであります)。一方でこのあきつ丸を使ったルート固定を利用する場合、第二艦隊の編成は完全に自由になりますので、連合艦隊編成条件の枠いっぱいに三式弾装備可能艦を連れて行けるので、あきつ丸に注目が集まったのであります。
しかしこのあきつ丸、多くの提督殿が第一艦隊旗艦に置いて他の艦娘に庇わせて被害を抑えようとした程に戦力としては残念ながら貢献できていない、はずでありました。実際数値の上ではボスに歯が立つ訳も無い火力しか無いため、艦戦または電探だけをスロット一杯に持たされてサポートに専念していたのでありますが・・・まさかのまさか、いざボスにたどり着いてみると神の悪戯か、攻撃の度に40~60程度のダメージを連発するあきつ丸の姿があったのであります。
こんな事が起こった理由としましては、史実であきつ丸に隠れた砲撃能力があったとかそういう訳ではなく艦これというゲームのシステムの都合でありまして、敵の装甲に対して大幅に低い火力しか持たない艦が攻撃を当てた場合、代わりに残りHPの1割前後の固定ダメージを与えるという救済システムがあったためであります。
火力を切り捨てて艦戦や電探ばかりを持たされていた事が逆に幸いし、この固定ダメージを発生させる条件を確実に満たすほどに火力が低かったが故のダメージ連発だったのであります。
完全に戦力外と思っていたこのあきつ丸がこうして馬鹿にできないダメージを叩き出した事は各地の提督殿を相当驚かせたらしく、あきつ丸が装備していた武器(?)が烈風であった事から、このあきつ丸の固定ダメージ攻撃に陸軍式『烈風拳』(人によっては紫電拳など)という渾名を頂いたのであります。過分なお褒め、恐懼の極みであります。
「潜水艦など、自分がいれば近付けさせないのであります!‥‥多分!」
余談ではありますが、この海域では自分あきつ丸がボスドロップの対象となっておりまして、探すための快適な周回にはあきつ丸が必要、という微妙に難儀な状態となっていたのだそうであります。
そして時は流れて2014年秋のイベント『発動!渾作戦!』でも、あきつ丸の出番があったのであります。
E-3『第三次渾作戦 南西方面海域』のスタート地点からは南西・南・東と3方向にルートが分かれていたのでありますが、そのうちの南西と東のルートはどちらも渦潮を踏んでしまうルートであり、南のルートが好まれていたようであります。お察しの通り、第一艦隊にあきつ丸を入れているとここが南ルートに固定されるのであります。
もう一つ、南ルートでの2戦目を終えた後の分岐、ボス前マスに直行する北東ルートか、回り道をして渦潮を踏む北ルートかの2択なのでありますが、ここでもあきつ丸がいるとボス前に固定されるのであります。
これらの2箇所の分岐はそれぞれ、あきつ丸以外の艦娘でもルート固定が可能であります。
特に2箇所目の固定は史実に沿った妙高殿・羽黒殿の2人で固定する方法もあるなど多彩でありましたが、1隻で両方のルートを固定できるのはあきつ丸のみであります。
今回は以前ほど厳しい海域では無かったようで、あきつ丸によって両方を完全固定しなくても海域を攻略できた提督殿も多数いたようでありますが、ボスは空母棲姫よりも硬いあの戦艦棲姫。烈風拳は健在であります。
そして近年では、普通に航空戦力としてあきつ丸を採用する事もままあると言う、海軍に馳せ参じた当初からはあまり想像できなかった待遇を受けているのであります。
艦載機に熟練度システムが実装された事により、搭載数が少ないスロットの艦戦でもそれなりの制空力を得られるようになったこと、あきつ丸が名指しでルート固定に利用されないまでも、「制空力が足りないから空母を追加したいがルート固定の関係でこれ以上空母を入れられない・・・そうだ!あきつ丸を入れよう!」と言う間接的なご指名によって、烈風満載のあきつ丸にお呼びがかかるようになったのであります。
あきつ丸がいないと敵中枢艦隊との戦闘において航空優勢を取れないケースも多々あり、イベントあるところにあきつ丸あり、と言っても過言ではなくなってきているのであります。
また2015年秋のイベント『突入!海上輸送作戦』以来実装された連合艦隊編成「輸送護衛部隊」では有力な空母戦力が編成できない中唯一艦上戦闘機を運用できるのがこのあきつ丸であり、元来の搭載・揚陸能力の高さと任務に有効な大発を運用できることから、非常に優秀な戦力として役立つことができるのであります。
もう少し史実に近づいて、乗り込むであります。
前述のとおり、あきつ丸は日本陸軍の特種船なのであります。日本海軍の定義によれば「軍艦」とすらみなされず、当然旗竿側に寄った十六条旭日の軍艦旗を掲げもしない、陸軍船舶兵に所属する船舶であります。
「陸軍としては上陸戦を支援する艦艇が必要と具申する」
「海軍としては陸軍の提案に反対である。揚陸艦なんて特殊用途な艦艇を作っている暇も予算もない」
といった会話があったかもしれないくらい仲が悪いことで有名なのが海軍さんとわれわれ陸軍。
そういう対立の結果陸軍所属の揚陸艦である自分が生まれたのか……と思われがちなのですが、それがちょっと微妙なところなのであります。もとはといえば相当遡るのでありますが、自分の上位司令部であります陸軍船舶司令部が1904年設置の陸軍運輸部に由来するものであること、あるいは日清戦役以来陸上兵力の海上輸送は専ら陸軍に属する事項であったことからお分かりのように、そもそも揚陸だとか兵力輸送だとかいうものは陸軍の職掌するところのものであったのであります。どうやら陸海の間でそのあたり、「陸上兵力の輸送は(海の上を通るとしても)あくまで陸軍の担当である(ただしその護衛は海軍に任せるものとする)」という認識上の役割分担が自然と存在したように思われます。アメリカの陸軍さんも、輸送船舶を多数擁していたようでありますし。
そのうえで太平洋での大規模な揚陸を考えるにあたり、単なる輸送にとどまらず専ら揚陸に用いる船を陸軍で保有しようとしたものがかの神州丸殿であり、その運用実績をもとに上陸支援のため航空戦能力を強化したのがあきつ丸なのであります。自分、航空艤装ゆえに世にも珍しい陸軍空母と扱われてしまうことも有りますが、あくまで陸軍が上陸に使う揚陸艦なのであります。
さて、すでに輸送船宇品丸殿や神州丸殿を保有していた陸軍が独力で何隻も揚陸艦を保有するのは予算的に無理でありまして、自分あきつ丸はいずもま……じゃなかった飛鷹殿のように戦時に徴用することを前提として補助金を出し、日本海運という会社の商船として建造されたのでありました。
戦時中も純粋な陸軍所属ではなく、日本海運の商船あきつ丸を陸軍が徴用したかたちで従軍していたであります。そのため船籍は日本海運にあったのであります。
もっとも、商船と言っても商業航海を行うことはなかったのでありますが。
なお、カタパルトを使用した発艦は可能なものの、着艦は技術的に困難なためすっぱり諦め、占領した飛行場に着陸させるか、あるいは落下傘降下で乗員だけ回収することとしました。実際に上陸の航空支援を行う機会はなかったため問題にはならなかったのでありますが、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処することを求められる乗員の方々はさぞ苦労されたのではなかろうかと思料致します。
陸軍は、当然ながら船の航行に関するノウハウや人材を持ち合わせていませんでした。そこで、日本海運の社員を軍属として徴用し、操船させました。またあきつ丸は艦ではなく船の扱いだったため船長という呼称が使われたのであります。一方、兵装や搭載機を運用する要員や副長は暁部隊の船舶工兵(陸軍の人員)が務めたのであります。
陸軍と言えば厳しい印象がありますが、自分あきつ丸の船内はのんびりとしていました。記念撮影が盛んに行われ、比較的船内を自由に行動できたのであります。
戦歴は随時、確認されるがよろし。
このあきつ丸は1940年9月17日、播磨造船相生工場で333番船の仮称を与えられて起工したのであります。1941年9月24日に進水し、開戦劈頭の1942年1月30日に竣工したのでありました。
諸元は排水量9190トン、全長152.1メートル、全幅19.5メートル。兵装として爆雷や単装高射砲、迫撃砲、水中聴音機などを装備していたのであります。航空機は九七式戦闘機13機を積載しました。
竣工時、南方作戦が遂行されていた事から自分も台湾を経由して東南アジア方面へ赴いたのであります。戦果としては、2月28日に開始されたジャワ島メラク上陸戦及びバンタム湾上陸作戦に参加し、第二師団を揚陸。大成功させる活躍!を見せたのでありますが……その後は上陸作戦自体がありませんでした。
南方作戦が順調に進み、東南アジアを手中に収めつつあった3月13日、自分は初めてシンガポールへ入港したのであります。シンガポールは陸軍の軍政下に置かれたため、以降も何度か寄港する事になります。その後、台湾や大連に寄港し、特設砲艦の新京丸に護衛して貰いながら4月11日にようやく内地の宇品に帰投したのであります。5月26日からは宇品や門司を拠点とし、シンガポールや大鳥島などに物資を輸送する任務に従事する事となりました。6月13日、豊富な搭載量を活かし、自分は陸軍の戦闘機「隼」をシンガポールに送り届けたのであります。
そんな中、遂に自分も、海さんの一大拠点であるトラック諸島へ進出する事に決まりました。10月3日、大鳥島を出港した自分でしたが、我が陸軍には護衛の艦艇なんて無いので、海さんの駆逐艦夕月に護衛をして貰いながらトラックを目指したのであります。7日、無事にトラックへ到着しました。しばらくトラックに滞在したのち、サイパン方面へ立ち寄って宇品に帰投しました。この頃、ソロモン諸島ではガダルカナル島の争奪戦が激化しており、自分も激戦区であるソロモン方面に身を投じたのであります。
11月2日、ラバウルに到着した自分は錨を下ろしたのであります。ラバウルは最前線である事から海軍の空母は損傷を恐れて、あまり入港しなかったのでありました。自分の存在は偵察によって敵に知られる事になりましたが、敵は「艦型不明の航空母艦」と放送しました。未知なる新兵器と判断したのか、自分が入港している間、敵が空襲してくる事は全く無かったのであります!ラバウル出港後、敵の哨戒機に発見され追跡を受けましたが、被害はありませんでした。
その後、1943年の初頭まで宇品とラバウルを往復し、最前線に物資を運び続けたのであります。
1943年1月17日、宇品に到着。ここからはスラバヤに物資を運ぶ事になり、第十八号哨戒艇や警備船海威に護衛されながら内地とスラバヤを行き来したのであります。
4月7日、物資の輸送先をシンガポール、ラバウル、高雄、マニラ等に増やし自分は南方方面を駆け巡りました。
しかしこうして不遇をかこっている中、自分に新たな活躍の機会が与えられたのであります!
実は海さんが不甲斐ないことに、敵潜水艦による海上輸送の被害が多発しているということでして、自分、いわゆる護衛空母としての改造を受けカ号観測機なるオートジャイロを積むことになったのであります。広島県宇品港に拠点を置く船舶司令部と吉島飛行場の協力を得て、広島湾で運用試験を行ったのであります。そして1943年6月4日午後、魚雷攻撃を受けたという想定で回避運動を取る中、遂に着艦成功したのでありました。・・・実際は飛行甲板の左端スレスレに着艦という非常に危うい成功でしたが。
試験を行った操縦者曰く「船の後部にマストがあるので、着船が難しかった」との事。この経験を活かしてか、後の改装でマストは撤去される事になったのであります。
何とか着艦には成功したものの戦闘能力の問題が有りまして、後に三式指揮連絡機を搭載する事になりました。
しかし……、期待された対潜戦を行ったことはありません。
結局、艦載機を降ろし兵員輸送船として使用されることとなったのであります。速力も21ノットと、輸送船としては高速なんですが空母で見たら低速も良いところでした。
1943年7月26日、輸送先をマニラと高雄に限定。戦局が厳しくなりつつありましたが、輸送任務に励みました。
11月26日、第222船団の一員として高雄を出港し、門司を目指したのでありますが道中の台湾海峡で爆撃に遭い、箱根丸が沈没したのであります。損傷した船の護衛は水雷艇友鶴に任せ、自分あきつ丸は無事だった艦船を率いて避難先の長江口に先行したのでありました。輸送作戦自体は成功を収め、無事に門司へ辿り着いたのでありました。
戦況が悪化の一途を辿る1944年4月9日、マニラから帰投した自分は播磨造船に入渠し、飛行甲板の拡張や着船誘導灯設置などの工事を受けたのであります。ゲームにおける改の姿はこの史実に基づいているとされています。このときに甲板上の煙突などの構造物を撤去、着艦装置を搭載し航空機の着艦が可能となりました。三式連絡機8機が運用可能であります。船体には我が陸軍が独自開発した対潜水艦塗料が使用されております。さらに二階建ての搭乗員待機所が増設され、一階は畳張り、二階は二段ベッド完備と豪華なのでありました。様々な改装が施されたものの揚陸艦としての機能は残され、上陸用舟艇母船として運用する事も可能であります。
7月30日、工事を完了して出渠しました。そして同日中に独立飛行第一中隊を乗せて演習航海のため宇品を出港、室蘭へ向かったのであります。演習終了後、室蘭で大量の昆布を積載して広島に帰ってきました。
その後は訓練も兼ねて、8月から11月まで本土と朝鮮半島を往来し輸送任務に従事したのであります。
1944年11月13日、ヒ81船団を編成。フィリピンに送られる第23師団歩兵第64連隊主力や海上挺身第20戦隊等を積載して門司を出港しました。積荷には特攻兵器「震洋」も含まれてたそうです。
ところが15日、福江島京ノ岳北西約40キロの地点で潜水艦「クイーンフィッシュ」の雷撃を受け、一発目が左舷後部に命中。浸水により傾斜が45度に達し、総員退船の命令が出されたのであります。しかし直後に2発目が船尾に命中し、弾薬庫が誘爆。そのまま転覆して輸送中の兵員含め2000人以上の戦死者とともに海底に沈んだのでありました。
宇久島には、自分あきつ丸の戦死者を弔う慰霊碑があります。対馬海流に乗って、戦死した乗員二百数十名の遺体や遺品がこの島に流れ着き、住民が供養のために建立したそうです。
その発想に技術と運用がついて行けなかった自分ではありますが、設計コンセプトとしては優秀で現海上自衛隊のおおすみ型輸送艦やひゅうが型護衛艦の祖ともいえるやもしれません。あ、いや、日向殿、自分いま大それたことを申しましてその……
関連動画、まずまず、であります。
関連静画ありがたい…!のであります。
あきつ丸改のイラストが大半を占めており、無印絵は夕立や衣笠以上にレアである。
MikuMikuDanceモデルも準備万端、であります!
「毛玉伍長」殿により、MikuMikuDanceモデルも公開・配布されているのであります!
このモデル大変素晴らしく、公式絵師のくーろくろ殿もご自分のツイッターアカウントで賞賛の声をあげておられるのであります(2014年1月19日や1月24日のツイート)。
このモデルを使用した動画なども沢山作成いただいており、大変晴れがましい事であります。
この関連商品、本領発揮であります!
海軍のコミュニティ…実に良い…ハァ~…
陸の関連項目ですか?知りませんね。まるゆ!?はて?
- 艦隊これくしょん〜艦これ〜
- 揚陸艦
- 陸軍船舶兵
- 大型艦建造初期実装組(同日実装・担当声優も同じ)
- イベント「迎撃!霧の艦隊」新規追加艦娘(同日実装)
- にぎつ丸 - 丙型の姉妹艦・艦これ未実装
- 神鷹(艦これ) - 商船改造空母
- 走馬灯
- ~であります
国防仮面
- 12
- 0pt