単語記事: あきばっか~の

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 あきばっか~のとは、世界最大級の2on2アニソンダンスバトルを舞台として描かれる一大叙事である。著者オーガナイザー(催)はリアルアキバボーイズ涼宮あつき

概要

 2018年4月までに15回開催されており、回ごとに細かい違いがあるが、大まかな流れを以下に示す。

  • あきばっか~の参加希望者は、定された日時から公式HPでエントリーを行う。当日参加は不可。
  • 予選では勝敗を決定せずにダンスバトルを行い、ジャッジ(審判)が16組を選出。
  • 選出された16組で本戦トーナメントを行い、優勝者を決定する。
  • イベント開始前、予選会終了後、準決勝前、決勝前にはフロアDJによるDJタイムが設けられ、
    思い思いに踊ったり、サイファー(輪になって集まり、その中で代わる代わる踊りを披露する)が行われることもある。
  • 決勝終了後には商品(抱き枕など)が授与され、ジャッジの総評をもってイベントは終了する。

特徴

 基本的なルールは、普通の2on2ダンスバトルと同じである。

  • 1回のバトルで2曲流され、1曲につきチーム1人ずつ、計4回踊る。
    決勝戦とvol.7以降の準決勝は倍の4曲流れるため、1人2回ずつ、計8回踊る。
  • 踊る順番は予選時のみ決められているが、本戦はどちらが先に出てもOK。
    どちらも出てこない場合はMCが順番を決める。(ペットボトルなどを回して決めることが多い)
  • 1人が踊っているとき、踊っていないもう1人が後ろからダンスを合わせたり(バックフォロー)、
    途中からダンスに参加したり(コマンド)、事前に用意したダンスを合わせて踊ったり(ルーティーン)してもOK。
  • 試合後速やかにジャッジが判定を下し、勝敗を決める。
    票が割れた場合は延長戦となり、チーム代表者1人のダンスで勝敗を決める。
    このときだけ先述のルーティーンコマンドは禁止。

 しかし、あきばっか~のA-POP(アニメソング)ダンスバトルなので、以下のような独自の特徴が存在する。

体を動かして魅せるものなら基本的になんでもあり。
 一般的なダンスバトルではジャンル等制限がかけられることが多いが、あきばっか~のジャンル制限なし。
 公式サイトの記載に “ストリートダンス踊ってみたヲタ芸コスプレネタ系など…とにかく何でもあり” とあるように、ジャグリングサッカーボールバスケットボールを使ってパフォーマンスしようが、添い寝シート広げようが小具持ち込もうがフリップ芸やろうが何でもOK。NG判定されたのはをさばこうとしたときだけ。
一回のダンスが長い。
 一般的なダンスバトルでは3060秒程度の時間制限が設けられる事が多いが、あきばっか~のはvol.11から規定なしに。vol.10までは45秒を処に止める旨の記述があったが、実際に止められたことはい。
 そのためTVサイズ分、ないしはワンコーラス分全部踊る、表現しやすい音が来るまで踊り続ける、果ては一曲まるごと踊りきる場合も。長く続けるとダレるため飽きさせない技術が要されるが、一曲まるごと踊りきった場合は賞賛されることが多い。
テンポの速い曲が多い。
 一般的なダンスバトルで使用される楽曲はBPM(1分あたり拍数)100前後であることが多いが、あきばっか~のアニソン縛りダンスバトルであるため、多ジャンルの曲が流される。
 そのなかでも特徴的なピコピコキュンキュンする『電波ソング』はBPM160近いものが多く、そのぶんダンス難易度は上がる。
 いっぽう、踊れるダンスジャンルが限定されるため、バラード系のゆったりしたアニソンは流れない。が、ごくまれに変拍子の曲が流れることもある。
『ハメ』が評価される。
 一般的なダンスバトルではあまり重視されない『ハメ』が、あきばっか~のでは盛り上がる場合がある。一例を挙げると:
  音ハメ
   曲中の装飾音、あるいはカウベルやビブラスラップパフパフラッパなどの効果音に合わせる。
  歌詞ハメ
   歌詞の内容、あるいは歌詞空耳ダンスで表現する。
  場面ハメ(PVハメ・OPハメなど)
   アニメプロモーション映像オープニング映像、有名なワンシーンなどを再現する。
曲の取り合い。
 バトルDJランダムアニソンをかけるが、両チームにそのアニメが好きなダンサーがいた場合『に踊らせろ』『いやに踊らせろ』と、曲の取り合いに発展することがある。曲に対する意識、思い入れが強いA-POPダンスバトルならではの現といえるだろう。
観客が帰らない。
 一般的なダンスバトルでは当てのダンサーを見たらすぐ帰る、という観客も多く、イベント終了時には観客が減っていることが多い。一方、あきばっか~の10時間という長丁場にもかかわらず、最初から最後まで観客が減らない。しかも、ずっと盛り上がり続ける。
エントリーから戦いは始まっている。
 あきばっか~のA-POPダンス界最大のイベントとして人気が高く、参加希望者も多いため、エントリー開始から1~2分で応募が全て埋まってしまう。
 そのため有名ダンサーがエントリーから漏れてしまうこともあるため、エントリーは別名「0次予選」とも呼ばれ、悲喜こもごもの舞台となっている。もちろん、キャンセルが出れば繰り上がって出場可となる場合もあるため、エントリーから漏れてキャンセル待ちになったとしても、最後まで希望を捨ててはいけない。
ダンススキルも大事だが、それ以上に大事なのは『アニソンアピール』。
 そのためバトルが盛り上がったり人気のあるアニソンが流れると、バトルであることを忘れ敵味方入り交じって盛り上がる、通称『4on0』『大団円』の状態になることも。また、バトルが終われば同じアニメダンス好する同士、健闘を讃え合い、ジャッジに感謝を示して退場となる。
 論、ダンサーの中にはそういった雰囲気をれ合いだ、生ぬるいと嫌う人もいるため、必ず上記の通りでないといけないという訳では絶対い。
 あきばっか~のは「何でもあり」。それは全員が他人の個性を否定しないことで初めて成立する、非常に脆く、それゆえに何にもまして尊い存在なのだ。

歴史

 元々、江戸川アンダーブリッジ催のアニソンダンスバトルを中心としたイベントAB-BOY PARK」が好評を博し、それを継続する形で生まれたのが「あきばっか~の」である。当初は観客も十数名しかおらず、一般的なダンスバトルと同じく出場者が大多数を占める、静かな船出だった。
 その後も回を重ねるごとに参加者は少しずつ増え始め、後の人気爆発へ向けての布石となるスタープレイヤーも台頭を始める。
 新規観客を呼び込むために、そして参加者のダンスや情熱を紹介するために、バトルの模様は動画にまとめられ、ニコニコ動画で配信されている(vol.6まではYouTubeでも配信されていた)。

 そんな着実な歩みを続けてきたあきばっか~のではあるが、vol.7会場である新宿ドリームストアは狭く(約200人収容)、会場の熱気がダイレクト動画へと反映されていた。そのためか、今まで数万回程度の再生数(これでもダンスバトル動画としては異例中の異例)だった配信動画は、vol.7以降爆発的な伸びを見せ、十万再生をえる動画も多数現れた。最多再生動画はvol.8決勝戦(2018年4月現在80万回以上再生)。バトル参加者の技術は論、曲への対応・観客の反応・バトルえて共に楽しむ姿勢等、あきばっか~のらしさが凝縮された動画といえるだろう。
 結果、ダンスは全くしないがあきばっか~のは好き、ダンサー個人が好き、という人が観戦に訪れだし、参加者よりも観戦者のほうが多い、というダンスバトルイベントでは異例の状態が生まれた。会場もそれに伴いベースメントモスター王子(約350人収容)、横浜プレミアホール(約800人収容)、そしてvol.13ではダンスイベント殿堂、クラブチッタ川崎(約1300人収容)と大化していった。また、参加者増加に対応するため、vol.12からはジャッジを3人から4人に増やし、アシスタントMCを招くことで予選時のダンスサークルを2つに拡120組前後の審が行えるようになった。

 オーガナイザーの涼宮あつきA-POPダンスシーンを多くのダンス関係者に見てほしい、認識してほしいと言う考えから、ストリートダンス界でも名だたるビッグネームをジャッジとして招聘してきた。そのもが会場の熱量を絶賛し、とくにvol.13でジャッジを務めた、日本最大のダンスバトルイベント"DANCE ALIVE HERO'S"をプロデュースするカリスマカンタロー氏からは『本気を出せば(DANCE ALIVE HERO'S 決勝が行われる)両国国技館いけるレベル』と賞賛を受けた。さらにはジャッジからA-POPダンスシーンに感銘を受け、ダンサーとしてバトルに参加し始めた人も複数いる。
 また、一般の観戦者があきばっか~のに感銘を受け、ダンスを始め、あきばっか~のの予選を突破するまで成長を果たした人までいる。

 もともとは『ダンスアニメも好き』だった仲間で結成されたリアルアキバボーイズ。そのメンバーである涼宮あつきしたこのイベントを通じて多くのA-POPダンサーが生まれ、参加者の増加がダンスレベルを引き上げ、A-POPダンスシーン全体の価値は高まっていく……。
 そんな数多くの人々が成すアニメの情熱の渦、その中心に存在するのが、あきばっか~のである。

問題点と今後

…が、すべてがうまくいくとは限らない。あきばっか~のにも問題はある。

「視聴者様」「名人様」

 先述の通り、あきばっか~のは新規観客を呼び込むため、そしてダンサーの魅を、そして熱量を伝えるために、オーガナイザーである涼宮あつき自らバトルの模様を編集、投稿している。そこからダンサーに驚き、魅せられ、コメント援を送る姿がいくつも見られる。
 …が、どこにでも湧くのがいわゆる『視聴者様』『名人様』である。
 その所業をここに列挙するのも馬鹿馬鹿しいが、あえて2つだけ、特にしつこいものを抽出する。

タッティングはダンスじゃないからにでも出来る
 タッティングは腕や手首、あるいはなどをに直に曲げ、次々とさまざまな形を作り上げて魅せることを言うが、厳密にはポッピングというダンスジャンルの技のひとつでしかなかった。が、ネス(踊り手)がタッティングをジャンルとしてあきばっか~のを勝ち上がり、その技の多さや動きの正確さと速さ、なにより的確かつ奇想外な音ハメで人気を博した。だから「タットはダンスじゃなかった」かも知れないが、たいていの人間は手首を内側に90度曲げることすらままならないから、「ダンスじゃないからにでも出来る」は誤りである。
バトルなのにルーティーンを用意するのはおかしい
 あまりにしつこすぎて、涼宮あつき自らバトル後のMCで苦言を呈するほどだったが、ルーティーンを強な武器として勝ち上がってきたアニソンダンスチーム『パブリクエネミー』しんぺー・のびたペアが、vol.9とvol.14で初の同一ペア複数回優勝を果たしている。vol.12でも決勝戦のコメントで「ルーティーンをどんなにかれても練習してきました」と述べ、采を浴びた。結果、あきばっか~のに参加するペアのほとんどがルーティーン事前に用意するようになり、名人様の御意見(笑)は実で捻じ伏せられる形となった。

 言い換えれば、こういった『視聴者様』『名人様』でさえ、使いようではA-POPダンサーの良き引き立て役になるのかも知れない。

動画コメントの功罪

 ニコニコ動画といえば動画中に流れるコメントコメント動画をさらに面くもできるし、動画の勢いを殺すこともある。あきばっか~のに限っていえば、ダンサーの気持ちを折ってしまうことだってある。
 シンプルに「ここやばい」「すごい」とコメントで歓をあげる場合もあれば、もっと具体的に短い感想を書く、ダンサー登場と同時に称号をつける、ネタに走る、など「動画を盛り上げるために」コメントをつける場合もあろう。もっとも、その中でダンサーの容姿や体を(冗談半分ではあろうが)弄ったりネタにしたり、ということもあるだろうが、ダンサーがそれを面がっているのか、怒っているのか、怖がっているのか、見極めつつコメントを打つ必要があるだろう。
 なかにはコメントで質問をしてくる人たちもいる。このダンスの種類はどういうものなのか、技はどういうところが評価されるのか、見方を教えて欲しい、等々。そういった書き込みの無知さ、常識のなさを『ネトブレ(ネットブレーカー)』と嘲る者も居るが、筆者は少し大に見て欲しいと思う。なぜならそこで知識がつけばより深くA-POPダンスが楽しめるし、より広いダンス世界を実感できるだろうから。
 問題があるとすれば『この曲は○○イメージ』『○○と組んで欲しい』というコメントだろうか。前者はA-POPダンスに「参加」するのではなく「観賞」する側の意見であり、いま踊っている人にはなんの関係もない。後者YouTubeニコニコ動画で様々なA-POPダンスバトル投稿されており、そこで様々な組み合わせのバトルが堪できるから、そちらで楽しんで欲しいと思う。
 どちらも、今ここで行われているダンスを楽しんでくれよ、と言われても仕方がないコメントだ。

あきばっか~のの拡大がもたらしたもの、失いつつあるもの

 先述のように、あきばっか~のの魅のひとつが途切れない歓、熱気、盛り上がりだ。しかしその盛り上がりはダンスだけの魅に因る物ではない。パフォーマンスもそうだし、ダンスを通じて見いだされるドラマ性、つまり『生き様』に観客は魅を覚え、歓をあげる側面がある。そのため、ダンスを知る人からすると技術的にヤバい事をやっているのに盛り上がらず、たいしたことないところで盛り上がっている、と苛立つ面もあるだろう。

あきばっか~のは面いやつが勝つ傾向がある。ダンスに生き様が表れる。
   (『ダンス進化論2.5』第1回 あきばっか~の特集 より)

 あきばっか~のの根底を成すものは「アニメが好き」「ダンスが好き」「アニソンダンスして高まりたい」という共通意識だ。それはダンスバトルという組みをえて、ショーケースかと見紛うような『4on0』、つまり敵味方入り混じったピースな状態を作り出す。
 しかし、あきばっか~のの価値が高まるにつれて、その頂点に上り詰めたい、相方のために、仲間のために、そして応援するすべての人々のために優勝したい、という勝負に対する熱い気持ちが現れる。
 また、あきばっか~のの盛り上がりに伴ってA-POPダンス以外の価値観や観点が持ち込まれ、既存のそれと衝突が起こる。

 そのどれにも魅があり、一概に否定すべきものでも、排除できるものでもない。

 あきばっか~のの今後がどうなるかなど、も決められない。
 かひとりが今後の行く末を決めるものでもない。
 嫌だと否定してみても何もならない。
 変わるのが嫌なら自ら会場に飛び込み、姿勢を示す以外に方法はない。

 躍り続ける者達だけが、あきばっか~のを変えていけるのだ。

────人は、ここにあった温かさを忘れて、ダンスの技術をめた…
────あきばっか~のにとっては…それは苦痛なんだろうか…
あきばっか~のは、A-POPダンサーが造っていくもんだからな。
苦痛とか、関係ねぇんじゃねぇかな。
ああ、変わっていくんだ…って、そんな感じじゃねぇのか。

A-POPダンス誕生の原点

 それでも、A-POPダンス界を開拓してきたリアルアキバボーイズ、そして涼宮あつきオタク界で拒絶され、ダンス界からも否定され、それでも続けてきた結果の上に今日あきばっか~のは、そしてA-POPダンス界の盛はある。

自身がダンス界で否定されてきた経緯があるから、
が作るシーンはなんでもありにしたい。
    (『ダンス進化論2.5』第1回 あきばっか~の特集 より)

 今後あきばっか~のがどのような変遷を遂げたとしても、涼宮あつきをはじめリアルアキバボーイズA-POPダンスシーンを立ち上げた原点であるこの気持ちは、ダンサーから観戦者、動画組、そしてこれからA-POPダンスを好きになるすべての人が、心に留めて欲しい────と、筆者は願う。

 最後は、私が心を寄せる、とある家族の言葉をアレンジして、本項の締めとさせていただきたい。

もし……あきばっか~のに人と同じように、意志や心があるとして……
そして、そこに参加するみんなを幸せにしようって……そんな思いで、いるとしたら……
こんな奇跡みたいな展開も、そんなあきばっか~ののしわざかもしれないです。

でも、それは奇跡じゃないですよね。
あきばっか~のを大好きなみなさんが、あきばっか~のに参加し……
みなさんが好きなあきばっか~のが、みなさんにしあわせをもたらす……
そんな、にでもある感情から生まれるものです。
あきばっか~のだけじゃないです。どんなアニソンダンスイベントだって、そうです。
わたしたちはアニメ愛して、ダンス愛して、アニメダンスに育まれてるんです。そう思います。
────なぁ……。A-POPダンスシーンは、大きな家族か?
はい。イベントダンサーも観客も、動画勢もネトブレも、みんな家族です。
────そっか……。
だんご大家族ですっ。
────そこはそのままなのかよっ。

…このA-POPダンスシーンと、ダンサー達に幸あれ。

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ページ番号: 5524731 リビジョン番号: 2583832
読み:アキバッカーノ
初版作成日: 18/04/14 03:46 ◆ 最終更新日: 18/04/29 00:53
編集内容についての説明/コメント: いろいろ修正。
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