あはれとは、日本的美意識の中心にあるものとして、本居宣長が『紫文要領』や『源氏物語玉の小櫛』などで提唱した概念。もののあはれ。
概要
人間を宇宙、世界の中心におき、人間の理性の働きによって、全存在を分類し、意味づけるといった生き方を採らず、人間をも含めて、すべてをあるまま、なるままの全体的自然としておく。
主体と客体、生と死、人間とその他の存在、といったように、自然に裂け目を入れるなまじの知性を排除し、全存在の中へ人間及び自分自身を融け込ませてゆくことによって、美的法悦の境地に達することが出来る。
「はかなさ」「さびしさ」を混じえた「明るく」「華やかな」「しみじみ」とした情趣の世界である。
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