単語記事: うしおととら

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「行っくぞーっ、とらーっ!」
「うるっせーんだよ、うしおーっ!!」 

うしおととらとは、藤田和日郎により1990年から1996年まで『週刊少年サンデー』に連載された妖怪アクション漫画である。

概要

普通少年だった主人公蒼月潮と、あらゆる化け物を打ち滅ぼす獣の槍色の大妖とらたちの戦いと出いの軌跡を描いた物語

荒々しくも迫があるグロ描写。独創的な妖怪デザイン。そして少年マンガ王道を守りながらも高いストーリー性から、文化庁メディア芸術マンガ100選で20位に選ばれるなど高い評価をされており、未だに数多くの根強いファンを持つ。

一方でマイナーな作品であると認識されることも多いが、単行本全33巻(+外伝1巻)で累計3000万部の発行部数は、連載時にTVアニメ化されなかった作品としては上は数える程しかない大ヒット作といえる。代わりに連載時からOVA全10話、ゲームFCSFC)、小説4冊が発売されている。また1996年サンデー連載終了後、次回作からくりサーカス連載までの実に32回、連載を振り返る特集記事うしおととら録が設けられた(完全版に再収録)。

2009年には画集「藤田和日郎魂」刊行。2013年東日本大震災の復支援プロジェクトヒーローズ・カムバック」の一環として、「うしおととら」新作が『週刊少年サンデー2013年4・5号及び6号に前後編掲載された。連載終了から数えて、実に17年ぶりの新作である。

2015年、連載終了から19年にしてTVアニメ化された(詳しくは後述)

登場人物

担当声優CV)はOVA版 / TVアニメ版の順に表記。

蒼月(あおつき うしお)



獣の槍よ、来い!」

CV佐々木望OVA) / 畠中祐(幼少期:冨樫かずみ
本作の主人公中学2年生。短に太眉毛が特徴だが、獣の槍を振るうときは床に着くほどの長になる。クラスでは明るい馬鹿としてムードメーカー的存在。短気な性格で考えるより先に体が動くタイプだが、一本気でっ直ぐで、かのために涙を流し、命を懸けて他者を守る姿は、人間だけでなく、妖怪たちの心をも動かしていく。絵を描くのが趣味だが、画力小学生低学年レベル

中村麻子(なかむら あさこ)
CV天野由梨 / 小松未可子
潮の幼馴染少女。気が強く、うしおに対しては憎まれ口をいてばかりだが、普段は明るく人見知りしない優しい少女である。人の前では素直になれないが、うしおへの想いを本人は自覚している。
井上由子(いのうえ まゆこ)
CV冬馬由美 / 安野希世乃
麻子の親友で潮の幼馴染読書趣味化粧アクセサリーには頓着。明るい性格で、麻子をよくからかっている。また、とらのことを気に入っており、とらちゃんと呼んでいる。自分の痛みより他人の痛みが気にかかる優しさを持つ。
蒼月暮(あおつき しぐれ)
CV青野武 / 藤原啓治
潮ので、覇明宗の法僧。実は覇明宗でもトップクラスの法の持ちである。ギャグシリアスもいけるイカした親父。うしおがに出ている間の学校を休む口実は秀逸である。外伝では若い頃の、獣の槍伝承者に選ばれずった荒らくれ者であった一面がられる。
羽生礼子(はにゅう れいこ)
CV牧野由依TVアニメ
死後もなおと化し取り憑き続けたの霊から、うしおによって解放された同級生。麻子、由子の親友であり、刺繍が得意。実は留年しているため、うしおたちより年上である。他のヒロインと違い、彼女には人がいるので、うしおの良き理解者というスタンス。部屋には趣味のいい陰陽人形が置かれている。
鏢(ひょう)
CV:若本規夫 / 浪川大輔
「鏢」は字名であり、本名は捨てている。中国人。妻子を殺した妖怪を追って、日本にやってきた符咒師(ふじゅし)。その妖怪がとらとよく似た姿であったため、人違いならぬ妖怪違いのまま、とらに勝負を挑んできた。カムイコタンにて真実を知った後、静かに復讐の時を待つ。妻子を殺された経緯もあり、女子供を襲う妖怪には情け容赦ない。外伝にて、修行前の普通の人だった姿が見られる。
取小(たかとり さや)
CV南里侑香TVアニメ
妖怪を見ることのできるの血筋を引く少女の繁栄のために結界に閉じ込めたオマモリサマ(座敷わらし)をなぐさめるため、彼女もまたに閉じ込められる人生を送っていた。うしおに解放された後はオマモリサマと一緒にたくましく生きている。
秋葉流(あきば ながれ)
CV細谷佳正TVアニメ
覇明宗の獣の槍伝承補者の一人。飄々とした性格で、伝承補者でありながら獣の槍よりもうしお、とらに興味を持つ。バイクに跨って化け物と戦う姿が印的。でもそれよりも巻末おまけバイクに乗る姿の方が印的。最終決戦にて衝撃的な一面を見せる。
関守日輪(せきもり ひのわ)
CV水樹奈々TVアニメ
覇明宗の獣の槍伝承補者の一人。女性であるがゆえに周りに負けたくないと高い自尊心を持つ。そのためろくな修行もせずに獣の槍の使い手となった潮に事あるごとに反発している。乳首を出しても恥ずかしがらない。
綱悟(もりつな さとる)
CV逢坂良太TVアニメ
覇明宗の獣の槍伝承補者の一人。式を操り、伝承補者の中でもトップの実を持つ。しかし面の手先の婢妖に精を乗っ取られるなど、あまり活躍したイメージのない地味な人である。それにトップの実といっても、秋葉流が実際は…
綱純(もりつな じゅん
CV高垣彩陽TVアニメ
綱悟の。両親がおらずと深いで結ばれているが、昔、妖怪に襲われているところを助けてくれた時、そのの姿に泣き叫んでしまったことを強く後悔している。
引狭雄(いさな キリオ
CV潘めぐみTVアニメ
獣の槍伝承補者の一人。斗和子という女に育てられた少年。武器としてエレザールのを持ち、ホムンクルスの九印を従える。
和羅(にぎら)
CV柴田秀勝TVアニメ
覇明宗の宗門の最高位である僧上。お役様に育てられ、直接お役様と対面するのは基本的に彼だけである。当初はうしおを獣の槍の使い手として認めておらず、羅をうしおの元へ送った。
羅(きょうら)
和羅ので、覇明宗を破門された破僧。妖の殺戮だけが興味の対であり、人を傷つけることを厭わない。うしお、とらを執拗に付け狙っている。
お役様 / 日崎御(ひざき みかど
CV山崎和佳奈 / 折笠富美子
面を封じる結界をり続けた二代のお役として覇明宗を従えている。数年前に貧しい村として生まれたが、突然現れたジエメイに連れられ、夫、子供を残したままおとなる。面封印の任を解かれてから年以上経ち、老化は進行しているが未だ健在である。
ジエメイ
CV花澤香菜TVアニメ
獣の槍の秘密を知る幽霊。以下ネタバレを含むため反転表示。
古代中国の人間で、ギリョウ面の手により家族を殺された後、獣の槍を作るために自ら人身御供となって身を投げた。その後日本にて転生し、初代お役ゆきとして面と戦い封印する。現在は幽霊としてうしおたちを見守りながら、来たるべき面との戦いの日を待っている。
リョウ
CV宮野真守TVアニメ
ジエメイ。以下ネタバレを含むため反転表示。
の工であると共に、妖怪を滅ぼす名を王宮に献上すべく槌を振るっていたが、面の者を前には敢えく粉砕され、両親を失うこととなる。更に、面の者を倒すを作るため自ら死を選んだジエメイを止められなかった念と自責、憎悪からと化して一つのを作り上げ、そのと一体化し獣の槍そのものとなった。
蒼月須磨子(あおつき すまこ)
CV:坂本真綾TVアニメ
うしおの。うしおが物心つく前に死んだと聞かされていたが、妖怪たちとの戦いの中で、まだ何処かで生きていることが判明する。妖怪たちに強くまれており、そのを知るためうしおはに出る。

うしとら妖大全



「だから弱っちくてキレエなんだよ 人間は」

CV大塚周夫 / 小山力也
色の毛を持つ大妖怪500年もの間、獣の槍に封印されていた。強と炎を放つを持つ。うしおを喰らうために共に行動し、あくまで味方同士ではないとするが「二体で一体の妖」と呼ばれるほど息の合った戦いを見せる。人を食べるかわりにはんばっかを食べて慢している。3回あった人気投票ではうしおを押さえ常に1位だった。

獣の槍

  

 

古代中国にて面の者を打ち滅ぼすために生まれた、意思を持った。その意思とは、面の者に対するある者の念そのものである。妖に対して絶大な威を発揮するが、その代償として使い手の魂を削り続け、最後には妖化させてしまうという、扱いの難しい。うしお以外の者にはを引き出せない。たまにはムシボシしなきゃね。

信(らいしん)
CV速水奨 / 三木眞一郎
鎌鼬兄弟長男。人間の世に潜み、生きていくために普段は人の姿をしている。生な性格だが、天然なところもある。十郎の事件後はうしお、とらを深く信頼するようになり、常に味方であり続けた。
かがり
CV鶴ひろみ / 清水理沙
鎌鼬兄弟の末の。人間の姿をしているときのボディコン。うしおに取り憑くとらのことを最初は馬鹿にしていたが、十郎の事件後は強く敬の念を抱くようになる。セクシーで強気なところと、しおらしい姿のギャップが魅
十郎(じゅうろう)
CV矢尾一樹 / 梶裕貴
鎌鼬兄弟の次男。本来は優しい性格であったが、自分達の住む土地を荒らされた事で絶望。人間達をしく憎むようになった。
イズナ
CV:永澤菜教(TVアニメ
イタチのような格好をした、口は悪いがキュートノリのいい小妖怪。いらんことを言っては、とらに炎で焼かれている。戦闘はほとんどないが、人や妖の中に入り込むを持ち、ここぞというときに役に立つ。
石喰い <第一章 石喰い>
CV安元洋貴TVアニメ
古本や古具に棲み、人を自分の世界に引きずり込んで、石に変えて食う妖怪学校にあったに潜んでいたところにやってきた麻子、由子が捕らえられてしまう。
餓眠様 <第三章 とらへゆく>
CV岸野幸正萩森侚子山崎和佳奈太田真一郎置鮎龍太郎OVA
CV立木文彦中博史津田匠子嶋村侑藤原TVアニメ
生首の形をした数体の妖怪暴で執念深い妖怪で、明治時代に日崎御に捕らえられ封印される際に、そのと鼻と口としかと覚えた。作品中一番グロ妖怪かも…
<第七章 にいる>
CV高木渉TVアニメ
ちょっとキモくて不気味だけど、つぶらな瞳がキュートトラウマ妖怪飛行機でうしおと知り合ったことを、小がみんなに紹介してくれました。
面の者
濁った陰の気の塊が一匹の大妖怪となったもの。色にく体と九つの尾をもつ。人の女の姿に化生し、多くのを滅亡へと追いやった。人や妖の“恐怖”をの根としており、それを喰らうことで尽蔵に強くなり続ける。
モデルとなった九尾の狐は、他の作品にも多く使われる有名な妖怪

あらすじ・抜粋エピソード

注意 この項は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。
この項を飛ばしたい人はこちらをクリック

序章 うしおととらのであうの縁

「……やっつけてくれよ…」 「約束は守るさ…」

自宅の寺・玄院の蔵に、地下に通じるを見つけた蒼月潮。そこには、い布を巻かれたによって封印された色の妖がいた。蔵のに閉じ込められた妖気を解放してしまったことで小妖怪が引き寄せられ、うしおの幼馴染中村麻子と井上由子が襲われる。女を救うためにを抜けと要する色の妖。抜いたら人を食おうとするかもしれない。戸惑いながらも、うしおはそのを抜いた…

第二章 絵に棲む鬼

あんたは今まで死にたがっていた、一人ぼっちだからって。でも今はもう一人だなんていわせんぞ」

死にたがり羽生と呼ばれる同級生がいた。彼女・羽生礼子に近づいた者は、皆奇妙な事故に遭い大怪を負うという。それ故に他人と交わろうとせず自殺未遂を繰り返す礼子は、うしおの憧れの画羽生雄のだった。そして事故の原因が、と化した羽生雄によるものであり、それが彼女の笑顔を奪ったことを知ったうしお。「ごめん、もう、こんなことないから…」死にに向かおうとする礼子を止めるため、うしおは彼女、そしての棲む屋敷へと走る。

第三章 とら街へゆく

はい。ハンバーガーっていうのよ。人間よりきっとおいしいよ。」

人が便利に生きていくには手を加える必要がある。それはこのでも例外ではなかった。道路工事のため、「要石」と呼ばれる大岩を除去する作業員たち…しかし、それは「眠様」と呼ばれる妖怪を封印するためのものだった。「七度生まれ変わろうと必ずらが食ろうてくれる」自分達を封印した日崎御門の首を執拗にめる妖怪達は日崎御門によく似た井上由子にをつけたのだった。

第四章 符咒師 鏢

「おまえのような生き方は、死にして地いきだ……」

香港――九をもらって妖怪を殺す符咒師の鏢は今日も子供食いの妖怪を殺す。15年前、妻とを食い殺した妖怪に復讐するため、バケモノを殺す術を身につけた男。「こいつらでもなかった…」化物を殺す度繰り返す虚無感の中、流れるニュースを眺めた鏢はとらの姿をにする。こいつだ!こいつだ!!右の浄眼に復讐の炎が燃え上がる…。

第五章 あやかしの海

「なら…それは、ただのトラシーバーさ。」

夏休みに向かううしお達を迎えたのは、子供のいたずらだった。2年前に母親を亡くしてからイタズラばかりするようになったタツヤ。うしおはかつての自分とタツヤを重ね、タツヤの行動にイラダチを覚えていた。その後に潜む巨大な妖怪あやかしに、、麻子、タツヤ、とらまでもが飲み込まれてしまう。彼女らを救うため、自らあやかしのの中に飛び込んだうしおは、怖がるタツヤにりかけた…

第六章 伝承

「うしおーっ!!母さんはな、きれーな人だったぞ!」

獣の槍が引き抜かれました―――。その言葉に覇明宗の上僧たちは衝撃を受ける。精も体もずばぬけた選ばれた者のみが扱える伝説。「息子無能にして妖怪が邪悪なら、その始末はわたしがつけましょう。」不適任な者に獣の槍は渡せぬと昂する上僧に暮は己の決意を口にする。間違いは許されない… お役様の言葉に暮は静かに頷くのだった。

第七章 ヤツは空にいる

わたし…だって泣いてる…ばっかりじゃ…いやだ!」

ひと前、ある旅客機墜落した。世間では、自衛隊ジェット機が旅客機に近づきすぎたことが原因と騒がれた。しかし、ジェット機のパイロットである厚沢は見ていた。旅客機に巻き付く巨大なバケモノ」を。
それから一ヶ後、うしお、厚沢、そして旅客機パイロット桧山勇らを乗せた旭川行きの飛行機に、再び「」が襲いかかる。

第九章 風狂い

兄さんやかがりとずうーっと、三人で暮らせたらいいなあ」

羅を辛くも撃退したうしおととらは、信、かがりと名乗る鎌鼬兄妹と出会う。2人は三兄妹の次男であり、人間の殺戮を繰り返す十郎を殺してくれと依頼する。人間たちに棲みを追われた悲しい鎌鼬兄妹遇と、増え続ける犠牲者。人殺しを止めようとするうしおに十郎の鋭いが襲い掛かる。

第十章 童のいる家

「ご…ごめ…  バカね。」

傷を癒すために湯治にふけるうしおととらに入ったのは、綺麗なの童歌だった。秘湯で出会った白髪少女は、の繁栄のために囚われている座敷わらしのオマモリサマをなぐさめる役割を担っていた。小の体からうしおたちの匂いを感じ取ったオマモリサマは、彼らが自分たちを解き放つと予感した。

第十三章 おまえは其処で乾いてゆけ

なまはげでもない、でもない…おまえはそこでかわいてゆけ。」

東北地方で若い女ばかりを狙う連続猟奇殺人事件が発生する。撃者は近くで「なまはげ」の姿を見たという。同行の大学生香上、片山青森館に泊まったうしおは、おかみの史代と詩織と触れ合う。そのなまはげの姿をした妖怪が現れ、人間に化けるため、詩織の皮を剥ごうとして襲い掛かった。その化け物は、史代の小さなころの一の友達だったと同じを付けていた…。

第十四章 鎮魂海峡

「寒戸二等通信士…最後の命令をする…オレたちの分まで生きてくれよ。」

をもった少年が来る…その少年と船に乗っておくれ… 船を愛した男がいた…毎晩のように夢に見る、かつて共にを渡った仲間たち。死者の後悔は迷い出る、ならば生者の後悔は何をなすのだろうか。に魂を囚われた人々のSOSの中に木霊する。

第十五章 汝 歪んだ夜よりきたる

「おまえは子供を殺した…理由は、それで十分だ……」

40年前、妻と子供をの前で殺された男がいた。自分の腕の中で体温を失っていく妻と子供。老人は符咒師に懇願する。「あの吸血鬼を殺してください、お願いです。妻とを奪ったあいつを――」 は払ってもらう。そう言い残し鏢はの闇に溶けていく。

第十七章 霧がくる

「オレは…オレは…まっすぐ…立ってるか…?」

旭川すうしおは、バスの中で温かい人々の笑顔に一時の穏を感じる。しかし急停止したバスの前にはの妖シュムナが立ちはだかっていた。逃げるバスを追いかけるシュムナ。でできているため獣の槍が通じない相手に、うしお、東京からきたヤクザ徳野は冥界の門にシュムナを閉じ込めようとする。

第二十二章 時逆の妖

「よい…つくってくださいましね」

獣の槍に魂を奪われたものの、麻子たちの手によって元に戻れたうしお。的地である旭川に着いたうしおととらは、時逆という妖に連れられ、2290年前の中国へと導かれた。ジエメイ、ギリョウ家族と出った2人は、ここに面の者が現れたという話を聞く。やがて正体を現した面の者によって招かれる悲劇。そしてうしおは、獣の槍の生まれる間を見る。そして・須磨子の真実も――

第二十七章 四人目のキリオ

「みんな…仲良うせんと――あかんよ――」

四人獣の槍伝承補者は九印というホムンクルスを連れたキリオという子供だった。覇明宗の本山が襲撃されたことを暮に聞かされたうしおはキリオとともに本山へと向かう。そこで初めてお役様と対面したうしお。また時を同じくして、面の者の分身くらぎを前にしたキリオは怪しく笑っていた。

第二十八章 激召~獣の槍破壊のこと

「また、なんだね」

「エレザールのがあれば獣の槍はいらない」そうするキリオの賛同者は日増しに増えていった。そしてい布を持ったキリオの手によって獣の槍は奪われ、キリオの住む「囁く者達の」にて獣の槍破壊の準備が進む。キリオを陰で動かす斗和子という女は何者なのか。うしおは関守日輪と、とらは秋葉流と共に囁く者達のへと向かった。

第三十章 愚か者は宴に集う

オバケ…質問に答えるわ。 泥なんて…何だい、よ!」

パーティーの招待状をもらいデパート最上階に出掛けた由子。しかしその会場は、人の死に興味を持った妖怪『などか』と『たゆら』が問い掛けをするために設けられたものだった。助けに来たとらを階下に叩き落した『などか』と『たゆら』は戯れとして、由子が一階降りるごとに一人解放することを約束する。「満足する死とは、何だ?」その答えを胸に秘め、由子はとらと共に階下へ急ぐ。

第三十一章 ブランコをこいだ日

「えへへ…おめえ…やさしいなァ。ミノルみたいだよ…」

病院の見えない少年ミノルに出会ったうしお。ミノル飛行機事故で父親を失い失明した。しかし事故後発見されるまで、死んでいたはずの父親で暮らしていたという。その父親代わりをしていたのは妖怪さとりミノルの眼が視えるようになるには彼に適合する人間の玉が必要だと考えたさとりは、人の眼球をで切り取って集める連続殺人事件を引き起こしていた。「ミノルが笑うと、なんか嬉しいんだ…ヘヘヘ…」 説得にを貸さず人を襲い続けたさとりに、うしおは獣の槍を投げた――

第三十四章 西の国・妖大戦

「あなたの山に、お還りなさい。」

日本の西の妖怪たちが面の者への総攻撃を仕掛けようとしていた。うしおのにより、それが愚かな行為であることを知る東の長は説得を試みるも閉されてしまう。助けをめに来た信、かがり、イズナ、一、威吹と共に、うしおととら九州は高千穂へと向かった。

第三十八章 あの眸は空を映していた

「だって太郎はさ、太郎にはさ…が映ってたもん」

全てを失い、的もなくキリオは放浪を続けていた。辺で偶然キリオと出会った由子は、いとこが妖に狙われていると彼に助けを乞う。初対面の自分を怪しく思うこともせず必死に頼む由子にキリオは心を動かされる。その妖は昨晩戦って敗戦した狒狒に違いない。「こよいこんばんこのことは…しっぺい太郎に知らせるな。」狒狒の残した言葉を頼りに、キリオはしっぺい太郎を探すが見つからない。の前にいるのはタローと呼ばれる、飼いを失いずっと同じ場所に座り続ける老だった。「ねえ、九印。これは…しっぺい太郎じゃないよね。これはぼくさ…」

第四十一章 獣群復活

「おめえのつれあいとっこ…まで…うまかったぜ。」

旅行先で鏢と再会し、共に自宅へと帰ってきたうしお。そこにとらによく似た妖怪4匹が現れる。鏢によるとそれらは皆『字伏』(あざふせ)という妖怪で、とらもその一種であるとった。とらが字伏達と小競り合いをしている最中に、もう一匹塗りの字伏が現れる。名を。圧倒的な強さを誇るを前に、鏢は笑みを浮かべながらりかけた。「いきがってるじゃないか…捉影…」

第四十三章 風が吹く前 ~ 最終章 うしおととら

4月。麻子の願い通り、うしおは麻子と同じクラスとなった。礼子ので教えてもらいながら刺繍した、うしおの名前入りの袋。その帰り道の舞う公園前で、うしおと麻子は偶然会う。最初はいつも通りの喧になってしまう2人。だが面との戦いを控えた自分にはこの「いつも」がいつまで続いていくかも分からないことにうしおは気づいた。「あ…なんだ…暗いしよ…仕方ねえから送ってやらあ」「…うん!

…その時、が吹いた。

巻末のオマケ

本編から離れたところで有名なのが単行本の巻末オマケである。10巻までは人気投票が載った程度のものだったが、11巻よりなぞなぞコーナースタート。なぞなぞでは秋葉流から鏢、ギリョウ面の者に至るまで多くの者がキャラ崩壊を起こし、ヒーローバーン(©雷句誠)といったキャラが登場するなど爆笑の出来である。

作者本人とアシスタントの登場するマンガもいくつか収録される。断崖絶壁タマ片山キオ、屈託なしの雷句誠、元賽銭泥棒の井上和郎など、キャラの濃いアシスタントが多かったことが伺える。
また印刷による大量製本が流の現代において、当作品の製本が作者とそのアシスタント達によるハンドメイドであるという、衝撃的な事実もこの巻末のオマケページにて表された。

また、単行本以外では1冊毎の収録話数を多くしたワイド版収録。6巻からなぞなぞコーナー開始。
上記のとおり「文庫版(全19巻)」「完全版(全20巻予定)」には収録されてないので注意。

イラストギャラリー(うしお画伯選)

とらと雪女 垂(しずり)
由子ととら
うしお
「わかんねぇのさ。」
餓眠様

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関連動画

テレビアニメ

2015年7月3日からアニメが放送開始。2クール+1クールの全39話で完結予定。アニメーション制作MAPPA & studio VOLN。クリエティプロデューサーには丸山正雄、監督西村聡、シリーズ構成井上敏樹というマッドハウス時代から付き合いの長い面々が集結している。
39話とあってカットされる原作エピソードはあるものの、アニメ化される話の選択は原作者の藤田が選んだ、とインタビューで答えている

放送局

放送局 放送開始日 放送時間 備考
TOKYO MX 2015年7月3日 土曜 22:3023:00
サンテレビ 2015年7月6日 月曜 24:00~24:30
KBS京都 月曜 25:30~26:00
テレビ愛知 月曜 26:35~27:05
BSフジ 2015年7月7日 火曜 24:25~24:55
配信サイト 配信開始日 配信時間
バンダイチャンネル 2015年7月8日 水曜 12:00
ビデオマーケット 不明
楽天ショウタイム 水曜 12:00
GYAO! ストア 水曜 12:00
DMM.com 水曜 12:00
UULA 2015年7月10日 不明
PlayStation(R)Video 2015年7月15日 不明

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外部リンク


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うしおととらについて語るスレ

2002 : ななしのよっしん :2016/05/17(火) 20:54:50 ID: whMJcpfmBN
面の者にエロスを感じるのはだけだろうか、背中に乗ったりに顔埋めたりしてモフモフしたい
2003 : ななしのよっしん :2016/05/18(水) 11:38:21 ID: iNqDwV7Vca
ラストの潮みたいに叩き付けられそう

口からビーム溜め込んでる時の面の嬉しそうな顔よ
潮のやったら殺すぞおおおおも「必w死wだwなwww」って感じだったんだろうな
2004 : ななしのよっしん :2016/05/19(木) 22:18:12 ID: 0+4SDOHgdP
 「あそこにはがいる?」
→「それをはいかにすると思う?」
→「心 地 良 し !」

この性格の悪さ最高にしびれる
2005 : ななしのよっしん :2016/05/20(金) 20:49:41 ID: GTna9rkyub
原作を全て読んで記憶もある
が砕けて笑顔になったし
なんならガッツポーズしたけど
面の者や字伏というわけではないのです。
時逆時順みたいなもんなんです・・・
2006 : ななしのよっしん :2016/05/20(金) 23:05:59 ID: lQ+y+Ek6In
ラーマが佐々木望って絶対狙ってるだろうなぁ

全体の流れとしては問題なかったと思うけど
シャガクシャとキリオのやり取りがなかったのが少し?残念
ラーマの腸をかき集めた…」のくだりとか色々クるものがあっただけに
2007 : ななしのよっしん :2016/05/20(金) 23:10:36 ID: xlBeAl2X/e
>>2006
個人的にはラーマのシャガクシャが矢で射られるところはスローで再現してほしかったとは思う
まぁ、尺が足りないからしゃーないか
2008 : ななしのよっしん :2016/05/22(日) 16:04:26 ID: AtIK0sP1PY
やっぱ最高だなぁ面さん。
これくらいのゲスっぷり外道ぶりをさらけ出してくれないとやっぱり悪役って映えないと思うわ。見ている側も一周まわって気持ちいい悪役って最近減ったから余計に面さんが好きになるわ。
2009 : ななしのよっしん :2016/05/22(日) 20:03:11 ID: zepdUd4m4e
面のキャラが映えるのは自身の悪辣非さもあるが、見たものを恐怖させるシーンがあったり、危機感を煽られた潮が「やったら殺す!絶対殺す!絶対だぞ!」という普段言わないことを言って、止めたくてもどうしようもないことがわかっちゃうような描写とか、周りの反応がちゃんと書かれてるからってのもある。アニメだと潮の憎悪のの演技が上手かったからなおグッド。

ただの外道だとモブ殺して一人で残虐行為に酔ってる悪党になっちゃうこともあるけど、面の場合被者の反応がよく書かれてるのが…。相手を視せず、ちゃんと相手とコミュニケーション取ることで絶望叩き込むド外道
2010 : ななしのよっしん :2016/05/23(月) 22:19:01 ID: l58z40Q4Fc
めて見ると気づくことってあるんだな。ラーマのきが半端なかった。
流に対してとらの言ったことって全に実体験から基づいた言葉だったんだなって。
2011 : ななしのよっしん :2016/05/23(月) 23:49:04 ID: KR4g3qPFCy
そういや今更、EDの決戦fullバージョン聞いたけど
TV版だと流れないところの歌詞素晴らしい
獣の槍どころか「うしお」と「とら」を歌詞に入れてくれてるし
  JASRAC許諾番号: 9011622001Y31015