お花摘み、または花摘みとは、
- 咲いている花を摘み取ること。
- 用便をぼかして言う表現の一つ。
本記事では上記の2.について説明する。
概要
本来は、女性が山中で用を足すことを円やかに表現した言葉だとされる。よって、元々は登山をする人々の間で使用されていた言葉であったのかもしれない。いつごろからある言葉なのかは不明だが、少なくとも1973年9月29日刊行の『現代日本文学大系95 現代句集』には以下のような用例が確認できる。「註」も含めて引用する。
上記引用文にあるようにかつては「女子の」と限定されていた。一方男性は「キジ撃ち」で表現することがあったとも言われ、男性が陰茎を支えて立小便することをたとえたものか。それに対して、女性の排尿はしゃがんで行う事が多いので、「咲いている花を摘むためにしゃがむ」ことにたとえて「花摘み」と表現したものであろう。男性も大便をする時はしゃがんで用を足すはずであるので、これら「花摘み」「キジ撃ち」は主に小便について想定した用語であるのかもしれない。
現代では「山中で」と限定することなく広く使われている。用足し目的で中座するときに「すいませんちょっと花摘みに」「お花摘んできますわね」などと表現すると、「おしっこしてきます」とか「トイレ行ってきます」と言うよりも不快感を与えにくい表現になるというわけですの。お嬢様としてのたしなみですわね。皆様もぜひ活用なさってね?
また洋式トイレの普及により(直立放尿は周辺が汚れる要因であるともされ)男性も女性と同じように座って排尿することがさほど珍しいことではなくなったことも関係しているのか、「女性の」という部分は薄まりつつあり男性が用いることもあるようだ。
インターネットで動画をリアルタイム配信する人々、いわゆる「配信者」が用足しに向かう際に使うこともある。そんなときには、視聴者が「つみつみ・ツミツミ・ついでにオレの分もしてきて」など、生理現象を前向きに送り出すコメントを書き込む場合もあるらしい。ただしその配信者のキャラクター性や場の性質などを鑑みて、間違ってもハラスメントにならないように空気は読もう。
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関連項目
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