がか座 Pictor |
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略符 | Pic | ||
象徴 | the Easel | ||
設定者 | ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ | ||
概略位置:赤経 | 6 | ||
概略位置:赤緯 | -45 | ||
21時正中 | 1月22日 | ||
広さ | 247平方度(59位) | ||
3.0等以上の恒星 | 0 | ||
最輝星 | がか座α星(3.30等) | ||
メシエ天体数 | 0 | ||
隣接する星座 | |||
星座の一覧 |
概要
1756年にラカーユによって作られた、比較的新しい星座。この星座は「画架(イーゼル)」をモチーフに作られたもので、「画家」ではない。
3等星以下の暗い星で構成される。がか座の近くにはりゅうこつ座の1等星カノープスが輝いており、目印に利用できる。
がか座の北にはちょうこくぐ座がある。設定者のラカーユは芸術に関連した星座をいくつか設定している。
主な天体
恒星
がか座には固有名を持つ恒星は存在しない。
データ
名称 | 視等級 | 絶対等級 | 距離(光年) | スペクトル型 | 変光星型 | 変光幅 | 備考 | |
α | がか座α星 | 3.30 | 0.89 | 99 | A7IV | 爆発変光星 カシオペヤ座γ型 |
連星 高速自転 |
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β | がか座β星 | 3.85 | 2.42 | 63 | A5V | 原始惑星系円盤 系外惑星 |
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γ | がか座γ星 | 4.50 | 0.87 | 174 | K1III |
星座・星雲・銀河
その他
歴史
フランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカーユが1756年に設定した14の星座のうちの1つ。
ラカーユはフランス語で「Le Chevalet et la Palette (ル・シュヴァレ・エ・ラ・パレット=「画架とパレット」)」、ラテン語では「Equuleus Pictorius (エクウレウス・ピクトーリウス=「画家の画架」)」と名付けたが[1]、後にパレットが省略されてしまった。
更に19世紀半ばになると、ラテン語名は現在の「Pictor (ピクトル)」に省略されてしまう。ピクトルは古典ラテン語では「画家」という意味になってしまうが、後期ラテン語ではちゃんと「画架」を意味するのだから少々ややこしいというか、日本語の「がか」問題と似た現象が起きているのが面白い。
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関連項目
脚注
- *画架を表すフランス語の chevalet とラテン語の equuleus は双方とも「若駒」を意味する言葉で、転じて「馬のような形の架台 → (拷問用の)磔台、画架」を指すようになったもの。
ちなみに英語のイーゼル(easel)はオランダ語経由の古典ラテン語 asellus (アセッルス=「若い驢馬」)に由来し、前者とほぼ同じ発想による。
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