概要
181話(単行本21巻)で鬼舞辻無惨が発言した。「お前たちは本当にしつこい」「口を開けば○○と馬鹿の一つ覚え」「○○から何だと言うのか」「理由は一つ ○○は異常者の集まりだからだ」等、この後に続く一連の台詞がスラングとして使われることもある。
コラ画像では正論に差し替えられていることがある。しかし、もともとの台詞は作中の人物や読者の共感を全く得られていない。
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鬼舞辻無惨が、主人公の竈門炭治郎と冨岡義勇に対して発言した。
しつこい
お前たちは本当にしつこい 飽き飽きする
心底うんざりした
お前たちは生き残ったのだからそれで充分だろう
身内が殺されたから何だと言うのか
自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと
ここで茫然とした竈門炭治郎が「お前何を言ってるんだ?」と問う。しかし無惨は一切気にせず
私に殺されることは大災に遭ったのと同じだと思え
何も 難しく考える必要はない 雨が風が山の噴火が大地の揺れが どれだけ人を殺そうとも天変地異に復讐しようという者はいない
死んだ人間が生き返ることはないのだ いつまでもそんなことに拘っていないで 日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう
異常者の相手は疲れた いい加減終わりにしたいのは私の方だ
等と「自分は天災のような存在であるので、復讐することは意味がない。静かに暮らせばよい(要約)」と主張し、そのような行動をとらない鬼殺隊を「異常者の集まり」と一蹴。「いい加減終わりにしたいのは私の方だ」と異常者の群れに付きまとわれて害を被っているのは自分だと言わんばかりである。
これを聞いた炭治郎は「無惨 お前は 存在してはいけない生き物だ」と、普段の様子からは想像もつかないような冷淡・厭悪の感情をもって無表情で答えた。
無惨は自身のことを「大災」としたが、無惨の行動原理は「自分が死にたくない」「自分だけは永遠でいたい」という個人的な感情に基づくものであり、災いとは異なる。また、鬼殺隊が一般の人々とは異なり、鬼を殺すことに執念を燃やしているという点では確かに「異常」とも言えるが、その「異常」な集団が作られるきっかけとなったのは、他でもない無惨をはじめとする鬼の殺戮行為である。
まして自身こそ多くの人間を殺してきた異常者であることを棚上げし、その親族・仲間に対して自分を災いに例えて「復讐をするな」と発言するという、近年の悪役でもそうそう見ないあんまりすぎる場面である。
何よりも最悪なのは、これが炭治郎たち鬼殺隊隊士を煽ろうとしての発言ではなく、無惨自身のある意味素直な感想である点だ。これは読者に無惨を「もはや邪悪という言葉すら生ぬるい存在」「完全に話の通じない相手」として認識させ、炭治郎たちへの感情移入を限りなく高める効果を発揮している。作者のセンスが滲み出ているセリフと言えよう。
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