「そんな未来はウソである」は、桜場コハルの漫画。
桜場コハル3本目の連載となる。「みなみけ」と平行して、『別冊少年マガジン』2009年創刊号から2016年8月号まで連載。
非常に略しにくいタイトルである。
概要
ちょっと変わった能力をもつ二人の高校生、大橋ミツキと佐藤アカネ。高校に入学した彼女らは、互いの能力を知ったことがきっかけで親しくなる。彼女らを中心に展開する学園コメディー漫画。
1話10ページのショート作品だが話は連続していて、登場人物も同学年の5人が主なので、「みなみけ」よりストーリー性がある。作中時間も1年ちょっと経過した。
登場人物
主人公
- 大橋ミツキ
- 連載開始時で高校一年生(以下全員同学年)。他人の未来が少し見えてしまう、大人しい少女。ベージュの髪と半眼が特徴。カワイイ。胸はそれなりにある。その能力が理由で人付き合いを避けていたが、アカネに知られ、それをきっかけに彼女に懐きはじめる。引っ込み思案だったミツキも、彼女との付き合いを通して少しずつ積極的になっていく。ひょんなことから自分とナオトが結婚する未来を知ってしまい、それを特に気にしてもいなかったが、その結果は意外な方向へ動き出す。
- 佐藤アカネ
- 他人のウソがわかってしまう、気の強い少女。黒髪とツリ目が特徴。ミツキと同じか少し上くらいの胸のサイズを持つ。一人暮らしだけあって料理が上手い。きっといいお母さんになるだろう。彼女もミツキ同様、その能力で良くない経験があったようで、人付き合いを避けていた。しかしミツキと互いの能力を知ったことで彼女に懐かれ、なんやかんや言いつつ、占い用のトランプをくれたり、何かと世話を焼くようになる。ひょんなことからミツキに鏡を見せて、彼女とナオトが結婚する未来を見せてしまう。そのことで未来が変わったかもしれないことに責任を感じ、二人をくっつけるために奮闘する。しかし、それは大概裏目に出てしまい、ついにはとんでもない方向に未来が変わってしまう(そのことはミツキしか知らない)。
クラスメイト
- 江口さん
- 「食」を愛する少女。ショートカットの髪をヘアピンで留めている。メインキャラの中では唯一下の名前が不明。性格はかなりアバウトだが、ときどき非常に鋭いところに気付く。
大の食いしん坊であり、「食」は彼女にとって愛情表現などの重要なウエイトを占めている。ミツキが最初に「占った」相手。それがきっかけで、彼女に「じゃがが(肉じゃが味)」をプレゼントし、友人となる。好きなタイプは「お弁当をわけてくれる男の子」らしい。アカネが主催した(ミツキとナオトのための)パーティのあとは、パーティ実行委員をアカネに半強制的に押しつけられる(本人は結構ノリノリで計画を立てているが)。 - 高山ナオト
- 目つきの鋭い少年で、ミツキと同じ中学の出身。中学時代からミツキに片思いしているが、奥手なようで、積極的に何かしたことはない。未来では羨ましいことにめでたくミツキと結婚することになっていた…が、アカネがミツキに鏡を見せたことで、その未来に狂いが生じてしまい、それに責任を感じたアカネのサポートを無理やり受けさせられることになる。母親がいないため、弁当を作ってくれる人がおらず、いつもパンを食べていた。それでミツキにアタックする気力が湧かないのだと考えたアカネに、栄養のバランスを考えた心づくしのおいしい弁当を作ってもらうことになる。爆発しろ。「好きなやつを好きでいる不幸ってあるのか?」と言い切る熱い心も持っているが、それを盗み聞きしたマドカの介入と、アカネの差し金により、マドカと「練習」と称して付き合うようになる。現時点でミツキ・アカネ・マドカの三人分ものフラグを構築しているうらやましいヤツだ!
- 白石マドカ
- ツインテールのツリ目少女。貧乳。彼女の家は姉がたくさんおり、自己主張をしない者は淘汰されるらしい。なぜか、彼女が好きになった相手は不幸になってしまう(能力?とも取れるように紹介されているが、単なる不幸な偶然のようにも見える)。そのため「好きなタイプは私を命がけで愛する覚悟のあるヤツ」「自分は気軽に人を好きになれない」といった発言をしていた。しかし、ナオトの言葉を(盗み)聞き、「彼を好きにならないように」「彼に好きになってもらう」という誰も傷つかない方法を思いつき、彼と付き合う「練習」をすることになる。ナオトに連れられてホテルに(それは彼の冗談だったが)ホイホイついて行くなど軽率なところがあり、彼には割と本気で心配されている。ナオトとの取引材料とするために課題を早く終わらせるなど、侮れないズルさを持つ。
その他
- ナオトの父
- 2巻で初登場。小玉スイカやナス、トマトなどを育てている。晩酌大好き。ナオトが「嫁さんにしたくなるような女の子」を家に連れ込んだことを知るが、アドバイスとして「ゴムのアレはちゃんとナニすること!」などと口走るなど、思考がブッ飛んでいる。
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単行本全6巻。
関連項目
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