どうぶつしょうぎとは、将棋に似たボードゲームのひとつである。
概要
女流棋士の北尾まどかがルールを考案、女流棋士の藤田麻衣子がデザインをした。将棋を簡略化したボードゲームで、将棋を覚えるための第一歩として、将棋普及活動の分野で広く用いられている。対象年齢は3歳以上。
インターネット上では81-Dojoなどで対局できるほか、スマートフォンのアプリでプレイできる。
コンピュータによる全局面の解析が完了しており、先手と後手が最善を尽くすと78手で後手が勝利する後手必勝のゲームである。
完全解析されたとはいえ、人間が「必勝手順」を覚えることは不可能であるため、ゲームとしては生きている。もっとも、ある程度熟練した人どうしの対局になると、やはり後手が有利になってくるとのこと。
ルール
駒は「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ(にわとり)」の4種類。盤のサイズは3×4。プレイヤーは交互に盤上の駒を動かすか、持ち駒を盤面の空きマスに打つことで進めていく。
駒が動く先に相手の駒がある場合は、相手の駒を取って持ち駒にすることができる。にわとりは持ち駒にするとひよこに戻る。自分の駒のあるマスには進めない。
本将棋と違い、二歩や打ち歩詰め、行きどころのない駒、連続王手の千日手などの禁じ手がない。
駒の動き
ライオンは、全方向に1マスだけ進める。 将棋の王将・玉将に対応。 |
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ぞうは、斜めに1マスだけ進める。 将棋の角行に似ている。 |
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きりんは、縦横に1マスだけ進める。 将棋の飛車に似ている。 |
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ひよこは、前に1マスだけ進める。 将棋の歩兵に対応。 一番奥の段まで進むと裏返ってにわとりに成る。 |
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にわとりは、前後左右と斜め前に1マスだけ進める。 将棋のと金に対応。 相手に取られるとひよこに戻る。 |
勝利条件
以下のいずれかを達成すれば勝利となる。
キャッチ | 相手のライオンを取る。 |
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トライ | 自分のライオンを一番奥の段まで動かす。 ただし、直後の手番でライオンが取られると負け。 |
派生
どうぶつしょうぎの派生として、5×6の「ごろごろどうぶつしょうぎ」、本将棋と同じルールの「おおきな森のどうぶつしょうぎ」がある。
関連動画
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関連コミュニティ
時々どうぶつしょうぎ大会が行われている。
関連項目
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