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「なんと奇遇な!」とは、1つしかないはずのものが2つあった時に叫ぶ言葉である。
元ネタ
光彩書房刊の2003年4月発売のボーイズラブ・アンソロジー・コミック「ラブげっちゅ」に収録されている漫画、『王様と私』の中のひとコマ。
現在は作者のHPである同人ソフトサークル「ポンヨリ伝説」にて公開されているほか、2021年12月24日より国立国会図書館にも「ラブげっちゅ」が収蔵されている。ホモ漫画なので興味のない人は見ないように。
「マッパ先輩」と同じ人の作品と言えば分かる人も多いのではないだろうか。
簡単なあらすじ
国王陛下の聖菊を狙う不届き者から陛下を守り、かつ女嫌いだが精力旺盛な陛下に小菊を捧げるのが使命の受騎士団(フェアリーナイツ)。その騎士団の新入り(ケモ耳メガネ)は早速陛下の夜の相手を務めることになったのだが、彼は自分が持つある秘密からそれを頑なに渋る。
無類のメガネっ子好きな陛下はそんな事お構い無しに新入り(メガネ)を押し倒したが・・・新入りに瑞々しい菊が2つある事を発見し驚愕する。 新入りは笑われるのではないかと顔を覆うが、何故か陛下も雄々しい茎が2つあった。実は多人数プレイを好まない陛下、行為では片方を持て余さざるを得ないことに日々苦悩していたのだ。
「なんと奇遇な!」
使用例
現実では・・・
ペニスが2つある症状は「陰茎重複症」(Diphallia, Penis duplication)または「二陰茎体」(Diphallasparatus)と言われる奇形の一つで実在している。スイスで1609年に発見され、以後、世界でも100例程度報告されている。『王様と私』の陛下のように縦に並んでいるばかりでなく、横に並んでいる例もある。
アメリカでは550万人に一人の割合で発生すると言われている。 Double Dick Dude という人物が向こうのインターネットでは有名で著作も出している。この2つのペニスは、どちらも排尿や射精が可能であるが、定期的に精液を出さないと炎症になってしまうという部分もあるらしい。
通常は新生児の段階で腎臓、直腸や肛門にかけての重複異常などでの死亡率が高いとされ、成長に伴って片方を切除する処置が取られることもある。
アヌスが2つある症状も「肛門管重複症」(Anal canal duplication, ACD)という稀な奇形が実在するようだが、こちらは本来の菊座のすぐ脇に小さい穴が開いたような症状であり、『王様と私』のように菊座が2つ並んだ状態とはかなり異なる。
菊座が2つあるような外観になる症状に「先天性皮膚洞」(Congenital sacral/spinal dimple)があり、これは後ろから見て菊座より上の仙骨部(Sacrum)に深浅の窪みを生じるものである。深過ぎて脊髄(spine)と繋がっているものについては髄膜炎の原因等となるため手術が必要だが、その様な疑いや他に異常が無い場合にはたいてい手術を行わずに放置される。
似た症状として後天性の毛巣洞(Pilonidal dimple)がある。これは別名ジープ病とも云い、車中で長時間揺られ続ける等の衝撃によって仙骨部の体毛が毛穴に侵入して炎症を惹き起こした結果、窪み等ができるものである。よって毛深い人ほど成りやすい症状ではあるが、体毛が薄い人間でも(その部分に体毛があるため)稀に成ることがある。
以上のことから、陛下の立派な茎を受け容れることのできる深さの第2の菊など、少なくとも現代医学的には無さそうだ。ということは……そう、新入り(メガネ)の菊の傍に佇んでいたのは、かのやおい穴だったのである(Q.E.D.)。
関連動画
関連項目
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