のら犬ブラザースのアニメ!ギョーカイ時事放談とは、インターネットラジオ番組である。当初はジェネオン・ユニバーサルのアニメ最新情報を宣伝するとの名目であった。
毎週水曜日の公開で第一週は生放送が行われている。
番組名について、『ブラザース』はワーナー・ブラザースから取られており、『アニメ!』はアニメを基軸にトークを展開すると言う意味を示している。
偽・うpのギョーカイ時事放談としてスタートし、パーソナリティ交代に伴い『偽・うp』が『のら犬兄弟』となり、更にタイトルを改称して現在に至る。
題字は米たにヨシトモの執筆である。
ラジオ番組に止まらず番組の制作費を稼ぐ目的で、イベント形式のトークショーが定期的に行われている。
概要
アニメプロデューサーのパーソナリティが業界関連のトークを、時にゲストを招きつつ行っている番組である。
居酒屋トークとも称されるくだけた会話が好評を呼んでいる。
呼ばれるゲストは実に多岐に渡っており声優、アニメ監督、映画監督、脚本家、小説家、編集者、公認会計士、キックボクサー等幅広い。
キャララジオ内で全四回の『GENEON Presents 偽・うpのギョーカイ時事放談』として始まり、好評により『GENEON&Showgate Presents 偽・うpのギョーカイ時事放談SUPER!』として毎週放送のレギュラー番組となった。パーソナリティは川瀬と伊平が務めた。
全二十四回の放送を終えて番組のリニューアルが行われた。パーソナリティの伊平が降板し、替わってそれまで頻繁にゲスト出演していた里見がパーソナリティとなる。番組名も『GENEON&キャララジオ Presents のら犬兄弟のギョーカイ時事放談!』と改められた。途中で川瀬が降板し入れ替わりに伊平が復帰し伊平・里見体制となり、さらにその後、里見が降板し川瀬が復帰した事で当初と同じ川瀬・伊平体制に戻った。川瀬が休業していた時期は「ジェネオンの番組なのにジェネオンの人間が居ない」と皮肉られた。毎週放送だったが番組が三年目に突入して、多忙との理由で隔週放送に変わった。
9月27日の生放送で十月より隔週放送から毎週放送に戻る事が発表された。但し収録回数は変わらず、ゲストを招いた放送を三分割し、生放送(の再放送)と合わせて一月に全四回となる。この変更に関して毎週放送の要望が高い事や隔週放送だとプロデューサーが公開日を忘れてしまうなどの他に、一回の放送時間が長い為に敷居が高く新規リスナーが入り辛い事が理由として挙げられている。その為にそれまでは二時間オーバーも珍しくなかった本番組であるが、一回の放送時間が短くなる。
第128回放送で2011年より更新日時が木曜日から水曜日に変更される事が発表された。また四週に一回の頻度で月曜日に行われていた生放送は、毎月第一水曜日の放送となり再配信は行われない。同時にプロデューサーの飯田尚史の退任が発表(後任は未定)されたが、その後も携わっている。
2011年3月31日付で川瀬がジェネオンを退社したのに伴いジェネオンとの関係が無くなり、4月13日公開の第142回より配信形態がUstreamに一本化された(それまでも生放送のみ試験的にUstreamでの配信が行われている)。後に生放送はUstream、収録はYouTubeでの配信となる。
番組が七年目に突入するのを機にリニューアルが図られ、第271回で多忙を理由に伊平が降板、第272回より替わってパーソナリティオーディションに第一次予選から参加し決勝戦で繰り広げられた中山信宏との一騎打ちに勝ち抜いて里見が再びパーソナリティに復帰した。
悪評が広まりゲストが出演してくれないとの理由から、第322回にて新年度より番組名が変更される事が告知された。
2015年3月28日に行われたトークイベント『のら犬兄弟のギョーカイ時事放談 業界ウォッチもうすぐ春だニャンSP』にて、予てからの告知通りに新しい番組名『のら犬ブラザースのアニメ!ギョーカイ時事放談』が発表された。また同時に、高齢化を理由に生放送の開始時間が従来の午後11時から一時間早めた午後10時に改められた。更に5月以降の生放送では動画配信が行われる事も告知されている。
第392回放送で関係者多忙により番組の縮小予定が発表され、意見を募った上で2016年3月19日のイベント『のら犬ブラザースのアニメ!ギョーカイ時事放談 リベンジ』で4月から配信スケジュールが刷新されると正式に決定した。実際には6月より、第一週の生放送は継続も一時間に短縮、第二週、第三週は従来通りの収録放送で三十分番組に、第四週は『のら犬ブラザースのアニメ!ギョーカイ時事放談プラス』と称してのら犬トランスミッションバリケードや中山のパーソナリティ番組など、イレギュラー内容として番組リニューアルが実施された。
ギョーカイ時事放談と言う名の通りアニメ業界を主とした時事問題を扱っているが、異業種のゲストを呼んで話を聞いたりもする。
またパーソナリティ間の、或いはゲストを交えつつ雑談に終始する。
過激な発言も飛び出すこの独自の方向性に根強いファンがついている。
番組の内容には頭を悩ませており、リスナーからの意見を募集してその都度方向転換や微調整を行っている。
スタッフ紹介
レギュラーパーソナリティ
レギュラーパーソナリティは二名体制で行われている。括弧内にラジオパーソナリティとしての名前を追記するが、番組内でも特に呼称は徹底されていない為、本記事では基本的に本名で記載する。
川瀬浩平(偽まる)
元ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント社員。2011年3月31日付で同社を退社し4月1日よりワーナー・エンタテインメント・ジャパン在籍となる。キャラ作りの一環として乱暴な物言いでリスナーのメールや反応に文句をつけており、「聞きたくないなら聞くな」は常套文句である。恋人持ち。
伊平崇耶(UPLIFT)
日活社員(番組開始時はショウゲート所属)。うpたんやあっぷさんとも呼ばれる。他のパーソナリティや親交のあるゲストからネタにされるほどの肥満体型。東京マラソンに出場するなどマラソンに熱中していて、番組内でも度々マラソンの話題を出している。
里見哲朗(アニメ仮面)
バーナムスタジオの社長で、業界内唯一のフリーアニメプロデューサーである。3DCGを学ぶ為に専門学校に通い始めてからは3Dアニメ仮面と呼称される様になった。番組初期から頻繁にゲスト出演しており、パーソナリティ降板後も同様にゲスト出演している。また顔が広く、番組へゲストを紹介した事も多々ある。
ディレクター
萩野谷昇
川瀬や伊平とは本番組より以前からの付き合いで、番組中ではハギーと呼ばれたりする。ディレクターと言う立場上、番組で声を聞く機会は稀(例はある)。
プロデューサー
飯田尚史
のら犬ファミリー
正式なスタッフではないが、頻繁にゲスト出演する縁の深い一部が、のら犬ファミリーと呼称される事がある。
岩浪美和
音響監督。この番組を含む幾つかのネットラジオに出演し、通称『数字を持っている音響監督』。岩浪邸で番組が収録された事がある。
中山信宏
ジェネオンのアニメプロデューサーで川瀬の部下。後に川瀬に続いて中山もワーナー・エンタテインメント・ジャパンに転職している。通称『がり勉眼鏡』二次元を愛していると公言して憚らない。常に怒っているらしい。またイベント会場などでファンから声をかけられると「ほっといて下さい!」と怒鳴られるので注意。
第111回(生放送)では渡米中の川瀬に代わってパーソナリティを務めた。
大和田秀樹
ムダヅモ無き改革で有名な漫画家。大魔法峠の縁で年末にゲスト出演するのが恒例となっている。
ソフト化
2009年に予約受注生産で傑作選がDVDとして発売されている。
炎上事件
開始初期の放送でニコニコ動画など動画投稿サイトへの違法アップロードへ言及し批判したところ、ウェブ上の各所で取り上げられた。
関係者にとっても印象深い出来事であったらしく、後から番組を振り返る度に話題に出されている。
この件について川瀬は、「巧く逃げたうぷさんと、巧く逃げた里見哲朗が居て、俺だけが槍玉に挙がっている」と述懐している。
尚、後にニコニコ動画を運営する株式会社ニワンゴの代表取締役をゲストとして招き、番組内で意見交換をしている。
関連項目
外部リンク
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