はぢきせ!〜はぢめての着せ替えとは、はちみつくまさんが製作した同人RPGである。
はちくまのRPGとしては6作目にあたる。2009年夏のコミックマーケット76で発表された。
概要
今までは版権もの(kanon,Air等の鍵作品、それと東方作品)中心の作品を製作していた同サークルであるが、
今回はそれらのキャラクターはシナリオ上では出てこない、雑魚敵で東方キャラが出てくるダンジョンもあるが名称が異なっているなど、今作は二次的要素を極力排除している面がある。(ただし小ネタ程度の二次ネタは豊富)
斉藤や久瀬などお馴染みのはちくまキャラキャラクター達は参戦している。
基本的に今までのはちくまRPG作品を遊んだプレイヤーが楽しめる要素が含まれている。
主人公となったプレイヤーは5人の新入生を引き連れ関東随一の高校皇参道高校に入学した。
そして巻き起こる異変を新入生を操り解決する・・・というものである。概略はこれだけ。
実にシンプルである、今作では久瀬派が最初から味方という珍しい流れとなっている。
はちくまオリキャラ勢は健在でかつ今回から参入したオリキャラ勢もいる。
・久瀬・・・皇参道高校副番。相変わらずキーパーソン、イベントでも大いに活躍。
・川口さん・・・皇女総番。外見ははぢだまのそれに似ている。
・斉藤・・・脇役王。全編を通して一番最初に戦うのは相変わらず斉藤。
往年のシュトロハイムから愛を体得した姿、ヒャア!斉藤など主に敵役で登場。
今回の風の四天王は久瀬の妹の華音。水・土・火はいつもの三人(ミズカ、髭、南)である。
これにさらにロマカノ&TOKでプレイヤーを苦しめたあの沢口が闇の番長であり、この5名が皇参道高校五番長として君臨している。裏番として超肉体斉藤(詳細はAIRRPG)もいる。
ちなみに「魔界学園」が今回の元ネタの大元となっているので、魔界学園を読んでいると少々楽しめるかもしれない。
今作の時系列はKanonRPGの1年前であると公式で発表された。
ゲームシステム
無数にある体格、髪型などのパーツを組み合わせて更に外見が変わる装備で
自分だけのキャラクターを作ることが可能というコンセプトになっている。
アニメのあのキャラを彷彿とさせるものもある。計算上10兆以上の組み合わせがあるくらいの多さである。
東方キャラを再現することもできる。
それに加え部活動(俗に言う職業)は16種類。往年のラーニングができる帰宅部、俗に言う戦士の歩兵科等
多種多彩である。過去作品出典の技や魔法も多数ある。
言葉では分かりづらいので分かりやすく言うと、世界樹の迷宮のシステムに着せ替え機能をつけたもの、である。
一度決定しても任意でまた外見や名前、部活動は変更が効くので、いくらでもやり直しはできる。
もう少し部活を詳しく説明すると、
歩兵科・・・世界樹のソードマンからチェイスを削ったような存在。
装備可能武器レベルが最高のため装備できない武器は無いが防具はやや劣る。
威力は高いスキルが多いが燃費が悪いのが課題。
アメフト部・・・パラディン。壁役。
こちらは防具レベル最高のため防具の制限が無いが武器がやや劣る。
武士道部・・・読んで字の如く、ブシドー。
原作より輪をかけて更に紙装甲だったりする。
翔の輪や不動の太刀等頼光四天王の技を使用することができる、
しかしMP消費が非常に多いスキルが多いためMP切れに注意しなければならない。
暗殺部・・・ダクハンに近い。バステ付与に長ける。反面守備面は不安で事故率は屈指。
暗剣殺を極めれば雑魚戦で大いに活躍する。間断なくサンレンダァ!ヨンレンダァ!することもできる。
疑似科学研・・・チェイス使い。魔法剣も使用する。
どのような敵でも一定のダメージを期待できる安定した部活だが、反面爆発力には欠ける。
秘密結社・・・ 全部活随一の成長の方向性を持つ。
毎回定番となった支援魔法ウエポンブレスやスペルエンハンスの今回の持ち主。
経験値UPやアイテム獲得率UPなどの便利スキルも併せ持つが、
攻撃面は他の前衛と比べて今一つ。サブで育てると非常に役に立つ。
保健体育部・・・ドクトルマグスに近いか。バランスの良い回復職。
レベルが上がればToKの西域無敵流必殺技も使用可能。
回復だけでなく攻撃にも回れる万能職。
異教徒科・・・いわゆる僧侶、メディック。
攻撃面では若干不安だがそれを補って余りある支援ラインナップで文字通り生命線となる要職。
魔法科・・・魔法使い。それ以上でもそれ以下でもない。
単体攻撃の魔法科、全体攻撃のオカルトと棲み分けられている、魔属性の魔法が強力。
オカルト研・・・全体魔法といくつかのデバフを使いこなす魔法職。
魔法攻撃力はそれ程でもなく、ランド操作や擬似科学とのタッグで光る部活、
精霊の歌による回復も強力。
囲碁将棋部・・・バステの鬼。毒を始め即死までなんでもござれ。
更にペイントレード的なものもありまさにカスメ、
耐性を下げて味方補助と出来ることも多い。
漫画研究会・・・召喚魔法を使う唯一の職。6人目を呼びだして戦うことができる。
反面術者はかなり脆く、召喚した後は手持ち無沙汰になることも、上級者向けの部活。
ミサイル研・・・ガンナー。銃を得意とする。
原作と同じでかなり脆く、しかもはちくまゲーは物語が進むごとに
銃耐性を持つ敵が増え、相対的に銃の価値が下がる傾向があるためやや厳しい。
しかし相変わらず対人での決定力は健在である、上級者向けの部活。
ワンゲル部・・・レンジャー。アザステもちゃんとあるよ!
定番の支援、今回のラピッドストリームの持ち主。
弓技も威力の高い技と全体即死などが揃っており火力そのものも悪くは無い、支援で輝く。
過激派・・・盗賊。そしてカスメの支配系のスキルも併せ持つ。
特定のバステの敵に大ダメージを与える技等範囲が狭いのがほとんどのため玄人向けである。
帰宅部のラ-ニングの手伝いや、盗まないと入手出来ないアイテムを入手する際に使用することとなる。
帰宅部・・・攻撃スキルを全てラーニングで賄う。手間はかかるが最終的には一番強くなるということでもある。
基礎能力UPも特殊で倍上げることが可能である。超大器晩成型。
全武具が装備可能なのもメリットと言える、冥異伝の魔理沙と違ってラ-ニングはかなりやりやすい。
はちくまRPGでは初のオートセーブ機能搭載。ダンジョン「以外」ならばその場で即再開できるようになった。
※バックアップの保存によりバグで進行不能になった場合任意で巻き戻し出来るようになったのも、
バグ回避しやすくなった一助と言える。
※ダンジョン内の場合は出口に戻される。中で得たアイテム等は無効化される。
その他様々なインターフェイスが改善され、はちくま新作恒例のバグ多発も今回はかなり緩和されている。
従来のゆとり非推奨ゲームバランスはそのまま。何度もやられること必至。
(冥異伝と同じくゲームオーバーにはならない。
ただし冥異伝と同じくダンジョン内を出るまでに全滅したらアイテムはパー)
中身が完全ランダム宝箱の存在もあるため装備の差ができ、それによっても難度が変動したりする。
また、今回は通常敵の他に黄色敵・赤敵が存在する。(所謂FOE)
・黄色敵 そのダンジョンに入りたてだと苦戦~うわらばする程度の敵。結構強い。
・赤敵 そのダンジョンに入りたてでは到底勝てない超強敵(一部除く)。基本的にそこのボスより強い。
後に来れば倒せるものからLVMAXでも無理ゲーなものまで多種多様。
今回はToKや冥異伝のセミリアルタイムバトルからロマカノまでのターン制バトルに戻った。
画面のレイアウトはToKのそれに近い。
また、スキル習得や装備など、前作冥異伝よりもToKに近いシステムとなっている。
またパロディに定評のあると謳われるはちくまゲーの例に漏れず、
アイテム等には色々な作品のものが取り入れられている。
一例にはドナルドの服、アッシュフォード学園制服(コードギアス)、北高制服(ハルヒのアレ)
東方関連の衣装(パチェとか霊夢とか魔理沙とか咲夜とかフランとかレミリアとか)、
ジャンプ系漫画の衣装(遊戯王とかドラゴンボール等)、
その他定番の体操着やスク水、執事服まで豊富に取り揃えている。
ちなみに、はぢきせのシステムでの大まかな元ネタとして、マイトマジック3を参考にしたらしい。
はぢきせの今後について
コミケ77無料ペーパーでのコメントによると、はぢきせのEXは着せ替えデータの面倒さと東方SASAと開発ツールの開発、はぢきせ2の開発などがあったために先送りされている模様。
EXは今後リリースする予定ではあるが、それよりも前にはぢきせ2が夏に出る可能性があるらしい、気長にお待ちくださいとのことである。
そのはぢきせ2と思わしき作品がサークル苺坊主から発売された、詳しくは「東方蒼神縁起」にて。
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