ひー
ひー(ひー、初投稿平成二十二年十月十九日(2010年10月19日) - )は、日本の動画投稿者、タマゴ、饅頭、ロッテファン。弟に絵師の赤冑のゲマがいる。
この記事はVictoria Revolutions実況動画に倣い架空歴史仕立てになっている。
来歴
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メガドライブゲーム「ダイナブラザーズ2」の実況動画で投稿を開始、以後Paradox Interactiveの製品を中心に、シミュレーションゲームの実況動画等を投稿している。プロフィール画像はダイナブラザーズ2のThe Egg[1]。大きな特徴となっている下ぶくれ饅頭のイラストは、弟である赤冑のゲマから提供を受けたもの[2]。ひー動画のマスコットとして視聴者から愛されている。
西暦二〇十二年十月を最後に活動を停止し、陰謀論など囁かれるも、一年五ヶ月後の二〇十四年三月十三日に復帰。突然の吉報に下ぶくれ饅頭フリーク達は大いに沸き立ち、その姿に涙する者もいたという[3]。その騒ぎを見た陛下が「あの者(の顎)はどこまで骨が入っているか」とお尋ねになり、側近が「饅頭に骨はございません」と答えたという逸話が残っている[4]。
人物
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人間関係
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プレイヤー兼進行役は霊夢。餡子の黒さで名を馳せる霊夢であるが、補佐役として穏健派で知られる魔理沙を配することで、左派へも一定の配慮を示している。加えて、早苗やパチュリーといった解説役を擁することで、中小勢力へコミットすると共に人材拡充を進めていた[5]。しかし、近年の環境変化により資源調達が困難となり、拡充計画は後退、現状を維持するに留まっている。この点については、これまでの戦果を踏まえ、是とする見方が支配的であり、賞賛する向きも少なくない[6]。
人物像
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対外的な浮揚効果を考慮し、過激な戦略を採ることも多い霊夢であるが、本来は硬軟右左取りまとめた上で最善を検討するのが持ち味である[7]。急進的タカ派の代弁者である早苗と協調路線ハト派の精神を語る魔理沙の議論、これに対する姿勢にその考えかたが現れている。しかし、神秘主義へは否定的な立場を取り、物事の評価において早苗と解釈を異にすることは多い[8]。神職を出自としながら反神秘主義とも取れる言動には、派閥内でも疑問を呈する声が上がった。これに対し、若手を中心にゆっくりと本家の同一視を疑問視する動きが広まり、国民からも支持を集めた[9]。この件について、霊夢本人は沈黙を守ったが、非公式に思想的な対立を諫める発言をしたと言われている[要出典]。
業績
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練り込んだ戦略を背景に困難な目標を設定、作戦を進行しつつ徐々にその戦略を明かす方針を採用している(ひードクトリン)[10]。ひードクトリンでは、リセットしないことをその戦略の軸に据えており、このことで生じる不測の事態がその戦果に厚みを加えている。不測の事態への対策も計画の内であるが、それをも覆す天命を前にいかに人事を尽すか。その采配とそこに至る道程に、戦略シミュレーションの醍醐味を見ることができる。
軍事評論家のマリサスキーは「(霊夢は)国家存続という観点からは優れた手腕を発揮したが、このような国に住む国民は幸せとはいえない」と断じる一方、「年に十回の政変も(霊夢の)顎の美しさの前には些細な問題である」と擁護した[11]。現在では、魔理沙の存在がなければ今日の霊夢の業績も無かったと考えられている[12]。マリサスキーは包帯姿の魔理沙を案じ、「包帯になりたい」という発言を残したことでも知られる。
投稿動画
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ダイナブラザーズ2実況
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「ダイナブラザーズ2」は1993年発売のシミュレーションゲーム。可愛らしいコミカルな見た目に反して、弱肉強食の生態系をモチーフにした世界観と奥深いストーリーを持つ。ストラテジーゲームの隠れた名作と言われる[13]。
開始時には霊夢一人での実況という形を取った。既に畳み掛けるトークと丁寧な解説が見られ、後年高い評価を得る実況の下地は出来上がっていたとされる[14]。第九回からは赤冑のゲマによるイラストも使用されている[15]。当時は賛否両論を呼んだが、最も野球トークが多かった時期でもあり、この時期を好む層も多い[16]。
ひー実況の原点でもあり、後のシリーズではあまり表に出ない攻略への情熱や、こだわりに触れることができる。二〇一〇年十月十九日に開始、いくつもの出会いと別れを越え、思い出を胸に駆け抜けた百四十四日間。二〇十一年三月十一日、全六十一回の連載を終え完結した。
Victoria: Revolutions実況
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「Victoria」は歴史シミュレーションゲームで知られるParadox Interactiveの作品であり、このシリーズで扱ったのはその拡張パック「Victoria Revolutions」となる。同社の代表作の一つとして高い人気を持つ[17]。前の時代を扱う「Europa Universalis」シリーズ、後の時代を扱う「Hearts of Iron」シリーズと共に、壮大な歴史の“IF”を追い求めることを可能とした。
「ダイナブラザーズ2」実況から垣間見えていた歴史・戦略に関する薀蓄が遺憾なく発揮され、丁寧な解説と共にその魅力を伝える良作と言われる。霊夢の口癖「首都以外全部割譲」はあまりにも有名。複雑なシステムと高い自由度により敷居が高いこの作品だが、基本から応用テクニックの解説、ウィキの補足や検証等、非常に丁寧な解説でその敷居を大きく下げた功績は大きい[18]。
時間的制約に悩まされたシリーズであったが、最終的にはヤギェウォ事件によりセーブデータが消失、続行を断念している。ひー動画唯一の未完作品となった。本シリーズが完結していれば、ヨーロッパの地図は今と大きく異なっただろうと言われる[要出典]。
Victoria: Revolutions日本編
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二〇十二年十月にひーが消息を絶ったことで、その名が口に上ることは少なくなっていき、支持派の活動も縮小していった[19][20]。突如その復帰が告げられたのは、二〇十四年三月、消息を絶ってから実に一年五ヶ月ぶりのことであった。突然の吉報に国内は混乱したが、その日の夜には沈静化し、どの街でも人々が通りに出て祝杯を交わす姿が見られた[21]。その日の演説で、クラクフ共和国の歴史が失われたことが明らかになったが、集まった群集は不満を口にすることなく、ただその復帰を祝い「きんかわ!きんかわ!」とシュプレヒコールをあげた[22]。
日本編では、多数の縛りを加えた上で、大東亜共栄圏の建立を目指す。世界的な追放者増加(後述)により一旦停滞するものの、その計画は順調に進み、かつて生まれ、歴史の影へと消えていった数々の“IF”が豊富な浪漫と共に語られることになる。そして二〇一五年二月九日、一年近くの連載を経て、堂々の完結を迎える。記念祝賀会では、クラクフ共和国大使も出席し祝辞を述べている[23]。「この日、割れんばかりの拍手に太平洋が波立った」、完結を祝う記念碑にはそう記されている。
Banished実況
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「Banished」は都市経営シミュレーションゲーム。基本的には都市の拡大を目指すものの、特に目標は設定されていない。実績システムはあるものの、各プレイヤーが各々好きな街作りをできる中毒性の高いゲーム。
二〇十四年二月頃から世界的に追放者が増加し、それら追放者が新たな土地を開拓する動きが広まった。その動きを受けて、大東亜共栄圏議会においてもその必要性が議論される運びとなった[24]。VictoriaR日本編の一時休止が避けられないだけに、議会では「VictoriaR日本編はどうするのか」という声が多勢を占めた。しかし、賛成派は粘り強く説得を続け、審議は四回延長、十四時間に及んだ。最終的に十三回裏、賛成派が粘り勝ち、空も白む午前四時にさよなら満場一致で実況開始が採決された。
これまでのシリーズとは異なり、知識がない状態からの開始となった。システムの分析・検証、戦術の模索等が多くなっている。一部には誤りもあったものの、その研究においていくつもの貢献をしている。二〇十四年四月に全十九回の連載を終え完結した。
野望の幻想郷R実況
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Victoria: Revolutions日本編完結の熱気も冷めやらぬ二〇一五年二月十日、突如として発表された新シリーズ。その自由度の高さから、戦略シミュレーションの怪作として知られる[要出典]同人ゲーム「野望の幻想郷R」を実況プレイしていく。
ひー動画には珍しくないことであるが、いくつかの縛りが加えられており、破天荒な展開になりやすいゲーム性と相まって、第一話投稿前から期待が集まった。
脚注
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- ^ The Eggがゆっくりに見える後天性ダイナブラザーズ続編欠乏症候群と呼ばれる病があり、俗にゆエッグ病と呼ばれる。1985年に特定疾患の認定を受け、指定難病になった。
- ^ ダイナブラザーズ2 ゆっくり実況プレイイラスト 赤冑のゲマのPixivページより
- ^ Minmei Publishing, Inc.、『The Hidden History of MANJUU』、1997年
- ^ 後日、このことを聞いた料理人の佐藤が骨のある饅頭を献上している。敷地内の博物館には現在もその骨が保管されている。
- ^ 民明書房、『大東亜共栄圏近代史 第四版』、2001年
- ^ 民明日報、『岐路を迎えたゆっくり拡大戦略』、2014年4月22日朝刊、関東版、第四面
- ^ 明日矢張男、『近代ヨーロッパにおける小国拡大主義の研究 -クラクフ王国の事例に見る生存戦略-』、民明書房、1993年
- ^ ダイナブラザーズ2をゆっくり実況プレイ エンディング(ネタバレ注意)
- ^ 民明日報、『知の共有資産“コモンズ”とそのパロディ』、2011年11月30日朝刊、関東版、第十二面
- ^ Dont O. Tomorrow、『Hie Doctrive - The Flexible Strategies』、Yukkuri Business School、1981年
- ^ Grushev Marisaskii、『レイマリ歴史動画ファン合同誌』、2012年、第三回東方戦暦祭
- ^ お前等、『僕の見つけた真実はレイマリ』、2009年、ニコニコ動画出版
- ^ ゲームランナー押野の勝手にDLCランキング! 第1位『ダイナブラザーズ2SP』
- ^ 日本ゆっくり学会出版、『ゆっくり霊夢の肖像』、2013年
- ^ 2014年5月現在、検索エンジンBingの「ダイナブラザーズ」画像検索の一位は、赤冑のゲマがパート44-2用に作成したイラスト。Googleでも赤兜のゲマによるティアラのイラストが、ファンアートとしては最も順位が高い。
- ^ 民明書房、『ゆっくり霊夢を巡る人々』、2009年
- ^ Victoria: Revolutions PC版レビュー metacriticより
- ^ Grushev Marisaskii、『ゆっくりVictoria大百科』、2011年、第二回東方戦暦祭
- ^ 日本放置協会、第207回世論調査
- ^ クラクフ共和国警察、平成26年版公安白書
- ^ ニュークラクフタイムズ、2014年3月4日号外、第一面
- ^ 日本ゆっくり学会出版、『ゆっくり霊夢講演全集 第六十八巻』、2037年
- ^ 「VictoriaRをゆっくり実況 日本編 最終回」広告情報より。
- ^ 大東亜共栄圏事務局、『大東亜共栄圏議会議事速記録』、Vol.611、2014年3月
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