ぽっぷるメイルとは、日本ファルコムより発売されたアクションRPGである。
概要
1991年12月20日に日本ファルコムよりPC-8801版が最初に発売された。
ゲームの基本は、トップビューのマップ画面から冒険に向かうダンジョンを選択し、ダンジョンに入るとサイドビューのアクション画面に切り替わる。
ストーリーが進むと行ける場所が増え、ステージクリアー後はイベントCGで会話が進む。
戦闘は敵への体当たり攻撃の他、武器を持ち替える事で遠距離攻撃も出来る。
ゲーム開始時は主人公一人だけだが、ストーリーが進むと仲間が増え、最大3人のキャラクターを切り替えて操作出来る様になる。
プレイヤーキャラクターは、接近戦が得意な主人公、遠距離戦が得意な魔法使い、ジャンプ力がある怪獣、と言った具合にそれぞれ個性があり、ゲーム中自由に交代出来るので、ダンジョンや敵に応じてこの3人を使い分けて行く事になる。
ファルコムの作品中でもメディアミックスが特に盛んな作品の一つであり、サウンドドラマCDが7作も発表されている。一方で過去作を時代時代に合わせた技術・作風でリメイクすることを好むファルコムの作品には珍しく、本作については2014年現在直接のリメイク作は存在しない。
移植・リメイク作
PC-9801版
基本的にはPC-8801版の移植であり、グラフィックが強化された。
家庭用ゲーム機移植・リメイク作
家庭用ゲーム機向けはそれぞれ独自のアレンジが施され、同じタイトルだが3機種とも異なるゲームになっている。
メガドライブ(メガCD)版
ストーリーはほぼパソコン版と同じだが、ゲーム中のグラフィックが一新されキャラクターが大きく表示されるようになった。
接近戦の攻撃が体当たりでは無く、剣を振るように変更。
オープニングやイベントCGはメガドライブ版独自のものに差し替え。
イベントシーンにボイスが入った。
スーパーファミコン版
パソコン版とは様々な面で大きく異なり、3機種の中では最も独自色が強い。
グラフィックが一新されたが、メガドライブ版とは異なるグラフィックになっている。
主人公は剣を振って攻撃し、下突きや、しゃがみ攻撃等アクション性が強化された。
スーパーファミコン(以下、SFCと略す)版独自のキャラクターが追加されシナリオが大幅に変更された。
ステージクリアー後のイベントCGは無くなり、エンディングCGもSFC版独自のものになっている。
BGMはパソコン版と比べて無くなった曲もあるが、替わりに新曲が追加された。
PCエンジン版
1994年8月12日にNECホームエレクトロニクスから発売。
基本的にはパソコン版の移植になり、ゲーム中のグラフィックもほぼ同じ。ただし、オープニングやイベントCGはPCエンジン版独自のものに差し替え。
新規のステージが3つ追加され、それに伴いストーリーに多少の変更が加えられている。
イベントシーンにボイスが入ったが、メガドライブ版とはCVが違う。
BGMの多くがCD音源で演奏されるようになった。
主な登場人物
プレイヤーキャラクター
- メイル (CV: 林原めぐみ)
本作の主人公であるエルフの少女。
賞金稼ぎをしており、勝気な性格で少々ドジな所もある。
お金に対して非常に強い執着心があるのだが、お金に縁がなく貯金が溜まる事は無い。
初期装備は剣による接近戦。ブーメランやダガーを装備する事で遠距離攻撃も出来る。※SFC版は除く。 - タット (CV: 結城比呂)
魔法使いの少年。
行方不明になった師匠を探す旅の途中でメイルと出会う。真面目で大人しい性格。
装備の杖を替える事で様々な魔法を使える。 - ガウ (CV: 冬馬由美)
怪獣。
性格はまさに怪獣そのもので、本能の赴くままに行動する。
他の2人よりもジャンプ力があり、爪や尻尾を使った接近戦から、炎を吹く遠距離攻撃まで出来る。
サブキャラクター
- ブラッキー (CV: 置鮎龍太郎)
エルフの青年。
軽い性格で、なぜかメイルの行く先々に現れてはトラブルを起こす。また、あらゆる問題を爆弾で解決しようとする危険な思想の持ち主。 - マテリアル・ホルン (CV: 沢木郁也)
魔導師の老人。
タットの師匠であり、200万ゴールドの賞金首でもある。何か大きな計画を行おうとしている。 - マリル (CV: 横山智佐)
SFC版のオリジナルキャラクター。
マテリアル・ホルンの孫であり、タットに想いを寄せる少女。
SFC版では、彼女を中心に物語の展開や、人物関係がパソコン版と大きく異なる。
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関連項目
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