「もうちっとだけ続くんじゃ」とは、漫画『ドラゴンボール』内のセリフである。
登場は十七巻(其之百九十四)。
概要
孫悟空は第23回天下一武道会決勝にて2代目ピッコロ大魔王(マジュニア)を頭突きで場外へ落とし遂に初優勝。戦いの後、神様は悟空に自分に代わり神にならないかと提案するが、悟空は断りチチと共に筋斗雲で去ってしまう。
そして話の最後のコマで亀仙人はこう言った。
「最終回じゃないぞよ もうちっとだけ続くんじゃ」と。
しかし、当時宿命のライバルだったピッコロとの決着、飛び去る前の「みんなバイバーイ!また会おうなーっ!」という悟空のセリフ、そして亀仙人によるこのセリフ。
もうすぐ『ドラゴンボール』が完結すると感じた読者もいただろう。
だがここから『ドラゴンボール』はサイヤ人編、フリーザ編、セル編、魔人ブウ編と約6年連載が続き、コミックスもこの時点の倍以上になる四十二巻まで発売されることになる。
こうなってしまったのは人気がありすぎたがゆえに集英社だけでなく、バンダイ・東映動画・フジテレビなどアニメ・ゲーム関連企業の株価にも関わるゆえに、作者及び集英社の一存で終わらせる事が不可能となったためであり、終わらせる際には経済へのダメージを最小限にするよう関連企業の重役が集まって秘密裏に会議が行われたほどであった。
そうして完結が決定した後、魔人ブウ編が始まった回の扉絵でも亀仙人はこう言っている。
「「ドラゴンボール」は もうちびっとだけ続くぞ!」と。
登場は三十六巻(其之四百二十一)。
意向に反して連載を続けさせられた鳥山明は心身ともにボロボロとなって燃え尽きてしまい、
最終回で「猛血虎(もうけっこ)」というキャラを出し、ドラゴンボールはもう結構、と作者側からNO(ノー)を突きつけた。
そして上記の理由から漫画を描くのが嫌となり、ドラゴンボールを最後に長期連載はしなくなった。また、アナログでペン入れをすると体に蕁麻疹(じんましん)ができる「ペン入れアレルギー」となり、身体が拒否反応を起こすようになったため、以降はパソコンを用いてデジタルで描くようになったという。
後年には、TV番組『漫道コバヤシ ドラゴンボールZ 復活の「F」公開記念スペシャル』にて、『Dr.スランプ』から担当編集として付き合いのあったマシリトこと鳥嶋和彦が
「フリーザ編でやめてたら3つめのヒット作が書けたんじゃないかな」「あるところから書かせてはいけないところがあるんですね。作家さんには。(鳥山明は書かせてはいけないラインを超えて)真っ白になっちゃったんですね」と語っている(参考記事)。
すべての漫画家が、こち亀の秋本治(アトリエびーだま)みたいに1度も休載せず、40年も週刊連載できるわけでは無いのだ(※秋本氏が病気にかかったときは気合でラフ描いて、後はアシスタントに任せました)。
関連動画
タグは誤表記の「もうちょっとだけ続くんじゃ」の方が多い。また、それ以外の表記もいくつかある。
言葉通りにちょっとだけ続くものも、本来(?)のようにまだしばらく終わらないものもある。「ちょっと」という度合いが曖昧な言葉、セリフの分かりやすさなどから汎用性が高く、『ドラゴンボール』に限らずあらゆる動画で使われている。
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関連項目
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