わかむらPとは、フリーのアートディレクター・デザイナーである。
ニコニコ動画では主にMMDを使ったVOCALOIDの動画を中心に活動する動画投稿者である。
概要
商業テイストの映像をを多く手がける。ニコニコ動画の黎明期から活動していて、数多くのPの中で最も早くマイリスト総数10万を突破したPでもある。
「こーどぎあすっ(通称きしめんコードギアス)シリーズ」で一躍有名になったが、それを最後にアニメMADからは撤退。アイドルマスターのミュージックビデオ風MADを投稿開始。MAD作者としてNHKの番組に出演するなど、アイマスPの中でも知名度は抜群であった。
しかし、2010年11月以降は本格的に「わかむらP」名義でのクリエイター活動を開始する際に、一部を残してアニメ・アイマス等のMADを削除。その後、VOCALOIDキャラのMikuMikuDance動画作品を反復継続的に投稿して、ボカロPとしても有名になった。自称「孤高のボカロテロリスト」である。
現在は主にVOCALOIDやアーチストのミュージッククリップ、インターネットコンテンツ・テレビ番組などの映像ディレクターとして活動中である。
MADについて
アニメMADとしての本人投稿によるニコニコデビューは2007年3月6日「こーどぎあすっ 反逆のるる~しゅ」(SMILEVIDEOサービス開始日)である。初出は2chで2月に公開されたもの。その一部修正されたものがニコニコ動画に投稿された。その後同4月、5月に続編や関連動画を投稿。2007年5月1日「こーどぎあすっ 反逆のるる~しゅ 2nd」が投稿され50万再生を記録した。それを最後に撤退する。
2007年7月1日、『アイドルマスター 雪歩・亜美 LOVE.EXE PV風』でアイマスMADにデビューした。このときはそれほど注目されなかったようだ。しかし続く『アイドルマスター Perfume パーフェクトスター・パーフェクトスタイル PV風』(リメイク含め120万再生)において、まるで本物のミュージックビデオのような演出が視聴者の度肝を抜き、一気に注目されることなった。その後動画(sm580321、sm223668)が削除され一時騒然となるが、これは前述アニメMADの削除による連鎖削除だった。(削除された動画はその後別アカウントにて再アップされた。)
編集技術、エフェクト、音源のREMIX等すべてにおいて洗練された完成度に定評があるとされた。七夕革命後はこれに加えて影や光源、ステージをオリジナルに変えたミュージックビデオMADを発表した。クオリティの高さ(コマンド発覚からわずか一晩でジェバンニ動画を投下)、キャラ改変(衣装の色変えなど)の自然さ、さらに多数のエフェクトを投入しながら違和感なく動画を仕上げるセンス等、元々高かった技術力にさらに磨きをかけた、とされる。
しかし、フリーでの商業活動を開始するにあたり、著作権を侵害している動画を残しておくことが問題ではないかと考え、2010年10月23日のニコニコ生放送「わかむラジオ SP 出張版」にて、投稿したニコマス動画をすべて削除しニコマスから撤収することを表明した。[1]
そして2010年11月1日未明、合作以外のわかむらP名義で投稿した全てのMADを削除した。
MikuMikuDance動画作品について
主に「Lat式ミク」さんを用いたVOCALOIDオリジナル曲のミュージッククリップを投稿している。
MikuMikuDanceは編集素材の一つと考え、3dsMAX、Cinema4D、AfterEffects、Flash等の3DCGや動画編集アプリケーションで大きく編集を加えたものを投稿している、という。
モデルもテクスチャやボーン、IK、場合によってはモデル自体まで大きく改変して使用しているようだ。
2010年9月17日『初音ミク - モノクロ∞ブルースカイ MMDPV』でVOCALOID-PVを初投稿した。視聴者コメント上も好評価を得て、同日の世界の新着動画完走組になっている。
2010年9月26日『初音ミク - エレクトリック・ラブ MMDPV』は、デイリーVOCALOID総合ランキング1位を達成し、MikuMikuDance殿堂入りとなった。
2010年10月11日『初音ミク - Sweet Devil MMDPV』は、同日のデイリーVOCALOID総合ランキング1位、3万マイリストを達成した。本作品もMikuMikuDance殿堂入りとなっている。
2011年以降は「VOCALO Revolution」のOPを飾る映像となる『CUL(VY1) - Life size MMDPV (40mP×わかむらP×VOCALO Revolution)』、『初音ミク - Melody Line MMDPV』、『初音ミク - Memories MMDPV』など反復継続的ににミュージックビデオを投稿している。
MMD処女作は2009年07月14日投稿の『【MMD】 Billy Herrington Is STILL Alive ! PV風 feat.ユガミネーナー』である。(2009年の兄貴誕生祭合作内のシングルカット)
商業活動
前述の通り、氏はフリーのアートディレクター・デザイナーである。元々会社勤めの同職であったが、2010年11月頃に独立をして、「わかむらP」として仕事をするようになった。会社時代は映像よりも紙媒体の仕事が多かったらしい。同人・商業活動でPを外す場合は「ワカムラアツシ」という名義も使われる。
関わっている作品等[2]
- NOTTV「ボーカロイドステージ」舞台演出・ボーカロイド出演シーン
- CX「Mr.サンデー」初音ミク出演シーン
- CX「めざましテレビ」初音ミク 番組オリジナルミュージックビデオ
- 八王子P「fake doll」 ミュージックビデオ
- kz(livetune)×八王子P「Weekender Girl」ミュージックビデオ(SEGAとのコラボ)
- 八王子P「take it easy」 ミュージックビデオ
- livetune「Tell Your World」ミュージックビデオ(トリプルネームコラボ)
- 八王子P「NONSTOP LOVE MIXXX」 ミュージックビデオ
- 八王子P「Baby Maniacs」 Full Version ミュージックビデオ
- 八王子P「Sweet Devil」 Full Version ミュージックビデオ
- 八王子P「エレクトリック・ラブ」Extended Version ミュージックビデオ
- テレビ東京「ドリームクリエイター」 くぎうまちゃんミュージックビデオ
- 八王子P ベストアルバム「electric love」DVDメニュー・CMなど
- オリヒメヨゾラ「Ready-go-round」 ミュージックビデオ
- DANCEROID「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」 ミュージックビデオ
- DANCEROID 「シャカリキオンリーワン」ミュージックビデオ
- KBS・tvkほか UHF6局ネット「VOCALO Revolution」ミュージックビデオ
- me to me「スーパー☆スター」 ミュージックビデオ2種・CM制作
- YAMAHA 「VOCALOID 3」ティザームービー
- NHK 「へんし~ん劇場 萌え系二人羽織」映像製作・タイトルロゴなど
- ガマニア「DIVINA」各告知・アニメコラボ映像など
- 時報ちゃんのiPhone・iPadアプリ「時報ちゃん CV:伊藤かな恵」スペシャルムービー
- CDSM 2011-2012 ステージビデオ ほか多数
◆出演など
- ニコファーレでMMD杯を振り返ろう (ゲスト審査員)
- MMD杯審査員(第2回、第7回)
- P.C.M.Live! 02 (VJ・映像制作)
- CX「めざましテレビ」(インタビュー)
- Google TVCM(ゲスト・作品)
- CDSM 2011-2012 (VJ・映像制作)
- 「electric love」リリースパーティー@ニコファーレ(VJ・映像制作)
- 台湾盤「Sweet Devil」リリース記念パーティー(VJ)
- VOCARIA ON STAGE 2012 (VJ)
- テレビ東京「ドリームクリエイター」第3回 (ゲスト)
- テレビ東京「ドリームクリエイター」第40回 (ニコ生・ゲスト)
- NHKBS「ザ☆ネットスター!」(ゲスト)
- ニコラジ(ゲスト) ほか多数
エピソード
代表作であるアイドルマスター Perfume パーフェクトスター・パーフェクトスタイル PV風でネットランナー大賞 MAD部門銀賞を受賞。さらに『物を最も多く売った動画』に選ばれ、その後Yahoo!ニュースに掲載された。
2007年の「国際ニコニコ映画祭」審査員ユーザーゲスト枠に選ばれた。
友人達でプレイしたminecraftに大ハマりし、身内鯖専用の特設Webサイトを仕事の合間のわずかな時間を見つけて制作。仕事で培った攻略本の制作ノウハウを用い、無駄に力作なサイトとなっている。
2011年12月よりGoogleと初音ミクのコラボCMが放映開始。本人出演し、作品も4つほどこっそり使われている。当CMで使われたlivetuneの楽曲「Tell Your World」のミュージッククリップをファンタジスタ歌磨呂氏、TAKCOM氏とコラボで製作することが決定。アートディレクター3人の共演という他ではなかなか見られない企画である。
2012年2月1日に発売される八王子Pの1stメジャーアルバム「electric love」のDVDの制作を担当。DVD収録楽曲すべての制作を担当している。
ちなみに八王子Pの曲に宛てた動画は全てVJでの使用も念頭において製作されているため、制作サイズはHDシネマスコープ(1280☓720pixel アスペクト比12:5 レターボックスあり)だが左右をカットしてSDスタンダードサイズ(640☓480pixels アスペクト比4:3 レターボックスなし)でも使えるようにレイアウトがされている。そのため左右ギリギリにキャラクターがいることは殆ど無く、カット割りも四つ打ちのみで構成され、音にリンクするカメラ・エフェクト・振り付けが多用されている。
わかむラジオ
・放送時間は水曜日21:00~22:30(番組改変前は金曜日23:00~25:00)
詳細は「わかむラジオ」を参照のこと。
制作環境
Adobe Photoshop
Adobe Illustrator
Adobe Indesign
Adobe Dreamweaver
Adobe Flash
Adobe AfterEffects
MikuMikuDance
MAXON Cinema4D
Autodesk 3dsMAX
Steinberg Cubase Artist
Sony ACID Pro
IK Multimedia Miroslav Philarmonik
Microsoft Expression Media
関連動画
最新作・マイリスト
VOCALOID(MikuMikuDance)動画作品
アイドルマスター
合作
関連商品
関連項目
- アイドルマスター
- VOCALOID
- アートディレクター
- MikuMikuDance
- Perfume
- CUL
- Lat式ミク
- わかむラジオ
- きしめんコードギアスの人
- ぱうぱう
- わかむらP(ぱう)
- 艶村
- 若村技研
- わかむら回転寿司
- アイドルマスター×Perfume新作&リメイクプロジェクト
- 全体的にどうなってんだ
- もう適当に振り込む
- サイバー女子トイレ
- わかまらP
- オーキド軍の傭兵
- auto-tuneの本気
- わかむラボ
- oikawa
- アイドルマスターのプロデューサーの一覧
- MikuMikuDanceのプロデューサーの一覧
- 投稿作品の総再生数が多い動画投稿者一覧1000-1500
外部リンク
- wakamura plex - Blog
- わかむらP (wakamura) on Twitter
- The iDOL M@STER ニコニコ動画まとめWiki - わかむらP
- Togetter - 「わかむらP、ニコマスから「撤収」を発表!」
- "動画師"わかむらP、AKB48石田に動画テクを伝授
関連コミュニティ
脚注
- 14
- 0pt