アウェーゴール単語

アウェーゴール
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アウェーゴールとは、サッカーにおいて、劇的なシーンや「悲劇」と呼ばれるシーンを多数作ってきたルールである。

そのレベルは、過去サッカーで採用されていたルールであるVゴールゴールデンゴール、いわゆる延長サドンデス)方式に並ぶと言っても過言ではない。

概要

もう少し詳しく書くと、アウェーゴール制とはサッカーにおいて、2チームによる対戦をホーム&アウェー方式(それぞれの本拠地で1戦ずつ行う)で実施する場合によく用いられているルールである。

2戦を行った結果、

となるのは普通なのだが、サッカーではそれに加えて

というルールが追加されることが多い(これでも差が付かなければ延長戦に入る)。この制度をアウェーゴール制という。

アウェーゴール制の採用によって、通常不利であるアウェーの試合での得点の重みを増加させることが出来ると同時に、「1点でも取られると逆転される」場面が生じるため、緊感のある試合が多くなるとされる(次節の解説参照)。

アウェーゴール制の特殊な点

総当たり戦においては、勝点の関係で「相手に1点取られることで、最終結果で逆転されるケースがよく見受けられる(例:ドーハの悲劇)ものの、2チームによる対戦でアウェーゴール制が採用されない場合、そのようなケースは存在しない。1点リードしているチームが相手に1点取られても、引き分けの状態になるのみである。

しかし2チームによる対戦であっても、アウェーゴール制が採用されると、この「相手に1点取られることで、最終結果で逆転される」という状況が生じ得ることになる。

リヤドの悲劇」はアウェーゴールを巡る分かりやすい例とも言え、第2戦の間に逆転が3度生じている。
第1戦(バーレーンで開催)は0-0の引き分け。第2戦(サウジアラビアで開催)では

このように、「アウェーゴールで並んでいる/勝っているが、合計得点で1点劣っているため負けている」場合の1ゴールや、「合計得点で並んでいるが、アウェーゴールで劣っているために負けている」場合の1ゴールは即逆転となる。

アウェーゴールで決着した試合の例・関連動画

(H)がホーム、(A)がアウェー。

2010 FIFAワールドカップ アジア予選プレーオフ

合計得点2-2、アウェーゴール数2-0でバーレーン勝利。→ リヤドの悲劇

2010 FIFAワールドカップ ヨーロッパ予選プレーオフ

合計得点2-2、アウェーゴール数0-1でスロベニア勝利

2009-2010 UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝

合計得点4-4、アウェーゴール数2-1でバイエルン勝利

2006 FIFAワールドカップ アジア予選プレーオフ

合計得点1-1、アウェーゴール数0-1でバーレーン勝利

1998 FIFAワールドカップ 大陸間プレーオフ

合計得点3-3、アウェーゴール数2-1でイラン勝利オーストラリアホームゲームの開催地から「メルボルンの悲劇」とも。

日本とのプレーオフに敗れた(「ジョホールバルの歓喜」を参照)イランがここで勝利し、ワールドカップ出場権を得た。

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