『Buon Giornov!
地中海生まれの航空母艦Aquilaです。活躍する……はずですー。楽しみにしてて!』
アクィラ(Aquila)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘の一人である。
そうです、アクィラです。覚えてくれました?
2016年8月12日より開始された夏イベント「迎撃!第二次マレー沖海戦」のドロップ限定艦として追加された。E-3及びE-4での邂逅が確認されているが、最終海域であるE-4で掘るのは困難を極める。素直にE-3で掘るのが無難だが、どちらも連合艦隊での出撃となるので消費はそれなりに大きかった。
イベント終了と共に、現在は入手不可。これまで、初登場がイベントドロップ艦だった場合は、再登場は割と早い傾向がある。備えよう。再度入手の機会が訪れたのは約1年後の2017年夏イベント「西方再打通!欧州救援作戦」だった。この作戦では地中海まで遠征して直接イタリアにアクィラを迎えに行くことができた。2017年9月現在、やはりイベント終了と共に入手の機会は失われている。
イタリア海軍の航空母艦で、グラーフ・ツェッペリンに続く2隻目の海外空母であり、2隻目の未成艦でもある。飛鷹や隼鷹と同じく商船改造空母であるが、図鑑の説明で「大規模改装で、正規空母に近い性能を発揮した...はず」とあるように、正規空母という扱いになっているが、ステータスに関しては完全に軽空母並となっている。ただし、未改造での2スロ目の搭載数は26機と正規空母並になっている。なお、改造後の搭載数は飛鷹改や隼鷹改二と同じく66機とやはり軽空母並になっている。
2019年に入ってからアップデートで若干ステータスが上積みされ、Re.2001 OR改とRe.2001 CB改で装備ボーナスが得られるようになった。これで一層活躍する……はず。
容姿は、栗色の髪をアップにまとめ、赤いワンピース風の制服を身に纏っている。胸部装甲はイタリア艦らしくでかい(いや、リベは駆逐艦だからね)。中破すると例によって服が破けてみごとな南半球が露わになってしまう。
見た目から感じる印象とは異なり、意外と茶目っ気があるお姉さん的な性格。そのためか口癖も「よしよし」と、かなりの頻度で口にしている。後述する戦歴でカタパルトを譲り受けたこともあり、グラーフにはやたら対抗心を燃やしている。夜戦も「グラーフにできるなら、アクィラにだって、きっとできるはず!」と口にしているが、勿論彼女は夜戦に参加できない。また、赤城のことも「アカーギ」と呼び、グラーフとともに張り合っている模様。
なお、料理は食べる派らしく、朝食時は艦娘が作ると知って早引けしようとしたり(結局提督が作った)、昼食時は格下のはずの重巡ザラに頼り、夕食時はとうとう開き直ったのか最初から間宮に行くことにして、結局最後まで作ってくれない。最近では珍しいパターンと言える(いやポーラは置いておいて)。2019年バレンタインイベントでついに料理の腕前を披露してくれたのだが……ジェノベーゼチョコって何ですか?(仮にジェノベーゼソースを使ったチョコと考えるとバジル風味ということになる。実際に作られていたようでもある。)しかも試食していないときっぱり言い放つ始末。どうして艦これのイタリア艦は謎グルメに走るのか。補足だがジェノベーゼ(genovese)、イタリア北部のジェノヴァはトリノに隠れはするもののチョコに関してそれなりに由緒がある都市であり、創業200年を超える老舗の菓子店『ピエトロ・ロマネンゴ』や、こちらは創業150年の『ロメオ・ヴィガノッティ』等、イタリア物産展にも顔を出している老舗洋菓子店が存在する。
弓を手にしているところから、日本の正規空母と同様に弓を使って艦載機を射出すると思われる。海外空母で弓使い(洋弓)は初となる。
2017年8月イベントで同じく弓使いの海外空母であるアーク・ロイヤル(艦これ)が加入したが、アクィラの短弓に対して、アーク・ロイヤルは所謂ロング・ボウ(長弓)の違いがある
アクィラの戦歴ですか?いいですとも。出撃、いつですか?
イタリアン・ライン社の客船「ローマ」として1926年2月26日に進水、同年9月21日に就役した後、1941年11月に空母化改造として起工した商船改造空母である。イタリア海軍はワシントン会議で空母の保有枠6万トンを認められたが、狭い地中海が主戦場であることや、発言力が強い空軍大臣が空母の必要性を認めようとしないこともあり、海軍も空母を建造しようとはしなかった。仮想敵であるフランス海軍も、低速の空母を一隻のみしか保有していなかったことも関係している。
しかし、1939年、ドイツ海軍のポーランド侵攻が起因して第二次世界大戦が勃発。制空権が重要視されるこの大戦で、イタリア海軍にエアカバーがないことが問題視された。実際に、マタパン岬沖海戦では制空権を奪われ重巡3隻(ザラ、ポーラはここで沈んだ)を失う大損害を出し、極めつけのタラント空襲では、イタリア戦艦が一挙に半減するほどの壊滅状態(リットリオを含む戦艦3隻が大破している。日本ではマイナーだが、真珠湾攻撃、マレー海海戦でのプリンス・オブ・ウェールズの撃沈と並んで航空戦力への転換点となったと言われる)となった。
流石にここまでやられてはイタリア海軍も空母の有用性に気付いたのだが、もはや一から建造する時間的猶予はなかった。そこで目に付けられたのが大型客船の空母改装であった。
計画上の性能は以下の通り。
- 基準排水量23,500t(基準排水量25,675tの翔鶴型なみ)
- 機関は建造が中止になった軽巡のものを4セット搭載し、最高速度は30ノット(千歳型改装空母と同等)。
- 兵装は13.5cm単装砲(これも建造中止になった軽巡の主砲を流用)×8、6.5cm単装高角砲×12、6連装20mm機銃×22
- 艦載機は51機(露天駐機10機、格納庫の天井から吊り下げ15機を含む)。なお、艦載機は全て艦上戦闘機Re.2001ORの予定で、攻撃機や爆撃機は積む予定ではなかった[1]。ちなみに、Re.2001ORの本来の設計では翼を折りたためたため、これなら66機まで搭載可能予定だった模様。
とまぁ、確かに正規空母と呼んでも遜色のない性能であった。……完成さえすれば。
1941年11月にアンサルド社のジェノヴァ造船所で空母化改造が開始され、同名の「ローマ」という戦艦が既に存在していることもあって、艦名も「アクィラ」に変更された。しかし、船体の改造が多岐に渡ることや資材不足とイタリア人気質もあって改装工事は遅延した。結局、1943年9月に進捗率約80%のところでイタリアが降伏し、完成には至らなかった。
その後、ドイツ軍が改装工事を引き継ぎ、現地で艤装工事が行われたが、1944年6月16日の連合国軍による空襲を受け損傷し、さらには1945年4月19日に連合側についたイタリア海軍の人間魚雷による攻撃を受け大破。もはやその状態ではどうにもならず、最後の使い道とばかりにジェノヴァ港の出入りを塞ぐ障害物にするためドイツ軍によって自沈処理された。
よしよし、関連動画もばっちりね!アクィラ、抜錨しまーす!
あら、可愛い関連静画。提督、Grazieです。
関連コミュニティの皆、付いてきなさい!なんちゃって...あ痛っ...。
あら、関連項目ですね。アクィラがお持ちします。よいしょっと。
2016年夏イベント『迎撃!第二次マレー沖海戦』新規実装艦娘 | ||
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脚注
- *なお、艦これに実装されている艦載機Re.2001OR改は、Re.2001ORのさらにif改造型(日本空母でも使えるように改装した?)である。"OR"とは、"Organizzazione Roma"で「ローマ所属機」の略。当然、「ローマ」は戦艦ローマでは無く、アクィラに名前が変わる前の商船ローマのことで、もしアクィラが正式に完成していれば、Re.2001OAになっていただろう。
あと、Re.2005改の妖精さんはアクィラに似ているが、史実ではRe.2005を搭載する予定はなかった。
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