アダルトマン将軍とは、日本の一般的な成人男性のはずだった人物である。
概要
2018年5月の「なんJ春のヘイト動画通報祭り」の頃に突然日本の保守系ネットユーザーのシンボルとして注目を浴びた。出自、経歴はいまだに一致した見解がないが、アメリカ軍の騎兵将校説、ドイツ国防軍の将軍説、お雇い外国人説、AV男優説、アメリカ連合軍の将軍説などが有力説として知られる。
また真偽は不明だが、数千騎の騎兵を率いてなんJ民や左翼活動家を襲撃してパソコンやスマホを破壊して回っているという報告も寄せられている。
元ネタ
ある人がアメリカのYoutubeのフォーラムに投稿した英文、「I am a Japanese general adult man」が元ネタである。
彼は日本のYoutubeにて「特定思想を持った人の動画のみが集中して削除されているのではないか」という疑念を持ち、日本のフォーラムで投稿をしていたのだが、「そんなことはない」と取り合ってもらうことができなかった。
そこで彼は本国アメリカのYoutubeフォーラムへ行き、日本のYoutubeで起こっていることを説明し、対応してもらうことを考えたのだ。
だが多くの日本人がそうであるように、彼も英語が苦手であった。きっと彼自身にも自覚があったのだろう、恐らくカタコト英語の謎の外国人として訝しがられては良くないと考えた彼は、「私は日本の一般的な成人男性です」という一文を追加することにした。
「I am a Japanese general adult man」
実際に英語を使ったことのある人なら分かるだろうが、多少間違っていても大抵は相手が意図を汲んでくれるため意外と通じるものである。特に英語の場合は世界中の人は使う言葉なので、カタコトでも大人なら変にあげつらうような人は少ない。
しかし前述の一文は、奇跡的な間違いが重なってしまった。文法と単語の両方が微妙に間違っているため、ぱっと見たときに本来の文意がすぐ汲み取れない文になってしまったのだ。
そして「一般的」を意味するはずの"general"が、別の意味を帯びてくる。すると以下のように読めてしまうのだ。
「私はニッポンの、アダルトマン将軍だ。」
もちろん実際には"adult man"ではなく"Adultman"とならなければこのようには読めないのだが、エロサイト管理人のハンドルネームのような妙な語感があり、5chを経由してTwitter上で瞬く間に広まってしまった。
しかし、苦手な英語に挑戦してでも海外のフォーラムに突撃しようとする勇気は、褒められるべき姿勢だろう。少なくとも前述の英文がどのように間違っているのか分からなかった方は、彼の英語力を貶すのは間違いである。
さて、肝心のアメリカYoutubeフォーラムでの回答はどのようなものだったのか。それは「日本語のフォーラムはこちらです。思想は関係なく、利用規約に反していれば削除されるはずですよ。」というような、取り付く島もない返事だった。
それに対して彼は「Thanks your advise too much.」と書き残し去っていった。
参照:
Regarding large volume account BAN of ...
Buzzuap!の記事
流行の秘密
本記事の掲示板でもアダルトマン将軍の流行の理由は議論の焦点となっている。
・「祭り」の最中だったために、英語の文法ミスが不幸にも必要以上に注目を浴びてしまった
・いかにもそれっぽい字面
・一部の保守ネットユーザが好んで用いる「普通の日本人」というフレーズへの反感
などが主な理由として挙げられている。
アダルトマン将軍は実在するか?
歴史好きの読者は歴史上アダルトマン将軍が実在したか、どこの戦場で活躍したのか気になってしょうがないのではないだろうか。しかし残念ながら、アダルトマン将軍の実在を裏付ける証拠は現在発見されていない。また、Google検索やオンライン上の人名図鑑などから判断する限りそもそもAdultman姓自体が存在しない(あるいは非常に珍しい)ようだ。
また、一部でアダルトマン将軍は南北戦争で活躍した南軍の将軍だという話がまことしやかにささやかれている。おそらく初出は嫌儲板のスレだと思われるが、Googleの検索結果のスクショを根拠とした
という書き込みがあったのが元ネタである。しかし、残念ながらこれは間違いだった。
検索結果の出典はアメリカの古い新聞をデータベース化したサイトに掲載されていた、ニューオリンズの新聞"New Orleans Daily Crescent"誌1860年6月9日朝刊号だ。しかし、どこを見てもGeneral Adultmanの文字は見当たらない。いったいどういうわけなのだろうか…
種明かしは単純だ。海運欄に、"General J.A. Quitman"号という汽船についての記事があるのだが、画像認識AIが誤って”General Adultman”と文字に起こしてしまったというわけだ。
ちなみに、Quitman将軍は米墨戦争で活躍したアメリカ軍の将軍で、"General J.A. Quitman"号は当時ミシシッピ川最速の汽船で南北戦争では南軍の輸送艦として活躍したようだ。
実は、Google翻訳で「私は日本人の一般成人男性です」と入力すると"I am a Japanese general adult man”と返ってくることから、あの文章は機械翻訳で作成されたものではないかという疑惑がある。これが正しいとすると、奇妙な偶然だが二人の「アダルトマン将軍」がAIのミスによって誕生してしまったということになる。
不完全なAIを鵜呑みにしてしまったり、ネット上のデマや扇動を真に受けてしまったりしてしまうような情報化時代の権威主義に対してアダルトマン将軍は警鐘を鳴らしているのかもしれない。
*参考スレ:ネトウヨさん、YouTube英語版ヘルプフォーラムでウヨ動画BANの意義申し立て → 白人様に一蹴されてしまう ☆3のレス番10
*当該スクリーンショット:http://i.imgur.com/xu6AFu5.jpg
使用例
現状、保守系ネットユーザへの煽りとして頻繁に用いられている。
3420 : 削除しました :削除しました ID: jnuNWUqJF2
3424 : ななしのよっしん :2018/05/30(水) 21:58:52 ID: 2gCxNHpceL
>>3420
アダルトマン将軍!英語力マウンティング作戦は行く先々で突っ込まれて失敗に終わった事を認めるべきであります!ニコニコ大百科 なんJ春のヘイト動画通報祭りの記事より引用
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