株式会社アップフロントワークスとは、アップフロントグループに所属するレコード会社。
1993年にワーナー・ミュージック・ジャパンとアップフロントとの合弁で設立された株式会社ワン・アップ・ミュージックを母体としている。その後、1995年にアップフロントがポリスターから資本を引き上げた際に設立された会社・Y.J.サウンズを1998年春に吸収合併し株式会社ゼティマに改称[1]した。
2001年にはモーニング娘。の爆発的な人気に乗って、ポニーキャニオンとの合弁で株式会社ハチャマを、キングレコードとの合弁で株式会社ピッコロタウンを設立、ハチャマには安倍なつみを、ピッコロタウンには後藤真希を振り分けレーベルの看板とした。2004年3月にゼティマがハチャマ・ピッコロタウンを吸収合併して設立したのが現在のアップフロントワークスである[2]。
概要
主に以下のレーベルがあり、現在アップフロントグループ・系列芸能事務所に所属している歌手の楽曲(CD、デジタル音源)、映像ソフト(ライブ映像、イメージビデオ)は、大半がこれらの所属レーベルからリリースされている。例外は演歌・歌謡曲歌手の松原健之(テイチク所属)、タワーレコードのレーベル・T-Palette Records所属のアップアップガールズ(仮)ぐらいである。
逆に言うと現在アップフロントワークスに所属している歌手はほぼ全てアップフロントの所属アーティストであり、唯一の例外がスペースクラフト所属のカレッジ・コスモスである[3]。
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zetima
設立以来ソニー系列の販売会社で製品を流通させており[4]、現在の販売会社はソニー・ミュージックマーケティング。設立経緯からメインのレーベルとして位置づけられ、2015年以降にメジャーデビューしたハロプロのグループは現状では全てこのレーベル所属になっている。
ソニー系列なので特典券付きCDはフォーチュンミュージックで販売される(以前はキャラアニ・チャンスで販売されていた)。 -
hachama
ポニーキャニオンとの合弁で設立された株式会社ハチャマに由来するレーベル。名称は“Have a child(tʃáild) mind again”を縮めたもので、ポニーからの連想で木馬をシンボルマークにしている。当初は安倍なつみを看板に据えていたが、程なく藤本美貴が加わった。後に真野恵里菜・スマイレージ・Juice=Juiceとハロプロエッグ/研修生出身者が立て続けにこのレーベルからデビューしたが、Juice=Juice以後ハロプロの新規グループは6年以上にわたってこのレーベルからはデビューしていない。毎年春夏に行われるハロプロ合同コンサートの映像ソフトはこのレーベルから発売される。
特典券付きCDはポニーキャニオンショッピングクラブで販売される。 -
PICCOLO TOWN
キングレコードとの合弁で設立された株式会社ピッコロタウンに由来するレーベル。設立当初は後藤真希を看板に据え、翌年からはハロー!プロジェクト・キッズ関連グループ(あぁ!、ZYX)がデビュー、その流れでBerryz工房もこのレーベル所属となった。
美勇伝解散後は事実上Berryz工房のプライベートレーベルのような状態が長く続いていたが、2013年9月以降販売会社がキングからポニーキャニオンに変わり、実質的にhachamaレーベルと変わらなくなった。Berryz工房の活動停止で所属アーティストが事実上居ない状態になり、このまま消滅するかと思われたが、細々と継続している。
このレーベルから現状最後に発売されたハロプロ関連商品は嗣永桃子の引退記念アルバムとラストライブDVDである。つまりももちは最後まで本所属はBerryz工房だったということになる。
特典券付きCDはポニーキャニオンショッピングクラブで販売される(キングレコードが販売していた時はキャラアニ・チャンス)。 - Rice Music……PICCOLO TOWNのサブレーベルにあたる演歌・歌謡曲専門レーベル。杉田二郎、高山厳、ばんばひろふみ、堀内孝雄、前田有紀、ブラザーズ5等が所属。
- UP-FRONT WORKS……上記のメジャーレコード会社系列で流通するレーベルに対し、いわゆるインディーズ流通(ダイキサウンドが流通・販売)のレーベル。アップフロント所属アーティストの「インディーズデビュー」とは、このレーベルからCDが出ることを意味する。ハロプロ関連の会場限定販売の映像ソフトや舞台のサントラなどもこのレーベル。
削除状況
関連外部リンク
関連項目
脚注
- *そのため、モーニング娘。はメジャーデビューシングル「モーニングコーヒー」だけがONE UP MUSICレーベルから発売され、2ndシングル「サマーナイトタウン」以降現在のzetimaレーベルでの発売となっている。
- *アップフロントの総帥・山崎直樹はこの時期すでに「近い将来、CDは全く売れなくなる」と予想しており、「できる限り内製化しコンパクトな体制に」「できる限りコストカット」「できる限り税金は安く済ませる」という経営姿勢を現在まで貫いている。
- *アップフロント所属の山木梨沙が参加していたため、広い意味では「アップフロント所属のグループ」とも言える。
- *ONE UP MUSICレーベル時代はワーナージャパン。
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