当記事は1を解説する。
アブ(虻)とは、ハエ目・ハエ亜目・アブ科の昆虫、もしくは、双翅目・短角亜目・直縫短角群に属する昆虫の総称である。
概要
もっぱら成虫が吸血性であることで有名。家畜のウシやウマ、時にヒトを鋭い口吻で刺し、傷口から溢れた血を啜る。
その荒っぽいやり口のせいで、麻酔唾液付き+毛管現象により気づかれぬうちに吸血することに特化した蚊とは違い、刺された瞬間はっきりと分かる鋭い痛みが走る。 刺され跡は一般にかゆくなり、体質によっては水ぶくれや化膿が起こる。吸血を積極的に行うのは成熟した雌のみで、理由は蚊と同じ「卵作りのための栄養源補給」である。
幼虫は泥中(湿地中)・土中など種により多少生息域に差はあるが、一般に水分を多く含んだ柔らかな湿地に住み、ミミズや他の昆虫を捕食して暮らしている。
カとアブとハエ(、あとハチ)
これらはハチ以外みな「双翅目」の仲間であり、近い分類であるがために和名上では結構な混同が認められる。
(※双翅目:4枚ある翅のうち、後ろの翅1対2枚がバランスをとるためだけの"平均棍"に退化/変化しており、一見するとまるで翅が2枚しか付いていないように見えることから付けられた分類名。)
例えば代表は、春先のタンポポなどにてミツバチやチョウに紛れて蜜を吸っている、ハチ模様に擬態したハエ顔の奴。
ハチと違い空中でホバリングやバック移動が可能なことから、ちゃんと見ていれば「ハチじゃない」ことにはすぐ気づくと思われるが、彼らは「●●ハナアブ」「●●ヒラタアブ」等と呼ばれる昆虫でありながら分類上はハエである。
逆に、本当にアブの仲間であるのに「色が地味」「ハチ風の擬態をしていない」という理由で「~~バエ」と命名されてしまったアブ(オドリバエ科、アシナガバエ科など)も存在。 風呂場や便所にしばしば沸いているハート型のアイツ、「チョウバエ」に至っては、翅は鱗粉があってチョウっぽいが、幼虫は有機汚物食で生態上はハエっぽい、しかしてその実態は"カ"の仲間だという。いい加減にしろ。
・・・ともかく、俗名上では「ハチみたいな模様をしているのに顔面がハエっぽい昆虫」を総じて「アブ」と呼んでいた結果が、この命名カオスである。分類学者・生物学者らの命名と普及呼称のせめぎ合い、当時の苦労の足跡が伺える。
この手の「どっちがどっち」系の和名混在は"サメとエイ"(ノコギリザメ・ノコギリエイ)など、他の生物群にも認められる。
余談としてハチとアブは、擬態模様の類似以外に「どっちも刺す、刺されると腫れる」という観点からも混同されがちであるが、
ことわざ
虻蜂取らず・・・欲を出して複数の成果達成を得ようと横着し、両方とも取り逃すさま。二兎を追うもの一兎をも得ず。二兎の喩えで「得られない」のは猟師であるが、虻蜂の喩えで両方の虫を「得られない」主語は「クモ」。
虻と蜂が同時に巣に引っかかるものの、どちらを先に仕留めるかで巣を右往左往し、結局どちらにも逃げられてしまった――という間抜けな蜘蛛のお話が語源である。
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関連項目
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リビジョン番号: 850559
読み:アブ
初版作成日: 09/06/27 00:28 ◆ 最終更新日: 10/08/04 19:59
編集内容についての説明/コメント: 実況者アブについて誘導
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