中央情報局(CIA:Central Intelligence Agency)とは、アメリカ合衆国の諜報機関である。 連邦政府では手が出せないような裏家業(反米政権の転覆や要人暗殺)を行っていると言われており、「もう1つのアメリカ政府」「クーメーカー(クーデターメーカー)」等と呼ばれることもある。
概要
名実ともに世界最強国であるアメリカ合衆国の諜報機関として有名である。
いろいろ秘密が多く、アメリカの国益に反するような国にはクーデターが起こるよう工作したり、反米的な人間を暗殺したり、親米的な組織は援助したりしていると言われている。
冷戦中は主にライバルのソビエト連邦国家保安委員会(KGB)を初めとする東側諜報機関と争ったが、冷戦が終結して必要性が低くなると予算は縮小された…のだが、911テロ以降はアメリカの対テロ戦争のため予算が増額される。
その活動内容と自国が世界に誇る組織であることから、ハリウッド映画ではやられ役だったり登場人物の前歴だったりとFBIとともに大活躍している。ハリウッドの影響からか数々のアニメ、ゲームでもたびたびその名が挙がる。このため日本では一番よく知られている諜報機関(スパイ機関)と思われる。
加えて、過去実際にクーデターや政権転覆等を第三国を中心にコーディネートしていたため黒い噂が絶えず、必然的に陰謀論の世界では悪役として非常に人気が高い。やれ闇の政府の片棒を担いでいるだの、宇宙人の存在をひた隠しにしているだの、とりあえず悪そうな多岐にわたる活動を展開している…らしい。(なお、当記事においても「アメリカ大統領選の不正関与が疑われたのを皮切りに、ドイツにてアメリカ軍との銃撃戦が発生、死傷者まで出した」などという出所不明の怪情報が大真面目に記載されていた。)
上記にあるとおり9.11テロにより予算が増額され、「結果として」得した組織であるため、陰謀論の世界では9.11の首謀者扱いされることも珍しくない。とりあえず何か事件が起こってCIAの予算が増額されたら、それらはすべてCIAの仕業である。オマエノシワザダタノカ
当然だが、CIAも所詮は米国政府の一機関に過ぎず、「米国の国益のために」「予算の範囲内で」活動することしかできない。秘匿性の高い組織であっても魔法の組織ではない。
前身
外国において、侵略軍に抵抗を続ける現地人のゲリラを訓練したり、組織化を助けるという特務を世界で最初に実行したのは、第二次世界大戦中のイギリスSOE(Special Operations Executive、のちにSASとなる)と言われている。これを真似てか、米政府各組織で行われていた諜報活動の調整組織として、時の大統領フランクリン・ルーズベルトによって設立されたのが情報整理局(OCOI:Office of the Coordinator of Information)である。これはCIAの前身の前身にあたる。
しかし間もなくOCOIは戦略情報局(OSS:Office of Strategic Services)と戦時情報局(OWI:Office of War Information)に分割され、前者は「裏の」、後者は「表の」情報戦を担当することになった(因みにOWIはその後紆余曲折ののち各組織に分離統合され、単一の組織としてはすでに消滅している)。このうち、「裏の情報戦」を行っていたOSSこそが、後のCIAへと繋がる組織である。
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関連項目
- 諜報機関(但し、情報機関と分ける場合もある)
- KGB(ソビエト連邦国家保安委員会)
- FSB(ロシア連邦保安庁)/SVR(ロシア対外情報庁)
- MI6(イギリス情報局秘密情報部)
- 公安調査庁 / 内閣情報調査室(日本はこの2つなどが該当)
- CIA専用便利リンク
- カノッサ機関
- 7
- 0pt
- ページ番号: 4137080
- リビジョン番号: 3083774
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