アメリカ野砲隊とは、海兵隊に所属していたマーチ王ことジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa)が作曲したマーチである。原題はThe U.S. Field Artillery Marchでありここからこの邦題が付けられた。1917年に完成。関連曲である陸軍は進んで行くおよび弾薬輸送車の歌(ケーソンは進んで行く)との関係についても多少記述しておく。
概要
スーザの曲の中でも比較的有名である。自衛隊などでは、実際に演奏中に砲弾の音を用いて演奏されることがある。曲構成はIABBCDCと割とオーソドックスなマーチである。アメリカ陸軍の野戦砲兵隊所属ジョージ・フリードランダー大尉がジョン・フィリップ・スーザに作曲を依頼して作られた。ゆえにこのような名前になっている。
とくに中間部(上記でいうC)以降のメロディは有名である。ここの部分はもともと陸軍の中尉であったエドマンド.L.グルーバー(Edmund Louis "Snitz" Gruber)が1908年に作曲していた弾薬輸送車の歌の引用である。この曲は当時すでに陸軍で親しまれており、フリードランダー大尉の求めで取り入れられたという。当時は弾薬輸送車の歌の作曲者が分かっておらず、彼らは南北戦争の時代の歌と勘違いしていたという逸話がある。このメロディーは後の1956年に歌詞がつけられ、陸軍の公式マーチとして使われており、これがいわゆる陸軍は進んで行く(The Army Goes Rolling Along)とよばれる曲である。
この曲は陸軍のほか日本ではアドバンスド大戦略やガールズ&パンツァーにおける戦闘曲で使用されている。ガールズ&パンツァーにおいてはオリジナルサウンドトラックにアメリカ野砲隊マーチとして収録されている。ガルパンについては本物とは少々編曲が異なり、聞くところ中間部の上記I(イントロ)からABをとばしてCDCの部分を繰り返すような編曲になっているように思われる。実際に聞いてみるのが一番か。
作曲者スーザはほかにも星条旗よ永遠なれや美中の美、ワシントンポストといった著名な曲を沢山作曲しているが、それらはスーザの頁を確認して欲しい。
関連動画
アメリカ野砲隊はこちら
陸軍は進んで行くはこちら
上記曲に引用されたグルーバーの弾薬車の歌(ケーソンは進んで行く・弾薬輸送車の歌)はこちら
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt