アラバスターとは、
ここでは2の作品について言及する。
概要
週刊少年チャンピオンにて発表された手塚治虫の作品。性格の歪んだ人物が多数登場し、手塚作品の中でも1・2を争うダークな作風。手塚本人はこの作品を気に入っていない様子で、精神的にまいっている時期に書いた作品だとコミックのあとがきで語っている。
あらすじ
ウィスコンシン生まれの黒人、ジェームズ・ブロックは、持って生まれた類まれなる身体能力でミュンヘンオリンピックにおいて6つの金メダルを獲得。さらに美しい女性、スーザン・ロスのハートを射止め人生の絶頂であった。
しかし、その後、彼の肌の色を理由にスーザンに無残に振られ、その際のトラブルが元で3つの罪で刑務所に収監される。刑務所で出会ったマッドサイエンティストに透明人間になる装置の存在を聞かされ、自分の体を全身透明にしようと試みるが、装置が未完成であったため、無残な姿になる。
醜い姿となった彼は、「アラバスター」と名乗り、この世の「美」に対して復讐を決意する。すべての価値の転覆を図り、異形の都「アラバストピア」の実現を夢見て・・・
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