アラン(仮面ライダーゴースト)とは、特撮ドラマ『仮面ライダーゴースト』の登場人物である。
演:磯村勇斗
この記事には一部ネタバレがございます。それでも良い方、バッチリミロー!!
編集者の君が概要を書いてくれれば私はとても嬉しい
英雄眼魂を狙う敵怪人「眼魔」を使って暗躍する謎の青年で、彼自身も眼魔であり、眼魔の住む世界を行き来するときは眼魔眼魂に変身する。眼魔の世界の指導者であるアドニス大帝の息子で、兄にアデル、姉にアリアがいる。
戦闘力は生身でスペクターを圧倒するほど強い。眼魔の成長速度が人間よりも極端に遅いためか、たこ焼き屋のフミばあ(75歳)の倍以上は生きているとのこと。
当初は英雄眼魂を集める男・西園寺主税と共闘し、複数の眼魔を生み出し、特定の場所へ眼魔眼魂をばら撒いて人間の体内に埋め込んで操り何らかの作業をさせる事件を起こしていた。ただし西園寺とは本来の目的が異なるらしく、大天空寺のモノリスと似たものを作り、事件現場に大きな目の紋章を浮かべる仕掛けを施したりと単独でも暗躍を続けていた。
仮面ライダーゴーストにことごとく計画を邪魔され、父からお目付役としてジャベルという男と行動を共にする。だが、英雄の眼魂の強大な力を目にし、さらにジャベルとアデルが英雄の眼魂について何か隠していると疑い、西園寺が消滅したこともあってついに本格的に行動をする。この時に起こした人工衛星ジャックの際、仙人のおっちゃんに「本気になったか」と言わしめた。
中東風のファッションを身を包んでいた彼だったが、正装と思しき黒衣に身を包み、ジャベルから手に入れた深緑とクリーム色の英雄の眼魂、そして新型のゴースト眼魂・ネクロムを手にし、ゴーストとスペクターの前に仮面ライダーネクロムとして立ちはだかる。
ネクロムに変身した後は命の意味を訴えるタケルに対し、命を互いに奪い合う人間の方が理解ができないと言い放ち、人間の世界も眼魔の世界と同じにして自身がその支配者となる野望を打ち明ける。
スペクターこと深海マコトとは親友の間柄だったが、妹・カノンを蘇らせることとゴーストから眼魂を奪うことしか眼中にない彼を理解できず、カノンが蘇った時に「二人で人間として生きる」と決意した彼を「妹のことならなんとかしてやれたのに」と未練を残しながらも、彼と決別する(カノン曰く眼魔の世界に来てしまった自分たちを助けてくれたそうだが……)
上記のように、マコトに対しては本心から友情を抱いていたようで、最早異常とも言えるほど強い執着心を抱いており、何度もマコトに元に戻るよう説得を試みるも失敗した後、ネクロムに変身した際にはマコトを倒すことで眼魔の世界へと連れ戻し再会しようとするなど、常軌を逸した行動も見せるようになる(これについての理由は後に明らかになる)。
そしてゴーストこと天空寺タケルについては「スペクターを変えてしまった邪魔者」と憎悪を向けるようになり、対峙した際に「すべての命に意味がある」「友達になれたなら眼魔とだって分かり合える」という彼の言葉に苛立ちを募らせるようになる。
その後ナイフ眼魔と交戦しているマコトの前に現れ、スペクターは自らの手で葬るとナイフ眼魔を制しながら、変身が解除されたマコトに対し、そのベルトに自らのネクロム魂を無理矢理入れて「仮面ライダーネクロムスペクター」へと変身させ、彼を自らの意のままに操ることに成功させる(この際アランは「これで私たちは本当の友になった」と微笑を浮かべていた)。
その後、マコトを探しに来たタケルとカノンに対しては、居場所は知らないと嘘をつく。しかしタケルに対しても攻撃はせず、カノンには「お兄さんは大丈夫だろう」と意味深な言葉を残す。
ただ人間界の一部の知識に疎いものがあるらしく、たこ焼きを初めて見たとき「眼魂か?」と言ったり、それが食べられることを知った時には驚いた表情を見せる。更に蒼い空や小鳥のさえずりに目を細めたり、公園で遊ぶ子供達や家族、散歩している老夫婦を見てどこか儚げな表情を見せたりもしているが――。
「迷った時は、自分の心に従え」
後にタケルによりネクロムスペクターも元に戻され、怒りのままに襲い掛かろうとしたが、「眼魔の世界」からの招集命令にやむなく従うことになる。
しかし、眼魔の世界に突入したタケルとの戦闘の最中、あろうことか兄であるアデルに父の殺害容疑という冤罪をかけられ、アデルに自身の眼魂を破壊されてしまう。
しかし、眼魔にとって眼魂の破壊は永遠の死ではなく、保管されている生身の肉体への魂の移動である。マコトも眼魔であり、肉体は眼魔の世界にあったため、「眼魔のマコトを倒し眼魔の世界に連れていく」ことは彼等の常識では間違ったことではなかった。
アランもそれにより復活し、紆余曲折を経て現実世界に行くこととなるが、その不便さに苦戦。アデルについたジャベルに命を狙われるが、最期まで自分を親友と信じ、自身を庇って消滅するマコトの姿に思わず涙を流した。
生身の肉体を持つことにより初めて生じた「死の恐怖」、これまで敵対していたタケルとの共闘の持ちかけ…
迷いの果て、たこ焼き屋を営んでいるフミばあの言葉によりある程度吹っ切れ、タケル達と協力し、自身と同様生身の身体になっている父アドニスに会うことを決意する。
しかし、眼魔の世界で再会したアドニスは自らを庇い、アデルにより命を落とす。それにより茫然自失に陥っていたが、親友であることを未だ疑わないマコト、アラン自身に心があることを説くタケルの言葉が、自身にある心と向き合うきっかけとなる。
そして追撃に現れたアデルが、己も父も不要な存在と断言したことで、眼魔世界が「完璧な世界」であるという認識が間違っていると断じ、遂にアデルに抗う意思を固めた。
アデルの暴走が始まる前に、父から贈られた言葉…「迷った時は、自分の心に従え」。この時になって、遂にアランは自らの心に従い、戦うことを決意したのだった。
決意を固めたのもつかの間、お世話になったフミばあが天寿を全うする。しかし、タケル達の言葉を受け、新たな理想を胸に、人間界を守り、眼魔の世界を人間界のように変革するために戦うことを決意。遂に真の意味でタケル達の仲間になり、ゴースト界のトリプルライダーが真の意味で力を合わせることになった。
これからもアランは、フミばあにもらった宝物と共に生きるのだろう。
余談だが、決意を表すかのようにフミばあに贈られた服を着て、たこ焼きを食べながら戦うスタイリッシュたこ焼きアクションは演出面でもシリアスな笑いとしても好評だった。
仮面ライダーネクロム
彼が変身する仮面ライダーで、本編に先駆け『MOVIE大戦ジェネシス』で登場している。
変身ベルトではなく目薬を模したパーツがついた変身ブレス「メガウルオウダー(MEGA UL ORDER)」で変身する。ベルトを用いないブレス型のアイテムで変身するライダーは『仮面ライダーカブト』における仮面ライダーザビー以来。
ゴースト、スペクターと対照的な白いボディに、潜水ゴーグルに似た単眼を持つ。基本形態と英雄眼魂を使った形態がある。
本編初登場時は、大量の眼魔コマンドをコントロールしてゴーストとスペクターを襲った。
また、アランが変身するネクロム以外に眼魔界における量産型モデル「仮面ライダーダークネクロム」も存在する。こちらは姉のアリアや劇場版で登場したアルゴス親衛隊が変身した。
基本形態
TENGAN! NECROM! MEGA UL ORDE! CRUSH THE INVADER!
身長:204.0cm
体重:99.0kg
パンチ力:15.1t
キック力:17.4t
ジャンプ力:ひと飛び47.8m
走力:100mを3.7秒
ネクロムゴースト眼魂を使った基本形態。肩にエネルギーチューブを付けたパーカーを着る。
徒手空拳で戦う他、自身の体を液状化させて敵の攻撃を無効化してしまう。ただしその強力なパワーと引き換えに、エネルギー消費が激しいため活動時間には限りがあり、アラームと共にアーマーの緑色の部分が黒変することでタイムリミットを迎える。が、呼び出した眼魔コマンドを吸収することで時間を延長することも可能のようだ。
生身の身体になってからは延長できなくなったが、真に仮面ライダーとして戦うようになった際に心境の変化もあってか、活動時間の限界を超越して戦うことができるようになった。
さらにサンゾウゴーストによる特訓を得て専用武器「ガンガンキャッチャー」を手にいれた。ガンガンキャッチャーはスペクターの「ガンガンハンド」と似た形状だが、眼魂を装填できる。
必殺技はエネルギーを纏って跳び蹴りを放つ「ネクロム デストロイ」。
グリム魂
TENGAN! GRIMM! MEGA UL ORDE! FIGHTING PEN!
身長:204.0cm
体重:100.5kg
パンチ力:15.4t
キック力:17.2t
ジャンプ力:ひと飛び45.7m
走力:100mを3.9秒
両肩に万年筆のペン先をかたどったクローを装備し、これらをチューブで射出して敵に捕縛等の攻撃を仕掛ける。
当初は強制的に従えていたが、アランの心にグリム眼魂が反応しグリムの方がアランを救い、以降は心を開いたようで任意に変身可能となっている。
サンゾウ魂
TENGAN! SANZOU! MEGA UL ORDE! SAIYU ROAD!
身長:204.0cm
体重:115.0kg
パンチ力:15.7t
キック力:17.8t
ジャンプ力:ひと飛び45.2m
走力:100mを4.1秒
サンゾウゴースト眼魂を使い変身した派生形態。両肩・背中に孫悟空・猪八戒・沙悟浄の意匠が見られ、そこから3人の「お供」を召喚でき、彼らと連携して戦う。
背部に装着された黄金のリング「ゴコウリン」は武器として使えるのみならず、遠隔操作できる。
(この形態のみなのか不明だが)かつてはネクロムスペクターと連携した戦法をとっていた。
必殺技は3人のお供と修行の果てに生み出した連携技「ネクロム デストロイ」(かつては筋斗雲を呼び出す逃走技として使っていた)。
友情バースト魂
友情カイガン! バースト!
俺らバースト! 友情ファーイト!
止めてみせるぜお前の罪を!
本編及びハイパーバトルDVD第二弾の後日談となるVシネマ『仮面ライダースペクター』に登場するネクロムの強化形態。
道を迷い罪に苦しむマコトを思うアランの強い意志によってネクロム眼魂が進化した「友情バーストゴースト眼魂」で変身。
金色の炎を模したパーツが付いているいわば「ネクロム版の闘魂ブースト魂」であり、戦闘力はディープスペクターと互角。
余談だが、友情バーストゴースト眼魂はメガウルオウダーではエラー音が出る。恐らく商品化した時ネクロム、グリム、サンゾウ以外認識できないメガウルオウダーで変身できるようにするためだと思われる。
迷言
前述の通り、親友である深海マコトに対して病的な執着心を抱くあまり、マコトや彼を変えてしまった(と思い込んでいる)タケルに対して、どんなヤンデレかというような強烈な台詞を残していた。
ただし、150年以上ものあいだ孤立していたアランにとって、マコトは唯一できた対等に渡り合える友であったこと、タケルとマコトが幼馴染であることを知らなかった&人間の世界についてはほとんど無知の状態であったことを鑑みれば、致し方のないことなのかもしれない。
物語が進むにつれ、人間界や人間への理解が進み、これらの過激で病的な台詞は鳴りを潜めることになる。
嬉しいよスペクター、ちゃんと私を見ていてくれて編
- 親友の君がいてくれれば……私はとても嬉しい
- 私が君を向こうへ帰してあげよう。力ずくでね!
- さよならだスペクター……あの世で、もう一度会おう
- (自らのネクロム魂を無理矢理マコトのベルトへ取り付けて洗脳し)これで私たちは、本当の友になった……
- 今のスペクターは私と一つになった……
天空寺タケル絶対に許さねぇ!編
- スペクターが変わってしまったのは天空寺タケルのせいだ……奴は目障りだ
- 天空寺タケルが彼を変えてしまった……絶対に許さない
- おまえのせいでスペクターは変わってしまった……許しはしない
- 天空寺タケル……愚かで目障りな奴だ……!
- スペクターを狂わせた貴様は危険だ……ここで排除する
アラン英雄伝
『仮面ライダーゴーストBlu-ray COLLECTION 1巻~4巻』に映像特典として収録されるスピンオフドラマ。
異界からやってきた青年・アランの視点で描かれる仮面ライダーゴーストのもう一つの物語。
そろそろ関連動画に本気になってもらおう
関連商品のことならなんとかしてやれたのに
今やっとわかった…ニコニコ大百科の関連項目は決して完璧などではない。そして…私は荒らしを許さない!
- 仮面ライダーゴースト
- 深海マコト(親友)
- 深海カノン(妻)
- 天空寺タケル(マコトを変えた邪魔者→自分の道筋を教えてくれた戦友その1)
- 月村アカリ(戦友その2)
- アデル(兄)
- アルゴス(兄)
- ジャベル(元部下)
- 福嶋フミ(彼にとっては人間界の母親のような存在。多大な恩を感じている)
- 平成ライダーの登場人物一覧
- 登太牙(敵組織の重鎮が変身する3号ライダー)
- チェイス(人外が変身する3号ライダー繋がり)
- 呉島光実(緑の3号ライダー繋がり。怪人を使役する戦法と偉い人物の弟である点も共通している)
- 天道総司(偉大な老婆に導かれたライダー繋がり)
- バイオライダー(体の液状化を防御手段とするライダーの起源)
- 仮面ライダーザビー(ブレス型変身アイテム繋がり)
- 目薬
- たこ焼き
- 悪の仮面ライダー (後に和解)
- ヤンデレ(後に解消)
- ヤンホモ(後に解消)
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