アルツハイマー 画家とは、インターネット上で検索してはいけない言葉の一つである。
概要
まずは下のリンク先の画像を見ていただきたい。(無理はしないでください)
http://10e.org/mt2/archives/200610/280214.php
上のリンク先の写真は、「ズジスワフ・ベクシンスキー」や、『あたしはもうお嫁にいけません』で有名な「立島夕子」氏の作品と同様に、ネットでは恐怖画像の定番としてよく見ることができる絵画。
この作品の解説は、アルツハイマーを患った画家が、精神を犯されながら描き続けた自画像で、最後は斑点のでた緑色の顔を描いて死んだ、というものなのだが、この解説は半分は正しく、半分は嘘である。
この自画像を描いた画家、『ウィリアム・ウテーメーレン』は、1995年、62歳のときにアルツハイマー型認知症と診断された。それ以降、彼は自分自身の状態を把握するために自画像を描き続けた。症状の悪化と共に、自画像も変化していくのが分かる。
この部分はネットの噂と同じだが、最後に斑点のでた緑色の顔を描いて死んだ、というのは嘘。
この緑色の顔は、症状の悪化によって自画像のデッサンが乱れ始めた1996年ごろに完成させた、「Mask」という題名の全く別の作品。
ウテーメーレンは一体どういう心境でこの作品を描いたのだろうか。
彼は1999年には顔の部位を認識して描写できなくなり、2000年になると、自画像のラフスケッチをした時点で筆を置いてしまう。それ以降筆を握ることは無くなり、2007年、愛する妻に看取られながらこの世を去った。74歳であった。
閲覧する際は自己責任でお願いします。
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関連項目
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