アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックとは、フランスの画家である。
フィンセント・ファン・ゴッホの友人としても知られる。
概要
1864年11月24日貴族の家に生まれる。フルネームはアンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ=ロートレック=モンファ(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa)。貴族の息子なだけに長い。両親はいとこ同士で、父親のアルフォンス伯とは疎遠だったが母親とは終生親密な関係を築いた。
モンマルトルで画家として活動する。ムーランルージュに出向き、舞踏の場面の数々の作品を描いている。日本との関わりでも知られ、ジャポニスムの影響を受けた画家の一人である。同じ日本好きでもあるフィンセント・ファン・ゴッホとの親交でも知られた。
数々の著名人をポスターに描き、ポスターを芸術の域にまで高めたといわれる。娼婦、踊り子など"夜の仕事"を行う女性たちのプライベートな姿などを共感を込めて描いた。
1901年に36歳で死去。晩年は酒で体を壊しており梅毒にもかかっていた。家族にも一時強制入院させられるほどだったという。
その他
- 10代の頃に両足とも骨折して発育が止まっており、胴は大人だが足は子供サイズのままで成長した。両親がいとこ同士というのもあって、現代医学においては遺伝子によるものと考えられている。
- 身体障害者として他の貴族からも差別されており、父親にも疎まれていた。彼はロートレックを養いはしていたものの親子らしい交流は少年期を除いてなかったという。
- 一時期マリー・クレマンティーヌ・ヴァラドンという女性と恋愛関係になり同棲していた時期があった。のちにその女性は「シュザンヌ・ヴァラドン」の名前で知られているがシュザンヌの名前をつけたのはロートレックである。当時のシュザンヌは画家の人物モデルを務める女性でしかなかったが後にロートレックにその才能を見出されて画家を目指すようになった。[1]
関連動画
関連静画
関連商品
リンクのみ
- ゴッホの生涯 (Amazon) - 芝田英行の漫画作品(上下巻あり)。ロートレックとの関わりも描かれている。
関連項目
脚注
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