この項目は、最初から最後までネタバレです。 Fate/stay nightおよびFate/hollow ataraxiaを プレイしていない人はじゃんけん、死ねぇ!されてから来てください。 |
アヴェンジャー(Fate/stay night)とは、ゲーム『Fate/hollow ataraxia』に登場するサーヴァントの一騎である。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
なお、これ以降はアヴェンジャーと記述する。
概要
英霊をサーヴァントにするためのクラス(器)は『復讐者(アヴェンジャー)』。セイバー・ランサー・アーチャー・ライダー・キャスター・アサシン・バーサーカーの基本七クラスに該当しないイレギュラークラス。
真名は「アンリマユ」。真名通りの拝火教における悪神ではなく、その名を押し付けられ、この世の全ての悪の原因で有る悪魔として周囲から扱われた結果名前を失った一般人が英霊化したモノ。
とあるルートで第五次聖杯戦争が終結してから半年後、言峰綺礼によって騙し討ちされ敗退したはずのバゼット・フラガ・マクレミッツのサーヴァントとして登場。
正確に言えばその半年前の『Fate/stay night』の頃にも登場しているが、「hollow」の彼とはかなり在り様が違うので後述。
『Fate/hollow ataraxia』のアヴェンジャー
バゼットのサーヴァントとして聖杯戦争に参加し、彼女と共に他のサーヴァントやマスターと戦う。
性格はこの世の全てに憎悪を向け、同時にその憎悪を向ける対象である「悪」を許容し全てを殺そうとする危険な性格だが、何故かバゼットに対してだけは殺害対象の例外にしており、彼女の方針にもある程度従う。
見た目は、全身に刺青をした少年で、双剣を武器にする…が身体能力はサーヴァント中最弱かつ、宝具も非常に使い勝手が悪い。純粋な戦闘能力ではマスターであるバゼットにも劣り、さすがに口にはしないが内心では「世界中の伝承を見渡しても、オレより弱い英霊なんて存在しない。 イエーイ、アイムナンバーワン! ついてるねマスター、これ以上底はないぜ!」「人間にガチで負ける英霊かあ。ひひひ、もう消えてしまいたい。」と自虐的になっている。
お世辞にも優秀なサーヴァントではないが、契約を続ける限り何度死のうと無限に4日間を繰り返す正体不明の能力を持つ。そのため前述の宝具の特性も合わせてバゼットの戦闘スタイルとは合っており、4日限定の聖杯戦争をなんども繰り返すことで計5騎のサーヴァントとマスターを打ち倒すという戦果を上げる事に成功する。
アヴェンジャーの正体
その正体は、第五次聖杯戦争の約70年前に起きた第三次聖杯戦争の際にアインツベルン家に召喚され、敗れた後に聖杯に吸収されたアンリマユが、願いを叶える「願望機」である聖杯の中で本物の悪魔(聖杯)に成長したモノ。
第三次聖杯戦争では開始4日目にして早々に敗退し、聖杯に取り込まれた。しかし聖杯に取り込まれたアヴェンジャーは、『周囲からの願いだけで模造された英霊』というその特殊な由来から聖杯がその願いを叶えてしまったことで留まり続け、自らの霊殻である「『この世すべての悪』であれ」という願いの通りの姿として生まれようとしていた。
三次以降聖杯戦争が歪み、聖杯の中身が全人類への呪いの泥へと汚染され「何かを殺す」方向性の願いしか叶えられなくなった原因(汚染された聖杯への願いはすなわち「その呪いをどういう姿で外に出すか」の決定権という状態になっていた)
「hollow」に続く展開における第五次聖杯戦争の最後では、器である聖杯を破壊されたことで一夜待たずしてアンリマユは消滅するはずだった。しかし、言峰綺礼から受けた致命傷で瀕死状態であったバゼットの『死にたくない』という願いを聞き届けたことで、バゼットの肉体を仮死状態にして保存すると共に、契約を結んだことでアンリマユの存在は保たれ、彼女だけの聖杯として半年間その願いを叶え続けていた。
本来の英霊アンリマユは、その生前において自分で何か偉業を成し遂げたわけではないし、何かをしたから崇められたわけでもなく、ただ日々の不満の捌け口の役割を押し付けられ、悪魔として蔑まれ同時に感謝されたに過ぎない。本来の青年の人格も四肢を切り落とされるなどの拷問の中で消え果てている。アンリマユ自身の人格など排した、身勝手な周囲からの願いだけで英霊に祭り上げられ捏造されたその存在は『虚無』であり、何らかの『殻』を被らないと意思や意識を持つことすら出来無い。
「hollow」においてバゼットのサーヴァントとして存在するアヴェンジャーの姿・人格も、彼が世界を廻すために「衛宮士郎の殻」を被ったことで衛宮士郎をサンプルにカタチどった作り物。ただし、「hollow」世界における衛宮士郎はアンリマユが本物の士郎を真似た訳でもコピーしたわけでもなく、アンリマユが本物の士郎に同化(憑依)して一時的に「偽物兼本物」の存在と化している状態。言わば本物(士郎)に不純物(アンリマユ)が混ざったようなもの。
肌の入れ墨はこの世の悪の概念を表わしており常に悪の概念は変動しうるため入れ墨もうにょうにょ動く。
外部出演
『Fate/トラぶる花札道中記EX』、『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』等に登場。『カプセルさーばんと』では超低コストさーばんととして召喚可能。呼び出されては簡単にやられていく儚い存在だが、一撃で死ななかった場合カウンターダメージが発生するという原作再現の隠し能力がある。敵マスターのバゼットはアンリガン積みデッキであり、弾幕の如くアンリを展開してくるため厄介。『Fate/Grand Order』では召喚可能サーヴァントとして実装されている。
Fate/Grand Orderにおけるアンリマユ
イベント「Fate/Accel Zero Order」開始時のフレンドポイントガチャ更新でサイレント実装。HAと同じく士郎似の姿。長らく不明だったパラメータ等も判明した。
ステータス
- 真名 : アンリマユ
- クラス : アヴェンジャー
- イラスト : ネコタワワ
- 出典 : ゾロアスター教
- 地域 : 古代ペルシア
- 身長/体重 : 167cm / 58kg
- 性別 : 男性
- 属性 : 混沌・悪 副属性:人
- パラメータ
筋力:E 耐久:E 敏捷:A 魔力:D 幸運:E+ 宝具:C - スキル
- 宝具
偽り写し示す万象(ヴェルグ・アヴェスター)
ランク:D / 種別:対人宝具 / レンジ:無制限 / 最大捕捉:1人自分の傷を、傷つけた相手に共有する形で返す『報復』の呪詛。魂に写すためこの宝具で受けた傷の痛みはアヴェンジャーの傷が治らない限り決して治らない。ただし、使用できるのは一人の敵に対して一度だけ。さらに自動発動しないため使用するタイミングが難しく、重い一撃で即死しては発動すら出来ないし、軽い一撃に対して発動してしまってはほとんど効果をなさないという、アヴェンジャー曰く「クソっタレな三流宝具」。アヴェンジャー自身の戦闘力の低さも、この宝具の使い勝手の悪さを助長している。
ゲーム内性能
実装前はファンにより☆1を期待されたりしていたが、まさかの☆0(黒枠)である。しかし一応コストや上限レベル等は☆2相当となっている。数十万フレンドポイントを消費して1000連2000連と回しても入手できないマスター多数という、フレポガチャの☆3や石ガチャの☆5をも下回る排出率の超激レアサーヴァント。
実装後も徹底的に隠しキャラとして扱われ、全サーヴァントに特攻効果が付くようなイベントや特定条件サーヴァントの絆UP効果の対象になっている場合でも、公式のリストに載ることがない(ゲーム内ではちゃんと特殊効果が適用されている)。
幕間の物語も2018年3月20日にひっそりと実装されたのだが、その際のアップデート内容の文言は「☆0サーヴァントのスキル効果の一部が誤った動作となっている不具合を修正」となっておりサーヴァント名はとことん伏せられている。
FGOでは3人目の「アヴェンジャー」だが、☆5の巌窟王やジャンヌ・オルタとは比べるまでもなく弱い。むしろ☆1と比べても圧倒的に弱い。
なにしろ宝具が使い辛いことこの上ない。ゲーム的な事情か運営の温情か単体等倍返しから全体倍返しになってはいるが、自分が死んだら返せないのは原作通り。素ステの低さゆえに狙われればカウンターを発動する前に倒れ、防御バフで補うとカウンターダメージが下がり、狙われなかったり回避や無敵を使えばカウンターダメージ0。そもそもバフデバフがダメージに影響せず「(最大HP-1)×2or3」がダメージの限度であるため、概念礼装を駆使してHPを強化したとしてもそこまで頑張る価値があるかというと…当人が三流宝具と言うのもさもありなん。
スキル「死滅願望」も「使うとセルフ死の宣告」という素敵性能。幕間の物語をクリアすると「四夜の終末」へと強化されてガッツが付くので幾分使いやすくはなるのだが、その幕間の物語の解放条件が絆Lv10(カンスト)であるためハードルは恐ろしく高い。
こんな感じで原作ファン歓喜の見事な産廃性能だが、こと敵に回した時は厄介な相手となる。敵キャラならではの馬鹿高いHPを持つことに加え、前述の通りカウンターダメージはバフデバフ無関係(回避・無敵なども無効)で、その上アンリが攻撃待ちをしている間「何もしない」ということが仕様的に不可能なためである。そのため、「なるべくダメージが少なくなるようカードを選択する」「ダメージの発生しない補助系宝具で凌ぐ」「宝具発動前に消し飛ばす」などの対策が必要となる。
味方だと頼りなく、敵に回すと厄介…これもひとつの原作再現だと言えるのかもしれない。
絆10でもらえる専用礼装「最後の欠片」は「アンリマユ(アヴェンジャー)装備時のみ、自身に〔ビースト〕クラスに対する攻撃優位状態付与&ガッツ状態(HP20%回復、1回)を付与」とユニークな効果。
ちなみに、聖杯転臨でレベルキャップを開放すると……セイントグラフに追加される聖杯のアイコンが真っ黒に染まる。
- キャラクター性能
HP (Lv1/Lv65/Lv100)
1502/7981/11518ATK (Lv1/Lv65/Lv100)
1008/5683/8235COST 4 コマンドカード Quick/Quick/Arts/Arts/Buster 所持属性 サーヴァント、人属性、混沌属性、悪属性、人型、男性
ヒト科 - スキル
保有スキル 右歯噛絞:C
(CT8→6)敵単体のクリティカル発生率をダウン[Lv.](3T) 左歯噛絞:C
(CT8→6)敵単体のチャージを減らす(3T)
&攻撃力をダウン[Lv.](3T)死滅願望:A
(CT10→8)
四夜の終末:EX
(CT9→7)▲自身に毎ターン徐々にQuickカード性能がアップする効果を付与[Lv.](5T)
&5ターン後に戦闘不能【デメリット】自身に毎ターン徐々にQuickカード性能がアップする効果を付与[Lv.](5T)
&ガッツ状態を付与 (1回・6T・最大HPの50%・他のガッツ状態と重複可能)▲
&5ターン後に戦闘不能【デメリット】クラススキル 復讐者:A 自身の被ダメージ時に獲得するNPアップ
+自身を除く味方全体<控え含む>の弱体耐性をダウン【デメリット】忘却補正:A 自身のクリティカル威力をアップ 自己回復(魔力):E 自身に毎ターンNP獲得状態を付与(2%) アペンドスキル EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対キャスター特攻[Lv.] - 宝具
偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター) カード種別:Arts ランク:D 自身に待機状態を付与(1T)【デメリット】
&HPを回復(1000→5000)〈OCで効果アップ〉
&敵のターン終了時に、自身がそのターン中に受けたダメージを、敵全体に倍化して返す[Lv.](2→3倍)
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- サーヴァント(聖杯戦争)
- Fate/stay night
- Fate/hollow ataraxia
- Fate/Grand Order
- バゼット・フラガ・マクレミッツ
- 衛宮士郎
- 言峰綺礼
- カレン・オルテンシア
- 駄犬
- 去勢
- 早漏
- 数の暴力
- 無限ループってこわくね?
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- セイバー(Fate/stay night)
- アーチャー(Fate/stay night)
- ランサー(Fate/stay night)
- ギルガメッシュ(Fate/stay night)
- ライダー(Fate/stay night)
- キャスター(Fate/stay night)
- バーサーカー(Fate/stay night)
- アサシン(Fate/stay night)
- 真アサシン
- 自害しろ、ランサー
▶もっと見る
- 6
- 0pt