アードウルフとは、ネコ目(食肉目)ハイエナ科アードウルフ属の動物である。別名ツチオオカミとも呼ばれるが、オオカミの仲間ではない。
概要
「ウルフ」と付くが、オオカミの仲間ではなくハイエナ科である。そもそも、ハイエナ科はジャコウネコ科から分離進化した科と考えられており、ネコ目イヌ科イヌ属であるオオカミとは全くの別種である。
体長は55~80cm、尻尾の長さは20~30cm、体高は40~50㎝、体重は8~14㎏と、ハイエナ科の中では最小となっている。生息地はアフリカ大陸の東部および南部の草原やサバンナ、低木地帯となっている。
主食はシロアリだが、小型の哺乳類や動物の死骸も食べることがある。ちなみに、主食をシロアリとしているのはハイエナ科のなかではアードウルフのみである。1日に数万匹のシロアリを食べるとはいえ、アードウルフ自身はアリ塚を破壊するような能力は持っていない。シロアリが発する音や化学物質を頼りにシロアリを探す。大人になると多くの歯が抜け落ちるため、噛む力はハイエナ科の中では最も弱い。ザラザラした舌を使ってシロアリを絡めとって捕食する。
夜行性で、自分で掘った穴を使うこともあるが、他の動物が使った古巣や使われなくなったアリ塚をねぐらとする。子育ての時は父親も協力して世話することもあり、生後3か月にはシロアリを食べられるようになる。見た目やハイエナの仲間ではあるが顎の力は弱く、噛む事は殆ど出来ない。
ちなみに、とてつもなく下準備及びエサの手間がかかるが、アードウルフ自体は日本国内で飼える動物ではある。特定動物であるハイエナ科のため、指定された環境の中でしか飼えない上に、そもそもむちゃくちゃ値段が高い。かわいいからといって買うのはお勧めしない。
http://pet-net3.sakura.ne.jp/pet-kaikata/haiena/ (ハイエナを飼う際に必要な条件について)
http://arkpet.ocnk.net/product/2734 (アードウルフの赤ちゃんの取引価格の例。税抜き180万円)
これらを見た上でどう思うか、それについては各個人の判断に委ねることにする。
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