イズマエルとは、ウルトラマンネクサスに登場した怪獣である。
『ネクサス』シリーズ共通の敵である“スペースビースト”の一種で、“フィンディッシュタイプ(=悪魔的な)”に分類されている。
概要
イズマエル | |
登場作品 | ウルトラマンネクサス |
サブタイトル | 第36話「決戦 -フェアウェル-」 |
体長/全長 | 60メートル |
体重 | 60000トン |
出身地 | 青葉ニュータウン |
スペースビーストを発生させていた謎の存在『アンノウンハンド』が、35話で倒されたガルベロスとメガフラシの死体を闇の中に取り込んで完成させた最強のスペースビースト。
映画『ULTRAMAN』に登場したスペースビーストの始祖、ビースト・ザ・ワンをベースに、『ウルトラマンネクサス』本編に登場したあらゆるビーストの長所と能力を併せ持つ複合系ビースト。あるいは分解されたザ・ワンの細胞が進化を遂げつつ一か所に再結集した強化型ビースト・ザ・ワンとでも呼ぶべき存在である。
口から強力な熱線を吐きだすほか、全身には今まで出現したビーストたちの顔面状パーツが存在しており、そこからペドレオンやガルベロスの火球、ラフレイアの花粉、ゴルゴレムやメガフラシの電撃、バンピーラの糸、リザリアスグローラーの熱線などを間断なく発射可能。更に右腕にはダークファウストを殺害したノスフェルの鉤爪を有し、左腕にはゴルゴレムの頭部を模した剣状部位を持つ為、近接格闘戦も得意とする。
また、グランテラを模した長大な尻尾からの火球や、左手から発するゴルゴレムの口吻(プロポセス)を利用してのオールレンジ攻撃も可能であり、近距離・遠距離・全方位に対して全く隙が無い。
これらの強大な能力を活かし、ウルトラマンネクサスおよびナイトレイダーを完膚なきまでに叩きのめした。
合体しているビーストの一覧
- ペドレオンの頭部(右足)
- バグバズンの頭部(左足)
- ガルベロスの背中(背中)
- ラフレイアの花弁(右腕)
- ノスフェルの爪・頭部(右腕・右肩)
- ゴルゴレムの頭部(左腕。剣状になっている。)
- クトゥーラの頭部(下腹部)
- グランテラの尾・頭部(尾・左肩)
- バンピーラの頭部(胸部)
- リザリアスグローラーの頭部(左肩)
- メガフラシの頭部(右肩)
- オリジナルの頭部(頭部。ザ・ワンのものという説あり)
外見からはアラクネア・フログロス・ビーセクタ・バグバズンブルード・バグバズングローラーの特徴は伺えないが、全てのビーストの特徴を有するという設定から、何処かに取り込まれていると思われる。
劇中での活躍
アンノウンハンドの手で、封鎖された青葉ニュータウンの市街地へ出現した。
千樹憐がウルトラマンネクサス(ジュネッスブルー)に変身して立ち向かうが、彼はこれまで繰り広げてきた戦闘による消耗に加え、先天的遺伝子疾患による死期が迫った満身創痍の状態だった。更にイズマエルが規格外の戦闘能力を持っていた為にジュネッスブルーは苦戦を強いられる。
TLT特殊任務班ナイトレイダーが援護攻撃を行うも、イズマエルは全身の武器を乱射して応戦。ナイトレイダーの戦闘機『クロムチェスター』部隊を瞬時に全滅させた。更に動揺したジュネッスブルーに対して鉤爪と剣状部位を併用した連続攻撃を仕掛けて大ダメージを与え、昏倒した彼を尻目に破壊活動を繰り広げた。
しかし、TLTの吉良沢参謀が送った「光を信じろ」というテレパシーを受け取った憐は、「光は人に受け継がれる希望」である事に気づき、「生きて、この光を繋ぐ」ことを決意。渾身の力を振り絞って再起した。
イズマエルは頭部からの熱線で迎撃を試みたが、大空へ舞い上がったジュネッスブルーを捉えることは出来ず、上空から放たれた最強の必殺技『オーバー・アローレイ・シュトローム』に貫かれ、地面に倒れ伏したのち爆散した。
余談
全ビーストを違和感なく融合させたデザインは評価が高く、憐編のラスボスとして圧倒的な戦闘能力を見せつけたことから人気も高い。ファンからは「平成のタイラント」と評される事もある。
だが、番組が放送短縮されたことによりソフビは未発売。今のところ再登場も果たしていない。
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関連項目
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