イレギュラーハンターXとは、ロックマンXシリーズ1作目「ロックマンX」をPSP用にリメイクしたアクションゲームである。
概要
基本的な操作、設定、ステージ構成などは「ロックマンX」を踏襲しているが、グラフィックは全て3DCGに改められ、BGMもアレンジバージョンとなっている。
キャラクターには音声が当てられ、ボス戦前や進行上の節目に会話シーンやアニメーションが付いて演出面も強化された。ニコ動ではこれがMAD素材として使われている。
また、強化パーツカプセルの配置や一部ボスの攻撃パターンも変更された(これによりフットパーツを取らずに進む縛りプレイが可能)。
特殊武器にも性能に調整が入っているが、一部を除いてほぼ原作そのままの性能になっている。対してパーツの性能は原作と同じなため、フットパーツを取るまではダッシュができない仕様となっている。
ゲーム上最も大きな変更点はVAVAモードの追加である。エックスで一旦クリアするとライバルであるVAVAがプレイヤーとして使用できるようになる。プロデューサーの稲船氏によると「戦いを敵側から見たらどうなるのか」「意外性を出したくて」「ゼロが使えるとかいっても当たり前すぎて」とのこと。
肩、腕、足の3種類の兵装を駆使してステージを進んでいき、ボスを倒すと新たな兵装や特殊能力(移動速度上昇、被ダメージ量低下など)を獲得できる。
多彩な兵装を無尽蔵に近く使える反面、ステージの最初で選んだ武器を途中で交換することはできず、また移動能力の強化がダッシュ移動ではなく単純に速度が増すというもので、エックスとは違った操作や戦略が求められる。専用ライドアーマーは強力だが時間及びライフの制限で壊れる。
またクリアすると特典アニメーション「The day of Σ」を見ることができる。本作で変更されたシグマの反乱の動機や実際に反乱に至るまでなどが描かれている。またこのアニメを視聴するとその後の8体のボスとの会話が変化する。
キャラクターと声優
- エックス 声優:櫻井孝宏
- 主人公であり、VAVAモードではオープニングステージボス及びラスボス。今作ではX4以降で採用されている ボス戦前の会話デモがフルボイスで展開される。「The day of Σ」で、エックスのアイデンティティである相手を破壊することをためらう優しさを描いたシーンが見られる。
- ゼロ 声優:置鮎龍太郎
- みんなの旦那エックスの親友及び先輩であり、VAVAモードではラスボス。本作でもアームパーツを取らずにシグマパレスまで進むとゼロのバスターを受け継ぐことになるが、イベントが発生するステージが異なる。また、性能も通常のアームパーツとは異なるものになっている。肩アーマーが丸みを帯びた形状だったり、セイバーを持っていないなど、原作のX時点での設定やデザインで登場している。
- シグマ 声優:麦人
- エックスモードのラスボス。本作では反乱の動機が、本家ではX4で明かされるゼロウィルスによるイレギュラー化ではなく、エックスに秘められた「無限の可能性」に注目し、自分達レプリロイドを進化させるためとなっている。つまり壮大なヤンデレ。本作では第二形態で波動拳を喰らってしまう。
また、デモシーンでは反乱時、拘束されていたVAVAを独房のような場所から開放しているシーンが見られる。 - VAVA 声優:下崎紘史
- エックスモードのオープニングステージボス及びシグマパレス3面中ボスであり、もう一人の主人公。本作ではOPステージでHPが表示され、負けずに倒さないといけない。シグマが自分より格下のエックスを評価し脅威とすることに不満を抱き、自らの力を示すためにシグマの反乱軍と戦う。かまってちゃんである。「The day of Σ」でも登場し、手錠で拘束されて連行されるシーンがある。同時にVAVAについてゼロの口から語られるため、Xシリーズ初めての人でもVAVAがどんなやつかわかるようになっている。
8ボスとの会話もちゃんと用意されている。
8ボス
ロックマンXに登場したボス達と同じ。今作では、ほぼ全員がリメイクに合わせて新たなデザインになっている。基本的な造形や体格はロックマンXと同じだが、細部のデザインが異なっている。
また、今作では会話シーンやストーリーが追加されたため、それに合わせて全員にボイスが追加され、一部キャラの設定や性格が今作のストーリーに合わせてSFC版とは異なったものに変更されている。
今作では複数の難易度が存在し、高難易度ではボスの攻撃パターンにSFCでは無かった新しい攻撃パターンが追加される。
- ランチャー・オクトパルド 声優:太田哲治
- 耽美ダコ。本作でもブーメランカッターで腕が切れるがその後の挙動が異なる。
キャラクター設定が変更されており、爆発を一種の芸術と見るフシがあり、
若干ナルシストっぽいキャラ付けがなされている。 - スティング・カメリーオ 声優:下崎紘史
- ニーニニという口癖がついた。
VAVAと同じ声優というところに匠の技を感じる。性格は原作と大きく変わっていない。
3Dになり、よりカメレオンらしい挙動になった。 - アーマー・アルマージ 声優:三宅健太
- 本作でも武士。デモシーンではXの説得にも頑なに応じない意志の強さを見せる。
波動拳の入手条件は大分楽になっている。 - バーニン・ナウマンダー 声優:三宅健太
- 戦闘時にパオーって口で言う。原作と性格はほぼ変わらず、Xも見下している。
本作ではフットパーツはこいつのステージにある。 - ストーム・イーグリード 声優:佐々木大輔
- 本作でも悲運のイケメン。「The day of Σ」ではXやゼロの良き同僚として振る舞う姿が描かれている。
それ故にボス戦前の会話ではより悲運のイケメンっぷりが強調されている。
男なのに卵を産むのはどういうことなの…。 - スパーク・マンドリラー 声優:長嶝高士
- 無思慮。口調ものんびりとしたものだが、Xに「隊長は間違っていないと思う」と言い放つなど、単なる無思慮ではない事を伺わせるセリフも。
本作では拳をドリルに変形させる。まさにドリラー。 - ブーメル・クワンガー 声優:いずみ尚
- 「私はとっても…楽しいじゃないかーっ!」
とは言わないけど。クールな割りにずっこけ方がかわいい。
SFC版とのキャラ設定が異るキャラその2。特に性格や設定の変更が大きく、
SFC版より理知的で冷静な性格付けがされている。
反乱に加わった理由も『Xの潜在能力に興味があったから』と変更されており、
ボス戦ではその潜在能力を図るべく戦いを挑んでくる。 - アイシー・ペンギーゴ 声優:石野竜三
- 性格はほぼ変わっておらず、「○○クワ」という口癖がついたクワ。
「The day of Σ」でエックスの上司としての振る舞いが見られるクワ。
今作で追加されたハードモードではショットガンアイスが強化されており、画面反対側に飛びながらの3連射+X版のように壁に当たると拡散する。
SFC版とちがって事件が起こる前から第17精鋭部隊に所属しているクワ。
関連動画
関連商品
プレイステーションストアでも1500ポイントで配信されている。
関連項目
外部リンク
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