イングロリアス・バスターズとは、2009年にアメリカで製作された映画である。
概要
クエンティン・タランティーノの監督作品第7作目。タランティーノ監督としては初の戦争映画である。当初は1976年のイタリア映画「地獄のバスターズ」のリメイクとして製作されていたが、完成した際には大きく異なったストーリーとなっている。また、ハリウッドの戦争映画としては珍しく登場人物はそれぞれ母国語を話す。そのためタランティーノ特有の無駄話会話シーンがスリルを持った駆け引きとして機能している。
ストーリー
1940年代のドイツ・ナチス占領下のフランス。ナチスのランダ大佐に家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは一人追跡を逃れる。4年後、ショシャナは映画館主となりナチスのフレデリック一等兵の推薦によりドイツ国策映画の特集を組むことになり、ショシャナは復讐を企む。その頃、フランスでナチスの兵士を震え上がらせていたアメリカの秘密特殊部隊バスターズもナチス首脳部が集まるその劇場を狙ってテロ作戦、”プレミア作戦”を計画していた。そしてランダ大佐もバスターズの作戦を知ることとなり、三者三様の思惑が入り混じりながら物語は加速していく・・・。
登場人物
アメリカ秘密特殊部隊バスターズ
バスターズの隊長。常に苦虫をつぶしたような顔をしていて、首に謎の縄跡がある。アパッチ族が先祖らしく、敵の頭の皮を剥ぐのが伝統だと思っており、部下たちにも強要させるムチャぶりをする。ナチスの兵士をわざと一人逃がす際にはナイフで額に不憫すぎるマークを残すのが趣味。
ナチスをバッドで撲殺するのが日課で、ナチスの兵士からは”ユダヤの熊”と噂され恐れられている。しかし実際は野比のび太がバットを持っているくらいのレベルのルックスである。この人がバッドでナチスを撲殺するシーンを見て必殺シリーズのある虎を思い出した人もいるのでは。
もともとはナチスの兵士だったが、将校を殺しまくった末に反省の色が見えないためベルリンへ見せしめとして帰される途中でバスターズに救出され仲間となる。常にピリピリしていてコミュニケーションが取りづらく、頭の中の辞書に手加減という文字がないためいったんスイッチが入るとブレーキが効かないヤクネタすれすれの人である。
- ヴィルヘルム・ヴィッキ/ギオデン・ブルクハルト
- スミッソン・ウティヴィッチ/B・J・ノヴァク
- オマー・ウルマー/オマー・ドゥーム
- ヒルシュベルク上等兵/サム・レイヴァイン
- マイケル・ジマーマン上等兵/マイケル・バコール
イギリス軍
プレミア作戦のためにバスターズに途中から加入してきたイギリス軍の兵士。元映画評論家で映画と酒については一家言あるようだ。
フランス人
潜伏先の農家にやってきたランダ大佐に家族を虐殺され、命からがら生き延びる。その後いろいろあって映画館主となりナチスのフレデリック一等兵と映画を通じて親しくなったことで自身の映画館でドイツ国策映画の特集を組むこととなり、映画を利用したナチスへの復讐の計画を着々と進めていく。フランスでの名前はエマニュエル・ミミュー。
ドイツ人レジスタンス
ドイツの有名な女優。バスターズのために”プレミア作戦”についていろいろ準備していたが、スパイだと疑われたり足を撃たれたりいろいろと不憫な目にあうかわいそうな美人。
ナチス・ドイツ
「ユダヤ・ハンター」として恐れられるナチスの将校。マルチリンガルで、ドイツ語のほかにも英語、フランス語、イタリア語を自在に操る。ほかにも、洞察力や推理力に長けており、友好的な態度で接するものの一度疑った相手を号泣させる程のドSである。「ユダヤ・ハンター」という異名を持つほど功績をあげているものの本人はナチスのイデオロギーには傾倒しておらず、いつでも自身が優位に立つように先読みする。甘党でもある。
ショシャナをストーキングするナチスの英雄。半ば強引にショシャナと仲良くなり、彼女の映画館で国策映画の特集を組むことをケッべルスに提案する。
ニコニコ動画で活躍している総統閣下と違い、こちらの総統は常時テンパっている。そして明らかに似てない。史実とは違う最期を迎える。
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関連項目
公式サイト
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