インテレビジョンとは、米国の玩具メーカー「マテル」から発売された家庭用テレビゲーム機である。
概要
1980年発売。当時人気だったAtari2600に対抗するべく発売された。
2年後の82年6月には日本でもバンダイにより販売された。日本での価格は49800円と高め。そのため家庭用機でありながら、旅館の部屋などに置かれる業務用ゲームとして買われることもしばしばであった。2年遅れて上陸したものの、当時としてもハイスペックな16bitマシンだった。ちなみに家庭用機で初めて16bitCPUを搭載したのが、このインテレビジョンである。
コントローラーは当時(何故か)定番だったテンキーと、他に類を見ない円形のパッド、さらに両側面に別のボタンが2つずつ・・・と、合計16ボタンも付いているという複雑極まりない形状をしている。複雑さをカバーするため、説明書を兼ねたオーバーレイシートがコントローラーに挟めるようになっているが、これまた無くすわ破けるわ・・・と新たな問題を生むシロモノであった。
日本では高価格が足を引っ張り普及しなかったが、海外では対応ソフトが130本前後発売されている。アタリショックの煽りを受けてマテル社は84年にゲーム業界から撤退したものの、インテレビジョンの権利は同社から独立したIntellivision Inc.に引き継がれ、ソフトや新モデルの本体が供給され続けた。
のちにINTV Corp.と名前を変えた同社が最後の新作ソフトを販売したのは89年である。アタリショックを経験した他の同世代ハードと比べても、インテレビジョンは非常に息の長かったハードであった。
特筆すべき事項として、当時画期的だった専用の音声合成モジュール「IntelliVoice」が発売されたことが挙げられる。対応ソフトは少ないものの、今でもそこそこ聞けるクオリティなので関連動画などで確認してもらいたい。
また、ケーブルテレビ回線を活用したゲームのダウンロードサービスも行われていた。本体メモリの貧弱さから遊べるゲームは限られていたものの、某社にも引けをとらない時代を先取りする姿勢には驚嘆させられる。
ちなみに商品名は正確には「Intellivision」と綴るため、「インテリビジョン」と表記するほうが発音的には近い。
intelligent + television から作られた造語であったが、バンダイが販売するにあたり「インテレビジョン」と表記した。
現在はXBOX360とWindowsLiveのレトロゲーム配信サービス「GameRoom」を利用することで、Atari2600やアーケードゲーム、インテレビジョンのソフトを無料(条件あり)で楽しむことができる。
関連動画
関連項目
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