概要
大麦やトウモロコシ等の穀物類を糖化・発酵後に蒸留し、樽で熟成させて作られる。
ウイスキーの起源は、麦から作られた醸造酒であるビールであり、ビールに対して当時の錬金術の技術であった蒸留をおこなうことで蒸留酒がつくられた。
そのようにして作られた蒸留酒から酒税を取ろうとした役人の目から逃れるために蒸留酒を樽に詰めて隠しておいた。後になって隠しておいた蒸留酒を取り出してみると、熟成が進み、琥珀色に色付き、すばらしい風味の酒へと変化していた。
このようなストーリーが伝えられているが、どこまでが真実なのかはわからない。
製法
製法は原材料などによっても違いがあるが一例として書いておく。
大麦を発芽させて麦芽とし、ピート(泥炭)の煙で燻して成長を止める。麦芽の酵素によって糖化させてから濾過して麦汁を生成。それを蒸留器で蒸留して無色透明の蒸留液とする。これをオーク等の樽に詰めて熟成させることで風味が付き、琥珀色の原酒となる。
一般に売られているモルト・ウイスキーはこの原酒に加水したもので、ブレンデッド・ウイスキーは複数の原酒を混合・加水して作られる。
分類
ウイスキーの種類を大別すると以下のようになる。
- シングルモルト・ウイスキー
- 原酒1種類だけで、他の原酒との混合をせずに作られるウイスキー。ブレンデッド・ウイスキーに比べるとブランドごとの個性が強い。
- →ザ・グレンリヴェット、ボウモア、エドラダワー、余市 等
- グレーン・ウイスキー
- トウモロコシやライ麦を原料に作られる。生産されるほとんどがブレンデッド・ウイスキーの材料として使われる。
- ブレンデッド・ウイスキー
- 複数のモルト・ウイスキー、グレーン・ウイスキーを混合して作られるウイスキー。シングルモルト・ウイスキーに比べるとマイルドな味わいで複雑な香りとなる。現在世界で消費されるウイスキーはこのブレンデッドが最も多い。
- →バランタイン、ジョニー・ウォーカー、ホワイト・ホース、響 等
飲み方
- ストレート
- なにも手を加えずにグラスに注いだものをそのまま嗜む飲み方。それだけだとアルコール濃度がきついので、後からチェイサーと呼ばれる水を別に飲んだりもする。
- 水割り
- グラスに注いだ後に水を足して薄める飲み方。大概氷も加えられる。おそらく日本では最も飲まれている飲み方。
- トワイス・アップ
- 注いだウイスキーに同量の水を加える飲み方。ウイスキーの調合を生業とするブレンダー(調合師)が薦めるレシピで、ウイスキーの香りが最もたちやすいとされる。ウイスキーと水は冷やさず室温がいいとか。
- オン・ザ・ロック
- グラスに大きめの氷を入れておき、そこにボトルから注いで飲む。冷やされたウイスキーと氷の解け具合によって変わる濃度を楽しむ。
- ハイボール
- ウイスキーの炭酸水割り。氷入りのグラスにウイスキーを注ぎ、さらに静かに炭酸水を加え軽くステア。レモンの輪切りも添えて。
- コークハイ
- 炭酸水の代わりにコーラを使って割ったハイボール。
- お湯割り
- 水でなくお湯で割って飲む嗜み方。冬場にどうぞ。
- ウーロン茶割り
- 酒うんちくマンガ『BARレモン・ハート』で登場人物の松ちゃんが好んで飲んでいるレシピ。余談だが松っちゃんは最近になってようやく白州12年の水割りを飲むようになった。
- カクテル
- 厳密に言えば水割りやハイボールなども広義のカクテルに含まれる。その他にもウイスキー・ベースのカクテルは広く親しまれており、マンハッタンやゴッドファーザーなどが知られている。変わったところではホットコーヒーに砂糖と生クリーム、アイリッシュウイスキーを加えたアイリッシュコーヒーなども。
ウイスキーベースのカクテルはしばしば使うウイスキーによって名前が変わることがある。
生産地
ウイスキーの生産地として有名なのは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本である。
スコットランド産のスコッチ・ウイスキーと、アメリカ産のバーボン・ウイスキーが特にメジャー。バーボンは比較的グレーンが多く使われる傾向にあり、コーンやライ麦をメインにしたものもある。
日本の国産ウイスキーはハイボールや水割り用の大衆酒としても親しまれてきたが、近年では各種のシングルモルトウイスキーが国際的にも高い評価を得ている。
余談
・NATOフォネティックコードではアルファベットの「W」に「ウイスキー」があてられている。航空機のヘッドアップディスプレイなどに表示される、自機の姿勢や方位を示すW型のマークは「ウイスキー・マーク」とよばれる。
・1981年、ソ連海軍バルチック艦隊に所属する一隻の613型潜水艦が、航法士官のミスにより航路を180kmも外れて航行、更に見張り担当が岩礁を油の帯と見誤り、隣国スウェーデンの軍港からわずか10kmのスウェーデン領海内で座礁するという国際問題を引き起こした。613型の西側呼称がウィスキー級であったことから、ソ連の驚くほどお粗末なミスが原因のこの事件は、「ウィスキー・オン・ザ・ロック事件」として世界中から物笑いの種にされた。
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関連項目
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読み:ウイスキー
初版作成日: 09/07/23 03:57 ◆ 最終更新日: 11/12/15 09:17
編集内容についての説明/コメント: 関連項目にジャパニーズウイスキーの一覧を追加
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