概要
水を使用して物体を切断する工作機械をウォーターカッターと呼ぶ。水の圧力は最高で600MPa(通常の大気圧の6000倍)になり、それを小径ノズル(直径0.1~1mm)から放出する。そのときの水流をウォータージェットと呼び、この加工方法をウォータージェット加工またはウォータージェット切断加工と呼ぶ。
ウォーターカッターによる加工の特徴は以下の点となる。
- 熱が発生しない・・・非接触加工であるため。熱に弱い材料に使える。
- 材料を選ばない・・・水に溶けなければ加工できない材料は無い。
- 途中から加工できる・・・水を当て始めた場所から加工できるため。立体的な加工もできる。
- 環境負荷が小さい・・・粉塵が発生せず、使用するものも水と研磨剤だけであるため。
ウォータージェット加工はウォータージェットのまま加工をするアクアジェット加工と水に研磨剤を入れてさらに切断力を上げたアブレシブジェット加工に分かれる。アクアジェット加工では金属等の硬質な材料に向かないが、アブレシブジェット加工では問題なく加工できる。
フィクションでの扱い
水に関する魔法の一つとして登場する。何も無いところから突然ウォータージェットが発生する場合がほとんどであるが、通常のカッターのように刃の状態になっていて触れたものを切断するというものになっているものも存在する。刃上にウォータージェットが流れていれば実現できると思われるが、触れるものを切断するウォータージェットをどのようにして曲げるのかと言う問題があるため、それこそ魔法でもないと実現不可能である。
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関連項目
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