ウルトラニャンとは、ふしぎネコである。
劇場作品が過去に製作されており、こちらも円谷プロダクションのウルトラシリーズにカウントされる。
概要
その名の通り、ウルトラマンをベースにした宇宙猫を主人公に置いたメディアミックス企画。「ウルトラマンティガ」を起点とする平成3部作を展開していた1997年に劇場版1作目が公開、劇場作品以外では児童誌でも一時期掲載されていた。
これまで男児中心だったシリーズのターゲット層拡大を試み、本作では女児が興味を抱くような童話調作風を押し出ている。ウルトラシリーズの数あるマルチバースの中でも、当時の日本を舞台としているようなリアリティさも目を引く。
ニャン
猫座の尻尾の部分にあたるフェリス星から飛来した赤と白のネコ。地球とフェリス星の繋がり、猫の使命を取り戻すためやって来た。左目にはあざのような赤いブチがある。性別はオスで人間年齢換算22歳前後。
地球に降り立った際であった少女のはるかに鳴き声から「ニャン」と名付けられた。
尻尾には金色の輪っかがあり、ウルトラ念力に位置付けられる超能力『ニャン・チャン・フォルム』を発動できる。それを封じられることによって力が出なくなる欠点もある。
「ぐるっとまわって、ウルトラニャン」と叫び変身する。必殺技は、招き猫をもじった「マネキウム光線」。
アニメ映画
- 1997年「ウルトラニャン 星空から舞い降りたふしぎネコ」
(「ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影」の同時上映) - 1998年「ウルトラニャン2 ハッピー大作戦」
(「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち」の同時上映)
円谷プロにとってウルトラシリーズの新規アニメーション作品は「ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年」以来。監督、絵コンテは「YAWARA!」などを手掛けたときたひろこ。アニメーション制作はトライアングルスタッフ。作画スタッフには同じYAWARA!で仕事をしたマッドハウスの面々も加わっている。
1作目はソニー・ミュージックエンタテインメントと電通が製作に関わり、2作目は、バンダイビジュアルと松竹が製作担当。劇場2作の担当が異なり権利関係がややこしいため、2021年現在両方を収録したDVDやBlu-Rayなどの映像ソフトがリリースされていない。配信は一時期Netflixで配信されていた(現在は視聴不可)。
作品ごとの視点も異なっており、1作目ははるか視点での進行が多いが、2作目はニャン視点での進行が多い。また、1作目では「はるかはペット禁止のマンションに住んでいる」と言う設定が2作目では削除されている(異なるマンションに住んでるように見えないが、異なるマンションに引っ越したかペット可になったと解釈できるが、ただ単純に限られた尺でのストーリーの展開上の事情だと思われる)。
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関連項目
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