ウルトラマン Fighting Evolutionとは、バンプレストからPS、PS2、PSPで発売されたウルトラシリーズを元にした3D対戦型格闘ゲームシリーズである。略称はFE。
ウルトラマン Fighting Evolution
シリーズ一作目。PSで発売。キャラ数は12人でありウルトラマンは3人。しかしエースとレオが参戦していないのにマグマ星人とエースキラーが参戦している、逆にタロウはいるのにタロウの登場怪獣はいないと若干違和感を感じるラインナップである。
必殺技はコマンド方式。3Dグラフィックは美麗で挙動、掛け声などがウルトラマンらしさを良く再現している。
ウルトラマン Fighting Evolution 2
シリーズ二作目。PS2で発売。マン~レオまでの昭和ウルトラマンが全員参戦。怪獣側もそれぞれの作品から一体ずつ参戦しており、テレビシリーズを再現できる。
必殺技は任意発動ではなく通常攻撃でゲージをためて発動する方式に変わった。また、ストーリー形式のミッション「ウルトラモード」が初搭載。オリジナルの「大宇宙侵略作戦」では歴代ウルトラマンが集結し、それぞれを操作して敵を倒していき、ラストでは上記の6人全員でゼットンに立ち向かうという胸熱の展開も繰り広げられる。(この時あるプレイをすると「7人目」としてあの隠しキャラが・・・)
ウルトラマン Fighting Evolution 3
シリーズ三作目。PS2で発売。ティガ~コスモスの平成ウルトラマンと怪獣が一挙参戦。昭和シリーズからも新規怪獣が登場し、エースロボットのようなマニアックなキャラまで使用できる。最終隠しキャラはまさかのあの人。
ミッションでは「暗黒の支配者」のガタノゾーア、「MAC全滅!」のシルバーブルーメ等非操作の怪獣も登場する。
キャラの必殺技やウルトラモードのミッションが大幅に追加。演出も原作を強く意識したものとなり、円谷プロのスーツアクターからモーションキャプチャした滑らかな動きとテンポの良い戦闘も相まってテレビシリーズの雰囲気をより十分に再現している。ウルトラモードのミッションの流れ、演出の完成度は一見の価値あり。
ウルトラモードでは原作通りの行動を行うと隠し要素が解放される仕様。また、if展開に持っていく事も可能(エースロボットでエースキラーを倒す、タロウ以外のウルトラ兄弟でタイラントを倒す等)。
おまけに、二人プレイによって二人のウルトラマンが協力して怪獣に挑む「タッグモード」が搭載された。
テレビシリーズを忠実に再現させるもよし、夢の対決を実現するもよし、大量の隠し要素を全て解放するのもよしとウルトラゲーム一のボリュームを誇る本作は非常に高い評価を得、best版が出るまでは長期間入手困難なプレミアソフトとなった。
ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth
シリーズ四作目。PS2で発売。ナンバリングはされておらず、前作までとは違いゲームらしいダイナミックな映像表現を意欲的に追究した(スペシウム光線は前作の三倍ぐらいの太さになっている)。
登場キャラ、必殺技が大きく削減され、ウルトラマンはマン、セブン、タロウ、ティガ、ガイア、アグル、コスモスのみ。怪獣も大きく面子が変更され、ワロガやブルトンといったマイナー怪獣が参戦。さらにゲームオリジナルの「改造怪獣」「カオス宇宙人」が登場している。
そして、カオスヘッダーがウルトラ兄弟をコピーしたという設定の偽ウルトラマン「カオスロイド」が参戦。ウルトラキーで星を爆破する、ドロドロにした両腕からスペシウム光線を出したりとやりたい放題である。
ウルトラモードも全編オリジナル。怪獣の不気味な造形やストーリー展開が歴代でも異質な雰囲気を出している。
必殺技演出も「尻尾がウルトラマンに突き刺さる」「徐々にウルトラマンが炎の柱に包まれて消滅」とプレイヤーにトラウマを与えかねない。とにかく雰囲気がダークである。
歴代でもオリジナル要素が強い本作だが要素の削減、原作再現の撤廃は前作までのファンに衝撃を与え、結果神ゲーとも呼ばれた3と何かと悪い意味で比較されるようになった。しかし、少年漫画のような大迫力のオリジナル演出と戦闘向きの大胆なアレンジが施されたBGMは評価が高い。ウルトラモードもシリアスながら燃える展開である。特定の操作で発動する「ギガスペシウム光線」は圧巻。
本作でのオリジナル怪獣の一部は「大怪獣バトル」でも登場した。そのうち改造ゴモラ、改造レッドキングはテレビシリーズ「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」にも逆輸入された。
ウルトラマン Fighting Evolution 0
シリーズ五作目。PSPで発売。映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」と連動しており、システムは3以前のものに戻った。
ウルトラ兄弟とウルトラマンメビウス、そしてウルトラの父が参戦。怪獣勢は新たにヒッポリト星人、テンペラー星人、ババルウ星人、ブラックキングが追加されている。メビウス第一話以前の物語と映画の前日談が語られている。
携帯機作品だがグラフィックは前作に匹敵する出来であり、戦闘のテンポは3以上に良くなっている。
登場キャラやボタン配置、システム等がよりコンパクトになって楽しめるFighting Evolutionである。
ちなみにストーリーモードではゾフィーだけ敵に操られ、戦う羽目になる。何故にここでもヘタr
余談
- 本シリーズのウルトラマン、怪獣のグラフィックは様々なコンテンツで流用された。データカードダス「大怪獣バトル」が尤もたる例であろう。初期の大怪獣バトルの登場怪獣はほぼ本シリーズに登場した怪獣だった。後に大怪獣バトルでも新規の怪獣、ウルトラマンのグラフィックが多く作られ、「ウルトラマン オールスタークロニクル」に生かされた。
- SEやBGMはシリーズ通してほぼ原作準拠である。どこぞの格闘ゲームとは大違いだ。
- 2の発売当時のCMが色々とはっちゃけている。公式が病気。
- Rebirthではゴモラが怪獣代表としてやたら優遇されている。ウルトラモードでは火山口に落とされたレッドキングと違いコスモスに浄化されるだけで済んでおり、ウルトラモードをクリアすると出現する「大破壊モード」はゴモラを操作してひたすら街を壊しまくってウルトラマンをボコり続けるという驚異のモードである。その後の「大怪獣バトル」を始めとしたゴモラのめざましい活躍を見る限り、本作はゴモラの出世作と言ってもよいだろう。
- 3のミッション「さらばウルトラマン」は原作通りの行動をとるとペンシル爆弾を使用しないif展開となる。この展開は当時の没プロットを再現したものである。
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関連項目
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