エスポワールシチー単語

55件
エスポワールシチー
6.4千文字の記事
  • 3
  • 0pt
掲示板へ

希望と決意

歴戦の古
同期の出世頭には
敬意を表しよう。

有望な若手たちよ
を越えて来た者よ
健闘を祈る。

けれどにも
があり希望がある。
勝利を譲りはしない。
その決意を見てほしい。

JRA「名馬の肖像」エスポワールシチーexit

エスポワールシチー(Espoir City)とは、2005年生まれの日本競走馬種牡馬である。
名はフランス語希望(Espoir)+冠名のシチー。 

2010年代ダート戦線に君臨したゴールドアリュール産駒の一番として、4歳から8歳までダート戦線の第一線で活躍を続け、当時の日本記録タイであるGI級9勝を挙げた猛者

な勝ち
2009年:かしわ記念(JpnI)マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)ジャパンカップダート(GI)マーチステークス(GIII)
2010年:フェブラリーステークス(GI)かしわ記念(JpnI)
2011年:名古屋大賞典(JpnIII)みやこステークス(GIII)
2012年:かしわ記念(JpnI)マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)
2013年:マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)JBCスプリント(JpnI)

曖昧さ回避 この記事では実在競走馬について記述しています。
このを元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘については
エスポワールシチー(ウマ娘)」を参照して下さい。

現役時代

希望に向かう荒武者

ゴールドアリュールエミネントシチー*ブライアンズタイムという血統。
同期スマートファルコンともども、ゴールドアリュールの初年度産駒である。
また近ゴールドシチーがいるシチー冠名で有名な友駿ホースクラブゆかりの血統である。

デビュー較的遅く、2008年3月。芝路線を歩むがなかなか勝ち切れず6戦で初勝利。その後も芝ではイマイチだったのでダートに転向させると強いのなんの。
あっという間にオープンまで上り詰め、3歳シーズンを終える。……といえばなかなか適性を見いだせなかっただけのように感じるが、彼は暴れん坊で制御が難しい側面があった。それを上手く制御して走れるように仕込んだのは、騎手佐藤哲三であった。

そして迎えた明け4歳。平安ステークス2着、フェブラリーステークスでは見せ場たっぷりの逃げで4着とポテンシャルの高さを見せる。
GI級であると示した後はマーチステークスを快勝しかしわ記念に向かい、めに押し上げてカネヒキリを振り切り、高らかに世代交代の凱歌を上げた。GI級初勝利である。友駿ホースクラブとしてはゴールドシチータップダンスシチーに続くGI(級)となった。なお続くものは2023年現在ない。クラブ法人も死ぬほど増えたり減ったりしてるし世の中は厳しい。
その後まで休養し、初戦のマイルチャンピオンシップ南部杯では圧倒的スピードフェブラリーステークスを勝ったサクセスブロッケンをねじせ、阪神替わり2回ジャパンカップダートでも気性面の問題からか、外から被されない大外希望であった佐藤哲三をあざ笑うかのように最内11番に入ってしまったが、うまく折り合って他を寄せ付けない圧倒的スピードステゴ産駒異端児・シルクメビウスに3身半つけて勝利
サクセスブロッケンヴァーミリアンメイショウトウコン、マコトスパルビエロワンダースピードアキュート兄弟ら当時の代表格を皆なぎ倒して王者に君臨し、文句なしのGIとして友駿ホースクラブ歴史名前を刻みつけ、ドバイ遠征を熱望される存在となった。

希望の翳り

迎えた5歳初戦フェブラリーステークスでは二番手から押し切り勝利。これでGI(級)4連勝。さあドバイへ!……と思われたが、AWや遠征リスクを考慮し自重という判断になった。
クラブのため軽々に決められない面はあるとはいえ、後の事を考えればただ残念と言わざるを得ない。AW馬場はやってみないとなんとも言えないので後のトランセンドの2着があろうと予測は不可能ではあったが。
体調を整え直し出走したかしわ記念も快勝。前戦出走も含めたブリーダーズカップクラシック遠征をぶちあげ、帝王賞をパスして休養に入った。
……のだが、いつの間にか前戦出走は立ち消えになり、マイルチャンピオンシップ南部杯へ。1.0倍の絶対的支持を受けるが、体重511kgは前走から+15kg、歴代最重量かつこのあとはここまで重くならなかったという余裕残し状態であった。
レースではくない流れから3番手のインからオーロマイスターを捕まえに行ったが、外から強な勢いで上がっていった11番人気高知大将グランシュヴァリエの方が脚色がいい間すらあったほど足取りは重く、オーロマイスタースロー逃げで脚を残していたため突き放され、グランシュヴァリエなんとか振り切るにとどまる2着に敗れる。
オーロパーク異名を取る盛岡でそこの大家(マイスター)を名乗るに敗れる形となった。
それでも、ブリーダーズカップ・クラシックチャーチルダウンズへ遠征。アメリカの速いテン争いでも負けずに前々につけ、4では一先頭に立つが勝ったブレイムビール大好きおばさんゼニヤッタにあっという間に飲み込まれ10着。このレースを最後に休養に入った。

6歳になった後は遠征の後遺症もあってトップフォームを取り戻せず、GIIIでは貫を見せるが、GIでは掲示板こそ外さないものの、覚醒したスマートファルコントランセンドからは離されることが多かった。
しかし2012年になり、彼らの離脱・凋落と共に復調。かしわ記念では帰ってきた相棒佐藤哲三を背に、往年のような2番手からの抜け出しでフリオーソをかわし、テスタマッタを完封久々GI制覇を達成。
帝王賞エルムステークスでは新たちに遅れをとるも、彼らとの戦いで闘志に火がついたのか、マイルチャンピオンシップ南部杯では全盛期を彷彿とさせる圧倒的スピードライバルをねじせ、3年ぶりに王者に返り咲いた。
しかしジャパンカップダートでは暴走気味にハナを切ったのが災いしたか、10着惨敗を喫してしまった。
佐藤哲三が負傷で武豊に乗り替わりになったのが原因なのかもしれないが、にしても負け過ぎである。

希望は絶えず

8歳と、ついにいい種牡馬オファーがないのか会員の意向なのかないまぜなのか分からないが、大体のが現役を退いている年齢を迎えた2013年トウカイトリック? アレ次元が違う。

フェブラリーステークスから始動。9番人気と軽視されたがうまく先行して、隣でカレンブラックヒルがこれ以上逆噴射を見せる中、直線抜け出す。全盛期なら間違いく押し切った流れであったが、 グレープブランデーに差し切られ2着に終わった。
かしわ記念でも連覇を狙い逃げを打ち、直線残り200辺りまで先頭を走るも、後のダート王4歳ホッコータルマエ強い伸びにねじせられてしまった。しかし他には抜かせず2着を確保。
タルマエへのリベンジの機会はすぐに訪れる。初戦・前年覇者として挑んだマイルチャンピオンシップ南部杯ホッコータルマエグレープブランデーらを引き付けるような貯め逃げを繰り出し、最後の直線でスッと引き離し連覇達成・南部杯通算3勝を挙げる。
戦が長期戦線離脱している中、上はこれまた長期戦線離脱から復帰したばかりの後藤浩輝。初GI勝利思い出レースで復帰後の初重賞制覇とはちょっとしたドラマだな。
その後JBCに向かう。2013年の開催地である金沢コース設定の問題で1400mでスプリントが開催されるとあって、クラシックよりスピードが活かせ、かつ1200ほど短くないため対応できると踏んだスプリントに参戦。
4で先頭に立つとスプリントの安定勢ダート参戦してきた芝のスプリンタードリームバレンチノ牙にも掛けない走りを見せ押し切り勝ち。ヴァーミリアンの作ったGI級競走9勝の日本記録に並んだ。
しかし、 ジャパンカップダートではベルシャザールに敗れ7着。予定通り2013年限りで引退種牡馬入りした。

種牡馬として

2017年から産駒デビュー。初年度産駒から地方の2歳重賞4頭を出して地方ファーストシーズンリーディングにくと、その後も順調に地方で実績を重ね、2022年にはついに地方リーディンを獲得。サウスヴィグラス亡き後の地方向けダート種牡馬として確固たる地位を築きつつある。地方での活躍にして中央での実績は少ないが、2022年ペイシャエスユニコーンS勝利して中央重賞初制覇を挙げた。
どうも受胎率に問題があるようで、それが中央狙いの配合に二の足を踏ませるようである。さらに言えば同じゴールドアリュールの子はディープインパクト後継ほどではないが飽和気味であり、そこに社台系のバックアップがあるクリソベリルゴールドドリームといったあたりも種牡馬になっており、今後の展望はやや不透明
しかし2023世代からは地方中央含めたダート路線の大革が始まるためダートの需要は増える。それを見越した輸入も増えているし、海外ダートGI産駒が獲ったオルフェーヴルテーオーケインズを筆頭に第一線を進む*シニスターミニスターベストウォーリアホッコータルマエといった他の血統も虎視々と増えたパイを狙ってくる。それでも地方リーディングにいたほどのポテンシャルがあれば、「希望」がないとは言えないであろう。

血統表

ゴールドアリュール
1999 栗毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ニキーヤ
1993 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
special
Reluctant Guest Hostage
Vaguely Royal
エミネントシチー
1998 鹿毛
FNo.4-m
*ブライアンズタイム
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
ヘップバーンチー
1990 鹿毛
*ブレイヴストローマン Never Bend
Roman Song
コンパルチー *トラフィック
リンネ
競走馬の4代血統表

クロスHail to Reason 4×4(12.50%)

産駒成績

2015年産

2016年産

2017年産

2018年産

2019年産

2020年産

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

【スポンサーリンク】

  • 3
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

エスポワールシチー

19 ななしのよっしん
2023/06/01(木) 20:27:37 ID: 4uvf6U2UfI
昨日さきたま杯勝利したイグナイターに引き続き、ケイアイドリーも本日開催の北海道スプリントカップ勝利
👍
高評価
0
👎
低評価
0
20 ななしのよっしん
2023/06/27(火) 19:23:15 ID: rKS/T/zLpo
ショウガタップリのカチボシタップリ(敗で重賞5勝)にビビわぁ
👍
高評価
3
👎
低評価
0
21 ななしのよっしん
2023/06/28(水) 06:45:02 ID: 7igkO6hrdn
フジチャンショウガタップリに…
何で今年クラシック世代のエスポ産の強いらは馬鹿みたいな名前になるのか
👍
高評価
0
👎
低評価
1
22 ななしのよっしん
2023/06/28(水) 06:46:14 ID: 7igkO6hrdn
あとイケノシイチャンに
👍
高評価
0
👎
低評価
0
23 ななしのよっしん
2023/07/16(日) 08:50:23 ID: BLIKJv9zms
先週になるがショウガタップリ敗で地方重賞6勝。ここまでいったら、JBCクラシックミックファイア対決して欲しい。
👍
高評価
2
👎
低評価
0
24 ななしのよっしん
2023/09/10(日) 18:15:47 ID: ytA1E4k/3h
ショウガタップリ黒潮盃こそ負けたものの、西日本ダービーは圧勝。
やっぱ強いわ……
👍
高評価
6
👎
低評価
0
25 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 16:05:34 ID: ureaJsRN93
イグナイターがやったぞーーーー!!!!!
1400の大舞台が増える来年が本番だと思ってただけにマジで嬉しい誤算
👍
高評価
8
👎
低評価
0
26 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 16:06:09 ID: +rDsjZmJBY
イグナイターJBCスプリント勝利! 二頭G1産駒が出たぞ!
👍
高評価
8
👎
低評価
0
27 ななしのよっしん
2024/02/08(木) 14:00:43 ID: sLZY4VmAiy
イグナイターフェブラリーステークスの結果次第でドバイ行きが決まる
地方にもシニスターミニスター後継やホッコータルマエといった新種牡馬の流れが来てるのに活躍産駒の多さと息の長さよ
👍
高評価
1
👎
低評価
0
28 ななしのよっしん
2024/02/22(木) 23:51:07 ID: w+PvKEocHq
限定ジャンケン強そう
👍
高評価
0
👎
低評価
2

スマホで作られた新規記事

こちらの記事に加筆・修正してみませんか?

画面遷移確認のための記事 健康優良児 あらそう