XM-03 エビル・Sとは、『機動戦士ガンダムF91』に登場する。『ブッホ・エアロダイナミクス』が開発、『クロスボーン・バンガード』が運用する、偵察型モビルスーツである。
概要
クロスボーン・バンガード(CV)の偵察型MSであり、同じく偵察型である『ダギ・イルス』と連携した作戦行動を行う事を想定。情報収集と分析能力を備え、なおかつ一定の戦闘力を持ち、強行偵察も可能なMSとして仕上がっている。ハイブリッド・デュアル・センサーは本機独自の仕様なのか形状が大きく変わっており、額部分にもセンサーを備えている。電子機器への影響を抑えるために、ビーム・シールドは装備していないのも特徴。
先に完成した格闘型MSデナン・ゾンと、CVのモビルスーツの始祖であるデッサ・タイプを参考にして、偵察型として設計された機体だが、全長13.2mとデナン・ゾンよりもさらに小型化しており、特に脚部が短くなっている。コスモバビロニア建国戦争後期に開発された『ゾンド・ゲー』よりは大きいが、本機のロールアウト時点では、CVでもっとも小型の機体となる。
フロンティア・サイド侵攻では斥候としての運用や、コロニー港区の制圧で特に活躍したが、デナン・ゾンやデナン・ゲーに比べると、対MS戦の能力は低めであり、F91劇中でも、ヘビーガンに撃墜された機体も確認できる。
この機体もデナン・ゾンやデナン・ゲー同様、ブラック・バンガード仕様とダークタイガー隊仕様のカラーリングが確認されている。
兵装
偵察ポッド
右肩のラッチに設置された、エビル・Sから分離して情報収集が可能なポッド。
推進機と3連センサー、アンテナなどで構成され、子機の入手したデータは、母機だけでなくダギ・イルスや僚機のエビル・Sとも共有・分析を行う。
ビーム・スプレー・ガン
取り回しの良い小型のビーム・ライフル。デナン・ゲーのライフルよりも威力は下がっていると考えられる。EパックはCV仕様の球体タイプ。形状は工具のスプレーガンとは程遠いが、この武器もGMのビームスプレーガン同様、スプレー状のビームを発射する機能などは特に無さそうである。
ショット・ランサー
腕に直接マウントするタイプで、デナン・ゾンやベルガ・ダラスとも別のタイプの細身のショットランサー。
内蔵火器も付いていないようだ。
四連装ショット・クロー/4連ヘビー・マシンガン
通常のマニピュレーターの代わりに左腕に装備された、エビル・Sの固定装備。基部には4門のヘビー・マシンガンを内蔵。実体のクローを射出する兵器で、フロンティアⅣの宇宙港の施設を、これで破壊している。クローの予備弾は脚部にストックしている。
後の時代に登場する『コンティオ』の武装と同名の武器だが、どちらかといえばサンライズ作の別アニメ『聖戦士ダンバイン』で、オーラバトラーが装備している同名武器と使用方法は似ている。
肩部3連装グレネード・ラック
ラックの外装は異なるが、弾自体はデナン・ゲーのグレネードラックと互換性があると考えられる。
ビーム・サーベル
シールド
電子機器への悪影響を考え、シールドは従来の装甲版式の実体盾を採用している。
関連項目
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